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- 品種改良 | 株式会社 西海養殖技研
品 種 改 良 貝種の「品種改良」と取扱い周辺技術について 「品種改良」への想い 旧職時代(1984) に 当時の 水産庁養殖研究所が開催していた移動養殖相談室 において 、自然界における地域 固有系 統母貝 の重要性について指導を受け、全国の真珠養殖及び移動実績の無い地域の固定系統を、可能な限り収集、生 き た貝の ライブラリーを構築し、系統を保存( 継代)、雑種強勢の柱に使用 して 成果に繋げていました。 真珠生産に25年間携わり、天然母貝(購入)から人工採苗母貝 ( 約4億5千万貝 を自社生産)へ移行、 初期目的であ る自給体制 を確立、潤沢な生産貝数を背景に、育成初期段階の 選抜淘汰 が可能となり、挿核使用率や施術貝の生残率 改善を達成し、 経営改善に大きく寄与、 養殖一貫メーカ ーとし て 数少ない成功事例を得た経験が有ります。 安定した事業運営を目的とした「母貝量産技術」の開発、相対評価分析の基礎となる 「評価基準」 を構築しました。 起業独立後、更なる生産性向上を目指し、 新たに 「先天的な遺伝要素」 (遺伝形質に起因する情報) と 「後天的な外因要 素」(異常気象 ・手入作業ミス・移動減耗) を分離 、 健全な母貝「系統作出」と「維持保存」 の為 の「基本情報」とな る「分析評価」 手法を構築しています。 養殖技術を 「生産体系」 と捉えると、 「品種改良」は、 「先天的関与要因」への人為関与のほん の一部 で、生 物生産に は、 「後天的 要素」である数多くの技術 関与(段階毎に)が大きく影響する事を理解しなければなりません。 基礎研究レベルではなく、実践現場において失敗と実践 経験を積み重ね 、日々、 生産性や品質の向上にチャレンジし ています。 異常気象や魚病への人為的な対応技術として、ゲノム編集による育種技術が話題になっていますが、自然界は、種と して絶滅に至らない 限り、穏や か ですが、 「自然淘汰」 と言う形で、適応回復する力を有していると考えます。 これまでも長い年月をかけ、 新たな負荷に 適応して、 「種」 としての生存を継続する 「生物としての対応力」 で、絶滅 を回避してきたと思います。 過去に、急激な養殖結果の変化対応を期待して、過剰な選抜育種を行い失敗(全滅)した経験 が有 ります。 功利優先で 生物の摂理を無視した過剰な選抜は、 「種」 として最優先課題の 「生存力」 をも失う危険性が有ります。 実際に、多様な生存 環境における生物本来の持つ対応力を狭め、失う事の恐ろしさを実業の世界で体験しました。 限定的な育種技術による優先選抜種の自然界への導入が、 自然破壊 に繋がらない様に、慎重な多岐にわたる実証確認が 必要と思 われます。 選抜育種は、自然においては自然淘汰の対象ですが、ゲノム編集などは、自然界において 存在しない 新た な変化を生み、「種」としての子孫継代へも大きな影響を与える可能性が有ります。 自然界においての生存力の強い系統とはバラツキのある系統で「多様性」が残っていなければなりません。 「功利優先」 的な スピード感を求める 選抜技法は、自然界への影響を考慮に入れて 、 陸上養殖など環境コントロー ル 可能 な 「 限定環境下」 において、 慎重にチャレンジ すべきと考えます。 一度自然界を壊すと元には戻りません。 先人の声に「貝と共に生活し貝の声が聞こえる様になれ!」とあります。 利益を上げなければならない養殖行為とは 矛盾した話ですが、 「品種改良」は特に「改良技術」優先ではなく、日々の 貝の 実態把握をもとに、貝との二人三脚で慎重に進める事が重要と考えています。 自然淘汰 (natural selection) 各地 で自然淘汰(生存)、固定(生き残った)された 地域固有系統 ・ 自然界 同種内での生存競争 生存・繁殖に有利な形質 自然選択効果の長期蓄積 変化 新種 自然界における各地固有の天然貝は、種の生存の為に、貝自らが自然界において、環境変化に対応して、生き残って 来た貝種(固有系統= 自然界の選抜種 )と 捉えています。 ・ 生存繁殖 有利は保存 不利は除去 遺伝的変異が選択 各地 で自然淘汰(生存)、固定(生き残った)された 地域固有の系統 原種(original species) 改良元種、野生型個体 品種分類(infraspecific taxon) 人工飼育下で改良(選別交配)形質が固定化した個体集団 ・ 野生種 (wild species) 自然淘汰 地域固有の有用形質を継承 天然系 地域固定の有用株を分離選抜 継代栽培 ( 雑種強勢の 交雑の柱) ・ 選抜種 (selected species)人工交配 優良種(期間 生残 数量に優位性)の選抜集団 選抜系 優良種(期間 生残 数量に優位性)を 人為的に選抜育種 ( 雑種強勢の 交雑の柱) ・ 交雑種 (crossbreed)異種間または異亜種間の交配で生まれた個体集団 雑種系 異なる系統(性質)が人為的な漁場移動などで 自然界において交雑 F1品種 一代交配種 一代雑種 ※ 人工飼育下で選別交配がなされていない野生下で変異した集団は「突然変異個体」 改良目的(Purpose of improvement) ・有用形質を特定した 新たな系統作出 が目的ではなく、使用主力系統の 近交弱性問題を解決 する為に、別 種(生息地 域の異なる地域の固定系統)との交配による 「強勢を目的」 雑種強勢 の柱として導入 改良功罪(Merits and Demerits of Improvements) ・遺伝的多様性喪失 限定生産 抵抗性 狭小 全滅危険性 ・環境破壊 病害発生 薬量増加 ※注意:目先の功利優先の安易な遺伝子改良は、簡単には後戻り不可 ※ 飼育環境コントロール精度の高い陸上飼育では なく、実戦的な洋上育成への導入を目的 品種改良は時間が掛かる 即効性 ⇒ 交配以外の現状業務の見直し改善 業務改善(Business improvement) 環境変化に対応 基本 的な業務ハ ンドリング技術の改善改良 ・採苗技術:卵の成熟度を上げる・浮遊幼生の淘汰・飼育密度・餌料培養技術向上 ・養殖技術:高水温時の育成技術 防汚技術導入によるメンテナンスフリー 剥離採取や篭掃除 ストレス低減 品種改良の進め方 ◎品種改良の目的・方向性の明確化 ◎育種に関する知識レベル(基礎知識を含めた)の統一 1.現状貝種の内容把握 a.貝種別の 結果 分析(浜揚げ結果から 養殖場毎に貝種毎の特性を明確 にする) b.貝種別の 経過 分析( 斃死状況と漁場観測を関連付け 貝種毎の特性を明確にする) c. 生産効率の検討 (各所での貝種毎の成長・歩留まりを含めた 必要貝数の算出 ) 2.各養殖場の 推奨貝種の選定 作業 3.推奨貝種に基づく今後の 育種貝種の方向性 を討議 4.目的別育種計画の立案( 高品質・対高水温・対温度変化・対赤変化等の目的別育種貝種 ) 真珠養殖における人工採苗の現状 〇人工採苗技術の一般化による功罪 不確定な選抜基準による安易な交配 客観的な先天的遺伝形質選抜技術が未発達 採卵母貝の重要性を軽視 系統保存に値する価値 目的とする有用形質の再現性の可否 浮遊幼生時の不良淘汰を実施 貝数重視ではなく、優良種苗のみの選抜育成が主目的 種苗 専業業者 生産販売が主目的(貝数と大きさ優先) 販売した時点で事業成立 販売後の評価には無関心 真珠生産業者 種苗生産事業 採苗貝種毎に浜揚げ結果を評価 真珠品質と直結 真珠生産事業成立には必須部分 現代真珠産業の背景 「事業形態」 〇免許制度(母貝・真珠)による分業 目的 母貝 販売価格の上昇を優先( 大きさ=重さで格差) 大きな貝を生産し 販売した時点で終了 真珠 優良真珠生産に繋がる「高い生残率」「高い優良真珠の出現率」 貝の大きさばかりではない 弊害 分業により情報連携(母貝種と生産真珠との相関)が断絶(母貝産業と真珠産業の最終目的の解離) 真珠価格変動と母貝価格変動が解離(真珠価格が高騰しても母貝価格へ反映しない) 「市場形態」 ※市場のクローバル化に伴い未成熟な中国需要の急増で、国内真珠生産は「品質優先」から「功利優先」へ変化 成熟市場:真珠の価値は、珠の「サイズ」ではなく「品質」で決定 新規市場:品質表示が無い 珠サイズ差は明瞭グレード (品質に関しては鑑定書による証明などが重視傾向) 真珠 大珠サイズの高騰で生産は大珠志向=より大型の母貝の需要増 母貝 急激な中国市場拡大に伴う大型母貝の需要増、早期採卵などチャレンジするが増産困難 生物生産なので小サイズから大サイズまで連続して出現 需要と母貝価格の上昇は大型のみ 生産漁家の減少 高齢化・母貝体質弱体化・大型母貝需要の偏向などにより経営困難 廃業・離職 中国も市場成熟に伴い珠サイズ別価格決定から「巻き」「照り」を重視した品質重視の需要へ移行しつつある 真珠の流通経路の変化 中国市場を背景に仲買を通さず日本国内で直接仕入れ活発 玉石混合の品質で混乱 無核淡水真珠に比べ、有核で高い真円率の日本産厘珠需要が増加傾向にあり、小サイズ母貝の需要回復を期待 「選抜 淘汰」 物理的 浮遊幼生の物理的な淘汰(浮遊幼生のフルイによる成長不良貝切捨て)による優良(健全)種苗の選抜 生物的 親貝系統の組み合わせによって子の世代の強健さが変化 「雑種強勢」と「近交弱性」 優良真珠作出に寄与(経営資源として)する有用な種苗貝のみを選抜して継代育種 「選抜育種」 「選抜基準」 (急速・過度な選抜は生物としての生存幅をも狭める) ・ピース専用貝 (真珠の価値向上をピース貝の選抜精度で高める目的) 色目 干渉色(反射色なので光源波長で変化)と実体色(唯一の遺伝形質である黄色色素の強弱)の理解不足 照り 透明度 一層あたりの積層厚の平均化で深部まで透過 再現は後天的要素も大きく関与 巻き 分泌量増加への選抜効果の発現には継代時間が掛かる ※1対1 の様な極端な選抜でも成果 ピース専用貝の系統保存ではなく、 掛け合せ系統母貝の保存継代が重要 ・挿核専用母貝 色目 母貝真珠層色目は形成される真珠の色目への影響は少ない 耐性 高水温耐性・低水温耐性・水温変化耐性(降雨による急激な変化:水温上昇期・水温下降期) 空間 閉殻筋大きさによる挿核空間の大小 遺伝形質 選抜可能 巻き 分泌量増加への選抜効果の発現には短期間で効果 ※ 極端な選抜は危険 同一形質の精度を高める同一種による継代保存は 健全な母貝形質の保存継代が重要 〇採苗技術 飼育精度 陸上飼育技術・餌料培養技術 による卵熟技術の確立 受精技術 生殖細胞切出し法・アンモニア媒性技術 〇系統保存 掛け合せ個体の数 1対1 工事中 〇三倍体 アコヤガイでは授精力は無いが生殖細胞は形成される為 現状の技術ではアドバンテージを得られていない 「成長増大」生殖細胞自体は形成される為、未処理の二倍体に比べ、特別大きくなることは無い 挿核作業による異物(卵母細胞)混入による細胞蝟集(シミ)は起きる 従来通り卵抜き(成熟しないので抜き難い) や抑制作業(卵を持たせない操作)は必要 工事中 系統の品種改良より、生産した種苗の人為的淘汰(浮遊幼生の裾切り)の方が、その後の生存率・成長度には影響は大きい 〇有価性を高めた選抜種の養殖には、高度な管理技術が必須 選抜育種は万能ではない ⇒ 有価性の高い貝が揃っているだけ 先天的要因 目的を持って遺伝形質の精度を高める 品種改良 (選抜種・雑種強勢) ⇓ 後天的要因 環境変動や人為的操作ミスに耐え得る 高度な管理技術精度が必要とされる 高精度系統は、生育環境幅も狭く、想定外の環境変化では全滅の可能性が有る事を理解 養殖管理技術が伴わなければ、常に危険性と隣り合わせ(飼育精度の高い陸上飼育向き) 勘違い 環境変化に強い ⇒ 全滅しない ⇒ 系統精度が低くバラツキが有るだけ 工事中 真珠養殖における「優良真珠」作出を目的とした真珠母貝の「品種改良」について 原種(地域固定種)選抜育種(⇒雑種交配による強勢)雑種強勢 ヘテローシスheterosis 雑種強勢育種法 現状の「品種改良」は「選抜育種法」と呼ばれる人為的な選抜掛け合せによる「雑種強勢」 「天然貝」 ・特定の地域環境の下、地域で固定された形質(主に生残)を持った地域固有系統が各地に存在 ※養殖目的で、外部から持込み実績のない海域の自生アコヤガイを地域系統として、人工採苗で継代、系統保存 ※北限・南限に生息する地域固定系統を収集して、 人工採苗で継代、系統保存 「人工貝」 ・有用形質(成長に関する優位性など)を実貝の成長度分析により抽出 ⇒ 多大な時間と労力が必要 ⇒ 人為的に系統作出 ・天然貝の中から特異な形質を持った個体を抽出 ⇒ 選抜して系統を固定 ⇒ 有用形質強化を目的に既存系統と交配し作出 〇「雑種強勢」 (heterosis) ※ 人為的選抜による 人工採苗による育種系統の垂直継代は 系統の 弱体化を招き易い ・同一系統の時系列で保存した凍結精子を使用した「戻し交配」での強化 ・人為的に作出した系統の「固定」と「保存」には、多大な時間と労力が必要 「四国・三重」地区 漁家経営が主体 真珠免許と母貝免許で明確に分業 結果情報伝達の弊害 採卵母貝は母貝業者任せ 先天的要因として掛け合せ親貝の系統把握と管理は重要 〇目的 母貝養殖業(国内真珠母貝の確保) 真珠養殖業(核入れ後の施術貝の斃死軽減) 外套膜下がり(後退症)や高水温での斃死(異常斃死ではない)に耐性を持たせる取り組み 交雑相手を 国外に求める 中国系統 × 国内系統 ⇒ 中国ハーフ 2000年以降 「長崎・熊本」地区 経営規模が大 ⇒ 一貫メーカーが多い 逃げ場の無い養殖結果がリアルに伝達 採卵母貝は真珠業者がコントロール 養殖結果情報と直結した掛け合せ親貝の系統把握と管理は重要 〇目的 (核入れ後の施術貝の生残確保) 体質強化の為に既に国内固定系統による雑種強勢が積極的に行われていた 交雑相手を 国内に求める 地域系統 × 国内系統 ⇒ 国内ハーフ 1985年以降 (珠の巻きや照りを強化)+温暖化対策 白蝶真珠養殖などで海外系統導入実績 交雑相手を 国外に求める 中東系統 × 国内系統 ⇒ ペルシャ系ハーフ 1995年以降 〇実際に導入した交雑貝種 系統 「ペルシャ系」 「バーレーン」 バーレーン王国 ( Kingdom of Bahrain) 2013 調査訪問 「第1回 Bahrain 天然真珠 資源調査」 一般財団法人 日本国際協力センター (JICE) 2013 課題名ー「Bahrain天然真珠産業再生プロジェクト」 Bahrain Mumtalakat Holding Company B.S.C. 世界遺産指定に伴う資源調査として現地天然真珠漁場を調査 潜水して漁場観察・母貝採取・試験剥身 実態調査 資源枯渇傾向 貝資源量の実態把握と原因究明 ◎「高水温」耐性:日本漁場に比べ通年高水温下で生存 ◎「餌量変化」耐性:閉殻筋が日本国産(健常時)に比べ全肉重量比率で1.5倍ほど大きい ◎「穿孔生物」耐性:剥身した際に内側真珠層に穿孔穴の治癒痕のある貝が多い特に真珠層が厚い(老成貝で3㎜位) 現地でパールベットと呼ばれる天然真珠漁場は日本国内の磯焼けに似た海況で ウニの食害(ウニの餌不足によりア コヤ貝殻表層の付着珪藻を摂餌)稜柱層ごと齧る為、下地の真珠層が露出、露出部分の真珠層は穿孔性の生物(穿孔カ イメン・多毛類)の侵入が容易、生存する為には真珠質の分泌で修復が必須 結果生き残った真珠質分泌量の多い貝に よる繁殖が繰り返され、現地特有の形質として固定と推察 ※海域の異なる漁場で採取した真珠貝を剥身した結果、グリコーゲンの充実した貝は若年貝のみで、特に経年した貝と 思われる老成貝にはグリコーゲンの充実は見られなかった 生存を目的として、二次的なグリコーゲン充実・蓄積で はなく即効性にある「閉殻筋容量拡大」で対応か? 健常な貝 健常な貝 真珠層剥離・穿孔性二枚貝 穿孔カイメン(赤い点)痕 アコヤガイ 天然採苗 チャレンジ 2013.05.14 Bahrain 天然種苗付着試験用の人工杉葉(ブラックリーフ) 防汚台形篭への付着器及び温度ロガー(赤)のセッティング 防汚台形枠への付着器セッティング パールベッド(アスカール沖の漁場)へ2篭セッティング 「ラアス・アル ハイマ」 アラブ首長国連邦(Ras al-Khaima)2013 調査訪問 アコヤ 課題名ー「Ras Al Khaimah,U.A.Eに於ける真珠養殖実態と養殖技術の調査」RAK PEARLS訪問 日本技術導入による現地真珠養殖会社を見学 天然貝資源は豊富で現地採取 現地メンバーによる大サイズ単核の挿核 大量生産に向け安定した母貝供給体制構築を目的とした人工採苗施設の建設 採苗技術のあるパートナー模索中との事 ・真珠養殖に使用する母貝は現地天然母貝を採取しての挿核 大きさで分類するが老成貝と若年貝が混在 ・使用する母貝は殻体に対し閉殻筋容積が大きく、真珠養殖に適した人工的な核入れ位置の空間は狭い ・天然母貝使用法としては老成貝に比して閉殻筋容積の小さい「若年貝」を選別し「極小サイズ核」挿核は有効と推察 ・挿核施術の精度向上の為には人工採苗による同じ貝齢の貝の生産が最優先と思われる 「アブダビ」 アラブ首長国連邦( Emirate of Abu Dhabi)1992 調査訪問 アコヤ ※過去に アブダビ産の天然貝の育種を経験 特別な選抜・交雑は行わず日本国内で「純粋種」を4代継代したくらいから閉殻筋の小型化が確認された(日本環境に対応?)当時遺伝子解析技術は無く選抜因子の特定困難 「日本国内系」 他海域の天然貝や人工採苗貝の持込みの無い漁場の天然貝を地域固有の「固定系統」とし人工採苗で垂直継代し育成 保存 掛け合せの柱としトップクロスで人工採苗 天候変動や人為的ミスなどの後天的要素を排除した「浜揚げ結果」との相関分析 ※継代による弱体化(近交弱性)を排除するため母集団の大きさを優先保存育成する事で系統保存 育種に多大な経費 ⇒ ジーンバンク設立で対応(浜揚げ結果分析による優良交配種の評価 後天的因子の排除手法の構築)優良交配種の遺伝子を採卵母貝の精子冷凍で時系列種ごとに保存 優良結果は戻し交配(ライブラリー化し遡って交配可能) 近年は遺伝形質分析による有用遺伝子を抽出しマーキング 数値情報として可視化 工事中 〇選抜育種 (selective breeding) ※当時(20年位前) 工事中 S63 養殖移動相談室 国立真珠研究所研究報告 https://jp-pearl.com/filecategory/kokuritsu/ ・品種評価基準 先天的要因(遺伝形質のみの評価・後天的要因の排除) 後天的要因(環境・人為的操作) ・品種管理技術 優良形質の出現率 ・選抜育種法 ランダムに起こる偏移を待ち、探す ランダムではなく、貝種別に存在する特性を選抜する ・ゲノム編集育種法 ※当時(20年位前) 未だ 解析手法で実証を伴わない フィールドでの発現は一因性ではない 選抜効果の「有価性」の実証証明には年月を必要とする ・当時の論点 ※当時(20年位前) ※狙った変異を起こす 狙った変異とは何か? ・貝種別に存在する特性からゲノム解析を行い特性のゲノム情報を入手 ・母貝系統管理(純粋種の系統保全)(ジーンバンク=-20℃ではゲノム解析には適さない) ・実在する「有用貝種」ライブラリーを分析し、有用遺伝子を特定、抽出しライブラリーを構築 ・品種改良 ※ターゲットとなる有用形質を有した固有系統の発見が優先 地域で固定された固有形質を持った系統を探す事から始まる 地域純粋種(交雑の危険性排除=他所からの移動持込み) 地域純粋種の「固定」純粋種の継代保存(精子凍結・垂直継代採苗) 〇雑種強勢育種法 ( heterosis breeding) ※「同一系統」や「近親種間」の連続交配(垂直継代)⇒連続 ⇒ 「近交弱性」 (生育劣化)が表面化 「選抜育種」 真珠養殖におけるターゲット(有用形質)とは何か 天然貝(無作為)を用いた真珠生産⇒不安定(大量生産には不向き)安定した産業になり難い(大型資本投下のリスク大) 気候変動によって種苗「量」確保が困難 「人工採苗」 実際の「種」別アコヤガイを用いた「生産結果」を分析 ・高水温耐性(近年の海水温上昇に伴う斃死対策) ・優良真珠生産 高い真珠質分泌力 ⇒ 「巻き」 ・黄色色素(唯一の遺伝形質)のコントロール 干渉色への関与 ⇒ 「色目」 品種改良のスピードアップ 開発済み 〇人工採苗技術(卵熟・排卵誘発)の進歩による「 周年複数回 採卵」が可能 従来は採卵可能な二年貝で年に一度の卵熟期を待ち人工交配 最新技術 〇ゲノム編集(欠失型) ( genome editing truncated form )
- 食害問題 | 株式会社 西海養殖技研
食 害 問 題 有明海でのナルトビエイによる食害が表面化する30年前の1980年代に、奄美大島のマベガイ養殖でナルトビエイの食害被害を経験、2000年代以降、温暖化に伴う漁場水温の上昇を契機に、有明海でクロダイによる食害被害(海苔・マガキ・イワガキ・アサリ)が頻発する様になった。2020年代に入り、東北以北地域でも水温上昇による マダイのホタテ稚貝の 食害被害が深刻化している。 ・弊社は真珠養殖における母貝量産技術として、実戦的な食害対策の知見を蓄積しております。 ・近年は、真珠養殖で開発した貝類に安全なシリコン防汚剤を塗布した食害防御ネットを有用二枚貝の食 害問題に転用する事で実績を上げています。(約40年の経験が有ります。) ※食害防止ネットの導入⇒ネットの付着物対策⇒重量増加(ハンドリング困難)⇒網防汚で対応した実績 〇 食害対策 (Countermeasures against feeding damage) 「捕食-被食」関係 に進展 (気候変動で発生サイクルが重複) 「食害(捕食・寄生)生物」 「捕食-被食」 九州での被害例 ①養殖初期(種苗) 捕食:魚類(クロダ イ・ブダイ・アイゴその他)幼魚 メジナ・オヤビッチャ・アミメハギ 成魚 アイゴ アミメハギ メジナ オヤビッチャ 捕食: 貝類(サツマボラ・ニシ類などの肉食系の巻貝)幼貝~成貝 サツマボラ テングニシ(種苗時) アカニシ(種苗時) ウミニナ 捕食:甲殻類( カニ・エビ・ イシガニなど)稚魚 高水温や比重低下などによる主要な餌料枯渇に起因) イシガニ イシガニ 食害防止メッシュ アミメハギ食害防止メッシュ カモ・シギなどの渡り鳥 干潟 (春秋の渡り の中継地) 潜砂前のアサリ稚貝などを捕食 ②養殖後期(成貝) 捕食:魚類(クロダ イ・イシダイ・ナルトビエイ・ブダイその他)成魚 クロダイ イシダイ ナルトビエイ腹側 ナルトビエイ背側 捕食:生物 ( ヒラムシ:扁形動物 渦虫綱 多岐腸目類) 斃死貝発生時に誘引蝟集し被害大 ヒラムシ シングルマガキ食害 シングルイワガキ食害 カルチマガキ食害 工事中 食害防止 シリコン防汚網蓋 アサリ 防汚メッシュ篭 アカガイ 防汚メッシュ篭 トリガイ 防汚メッシュ篭 マガキ 防汚ヤサイPE篭 工事中 「間接防御」シリコン含浸網地(不織布)を接触させるだけで、直接塗布と同じ付着防御効果 ポリキータ(穿孔性多毛類)侵入による症状例 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 ヒラムシ(扁形動物 渦虫綱 多岐腸目類)による食害 扁形形状を生かし、開口部分から内部侵入し、内部組織を直接食害 遊泳能力が有り伝播拡散力が大きい ポリキータ(穿孔性多毛類)+稜柱層剥離によるブリスター
- 業務概要 | 株式会社 西海養殖技研
業 務 概 要 「研 究 開 発 」 1.「技術開発」(効率化・省力化) 「養殖実務」における効率化・省力化を目的とする「自動機器の導入」を、ユーザーの見地から、フィールド(自社実験場)テスターとして、実施検証して、実戦的な「使用ノウハウ」を構築しています。 種苗生産(高密度飼育) 付着対策(吹付防汚施工) 中間育成(セパレート育成) 再生省力(潜砂基質自動洗浄) 選別省力(4G形状選別機) 品質管理(5G重量選別機) 2.「品種改良」(主に食用二枚貝) 40年にわたるアコヤ真珠養殖の経験から、各種貝の品種改良における「育種評価法」を独自に構築(先天的な育種要因と後天的な外部要因をスクリーニング)、採苗業者へ「養殖結果」情報(養殖業者の目的とする品種改良精度が向上しているか)をフィードバックする体制を構築、永続的で実戦的な品種改良手法を構築している。 母貝選別(有用形質) 品質判定(身入度) マガキ(系統管理) シングルシード イワガキ:深いカップの同一形状化⇒規格化 人工採苗(継代育種) ホンミル(形状統一化) イワガキ(選抜育種) マガキ(地場産系統による人工採苗) 3.「分析評価」(事業効率) ICTで構築取得したデータ情報を「水揚げ高向上」に繋がる「有用データ情報」とすべく評価分析。 生産性に直結する有用情報網(Society5.0段階に活用可能な)を整備し、水産物生産に準工業製品的な計画生産性を実現しPDCAによる改善情報としています。 実証見学会 外部評価(モニター調査) フィールドデータ収集 評価判定(O K R) 製品分類(品質評価) 事業評価(生産性分析) 4.「付着試験」 (試験管理・試験フィールド提供) 防汚塗料・バイオサイト(国内・海外)メーカーの実証試験を受託、フィール ドテスター(付着生物の変換や水質などの周辺情報を提供)として、台風・盗難など15年間無事故の実績から、特にロングラン試験など、精度の高い実証データ収集ノウハウを構築している。 施設提供(試験ラフト) 試験管理(フィールド保全) 現場サポート(作業補助) 経過観察(漁網試験) 「販 売 事 業 」 1.「防汚塗料」 二枚貝養殖の種苗生産における種苗貝への付着物防御を目的にスタート 従来の海棲生物付着の事前防御技術は、主に忌避剤(重金属)を使用した化学的な付着阻害で、水質・底質汚染を招きやすいことが問題でした。本製品はシリコンの撥水性に着目・活用し、溶出や沈殿がほとんどない、物理的な付着防止を利用した環境負荷のすくない、安心・安全な技術です。 従来の忌避剤タイプの付着阻害剤は、薬剤が消耗すると海棲生物が付着しはじめますが、本製品を使用すると、塗布面の撥水性により生物の付着強度が低下する為、海棲生物は塗布面への付着と自重による剥離・落下を繰り返し、長期防汚効果が期待できます。 物理的海棲生物防汚塗料 セイフティプロシリーズ 網篭(通常版) 箱物(通常版)上塗 水槽 HB (高性能) 上塗 箱物(通常版)下塗 水槽 HB (高性能) 下塗 網篭 S(高性能) 箱物 F(高性能)上塗 希釈用専用シンナー 箱物 F(高性能)下塗 2.「防汚資材」 洋上での垂下養殖における「養殖実務」において、不可避なフジツボや藻類などの付着物対策として、攻めの養殖につながる「事前の付着防御」を目的とした防汚資材 を独自に開発販売している。 ※現在、発注困難なワンオフ防汚資材の少量生産も受託している。(実績多数: 守秘義務契約可能 ) 養殖資材への防汚施工 各種ワンオフ資材の製造販売 収穫篭 (タイラギ) BST バスケット(カキ) ヤサイ篭(アサリ) 蛙又連段篭(ホタテ・マガキ) 沖出し篭(トリガイ) 高耐久亜鉛メッキ鋼管筏 食害防止ネット(タイラギ) 波浪対策 涙滴型 フロート筏 塗料試験板設置枠 SEAPA バスケット(カキ) コンテナ (トリガイ) ラッセル連段篭(ホタテ・マガキ) 沖出し篭(アカガイ) 防汚フロートカバー 食害防止ネット (アサリ) 波浪対策 半水没 水中筏 耐塩メッキ鋼管 仮設 試験筏 育成コンテナ(ユウレイホヤ) 垂下コンテナ(タイラギ) 育成コンテナ(タイラギ) 3段 ポケット篭 (タイラギ) 沖出し台形篭(アコヤ) メッシュフロートカバー 樹脂被膜鋼管筏(タイラギ) シングルシード専用フロート筏(マガキ) 高耐久コンポーズ筏(タイラギ) 3.「優良種苗」 大型を10月導入 ・高水温(6~8月)・台風( 7~10月)時期を回避) 高額なシングルシード種苗導入リスクを回避する為に、独自に中間育成業者(斃死リスクの低い地域で)を育成し、分業制を構築し、実績を上げている。優良種苗とは死なない事が最優先。近年は春先の採苗が不調で納品時期が遅くなる傾向があり、養殖業者としては、納品時期が遅く種苗が小さい貝は導入し難い。 中間育成済み大型種苗・主に食用二枚貝 マガキ アカガイ タイラギ タイラギ マガキ選抜種 アサリ セトガイ イワガキ ヒオウギ トリガイ 「役 務 委 託」 1.観測調査(業務委託) 水温・比重・Do・餌料・調査 テレメータ 整備管理 プランクトン採取 データ回収・機器メンテ 定量化・検鏡・撮影 成長データ計測記録 分類・同定・補助 漁場調査用 ROV (最大潜水深度30m) 試験観察用 ROV (最大潜水深度15m) 浅海漁場 詳細調査 (写真) アカガイ食害防止ネット観察(写真) 天然真珠漁場 広範囲調査(4K動画) アカガイ沖出篭通水確認広域(4K動画) 2.中間育成(業務委託) 分殖・越夏越冬の漁場移動・梅雨時期の低比重対策の深吊 高水温対策 深吊(タイラギ) 低比重対策 移動(タイラギ) マガキシングル種苗分殖(入数調整) 身入対策 浅吊(マガキ) 抑制 篭替移動(アコヤガイ) シングルマガキ機械分級(形状選別) 低比重対策 深吊(アカガイ) 低比重対策 移動(カキ) マガキシングル(垂下指導) 3.資材防汚(業務委託) 防汚対象資材へ施工・施設・収容器など 高密度育成装置 (カキ) 鉛直攪拌器(タマカイ) 試験資材(コンテナ) 食害防止ネット(ナルトビエイ) PEロープ(養殖筏幹綱・描索) 稚魚生簀(タマカイ) フロートカバー(KP浮体) △提灯篭(カキ) 試験コンテナ(ユウレイホヤ) 4.資材再生(業務委託) 養殖資材のメンテナンスおよび再生 潜砂性二枚貝(アカガイ・トリガイ・タイラギ・ミルガイ)アンスラサイト基質の洗浄再生作業の自動化 工事中 Manufacture and sale of aquaculture materials If you would like to know more about our business, please visit our old website. Detailed information (old website) We sell aquaculture materials such as the underwater antifouling paint "Safety Series" developed by our company and aquaculture cages. We also develop aquaculture materials that meet customer needs.
- 肥育技術 | 株式会社 西海養殖技研
肥 育 技 術 〇 可食部分の短期身入れ作業 ①餌料環境差による肥満蓄積を誘発 餌料摂餌環境を人為的に抑制(防汚収容器育成=付着物による過剰な流通阻害が無い為、強めに抑制操作が可能)する事で、貝の摂餌欲求(枯渇感から摂餌活性が高まる)にメリハリをつけ、摂餌環境を改善(干出漁場飼育=12時間摂餌可能⇒垂下養殖=24時間摂餌可能な環境へ移行)すると急激な回復⇒成長⇒余剰養分の蓄積のスイッチが入り、可食部分である閉殻筋(余剰エネルギーの備蓄タンク)部分の短期的な肥育が期待出来る 自然界の富栄養環境下での連続飼育以上に、より大きい貝柱を、短期で得る事が出来る タイラギ 垂下養殖による短期肥育(可食部分:閉殻筋:貝柱部分) 天然 同一群 肥育結果 閉殻筋 約30㎜×約59㎜ 天然 同一群 採取時点 巨大化した閉殻筋 閉殻筋 厚さ29㎜ 閉殻筋 約15㎜×約30㎜ 天然の約2.5倍に肥育 閉殻筋 重量 約41g 上:天然採取 下:垂下養殖 イワガキ 人工的な餌料環境格差作出による短期肥育 小形の一口サイズ 形状・大きさ・重量を揃え操作 殻付きのまま身質を平均化 マガキ 人工的な餌料環境格差作出による短期肥育 閉殻筋の巨大化 グリコーゲンの充実肥満 全体に平均して充実肥満 アカガイ 人工的な餌料環境格差作出による短期肥育 単純肥育は身色の白化に繋がるので、赤色の色揚げの為、活発な潜砂誘発を仕掛ける 〇 潜砂性タイラギの垂下養殖技術 貧酸素水塊 低比重 基質への潜砂困難(立枯) 対策 洋上浮体施設(竹筏・フロート筏)から底面付着器を使用した防汚収容器で垂下育成する事で、タイラギの安定生産を達成した。貧酸素水塊や低比重など環境変化の大きい海底から切り離し中層へ垂下する事で生存率を高める技術を開発した。 付着物対策としては貝に無害なシリコン系防汚塗料による収容器への防汚加工する事で対応した。 立ち枯れと言われる貧酸素などによる海底からの飛び出し斃死への対応は、収容器の基質内底面付着器を配する事で、タイラギ自体の潜砂能力(環境変化時には基質に深く潜砂する事で回避)を高め、高い生残率を確保出来る技術を開発した。※成長に伴い潜砂の際に足糸が掴む粒度の大きい基質(サルボウなどの殻片など)が無い漁場で立ち枯れ多発。 特許概念図 垂下養殖 飛出し 立枯れ 自然界での潜砂状況 潜砂の為に基質をトラップ 垂下篭での潜砂状況の再現 底面付着器を設置 左:飛出し 右:潜砂 防汚処理無し 防汚処理あり 垂下養殖 立枯れ斃死 垂下養殖 フジツボ付着 開閉困難 周辺はウミヒバリガイのマット 抵抗の大きい貝殻などをトラップ 開閉により基質上に上昇 同じサイズの貝 貝の成長に伴いより大きな粒度 底面付着器へ足糸で付着 底面付着器としてのザル 世界初の垂下養殖タイラギ ※ WFC 2008 第五回 国際水産学会にてTNで発表(TASAKI真珠・FRA) ※ 共同研究後に発明者としてFRAと共同特許申請・審査請求時に放棄・FRA単独特許として知財化 ※ 国立研究開発法人 水産研究・教育機構:「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」特許第5288546号 特許実施許諾契約中 マガキ シングルシード 従来のカルチ採苗天然マガキ養殖において、目標となる20g前後の可食部分を得る為の貝殻を含めた全重量は約100g前後であった。シングルシード人工採苗貝の養殖において、防汚篭育成と虫駆除を組み合わせると、貝殻を含めた全重量は約60g前後で、20gの可食部分を得る事が可能となった。貝の全重量は40%以上軽く、軽減重量の殆どが貝殻重量である事が判る。 工事中
- 施工事例 | 株式会社 西海養殖技研
施 工 事 例 「物理的海棲生物付着防止塗料」 セイフティプロ シリーズ 環境に優しい次世代型海棲生物付着防止技術 ・生物生産における忌避剤を使用しない防汚技術です。 ・海洋環境保全するメリットがあります。 ・製造直販することで高いコストパフォーマンスを有しています。 現場導入による効果 1.シリコン物性による付着防御 (付着面の接着強度の低減) ・撥水性による物理的な足糸での付着困難(着底しても剥離) ・シリコン物性による付着防御(バイオフィルム形成阻害) ・タンパク質由来の付着機構を持った生物の付着選択嗜好を活用。 2.施工作業および施工コストの軽減 ・シリコン系塗料は高粘度な為,刷毛・ローラー施工が中心であったが 当該塗料は水産業で多く採用されてい るPE 製水産コンテナなどの への施工を効率化する事を想定し,吹付施工可能な塗料を開発した。 バインダ ー樹脂がア クリル系で,速乾性で,低粘度な為,下塗・上塗剤 共に,「吹付」施工が可能となり、作業および施 工コストを軽減 3.防御効果の持続性(効果再生が容易) ・上塗剤のみのリコートによる 「効果再生」が容易 4.環境保全(水草およびプランクトンへの影響) ・海苔漁場で使用。(急性毒・畜毒・初期生活段階毒性・海水溶出試験済み) 「 施 工 コ ス ト 」 諸 元 【製品説明】 従来の海棲生物付着の事前防御技術は、主に忌避剤(亜酸化銅など)を使用した「 化学的な毒性」 による付着阻害で、養殖対象の貝類にも有害な の使用する事は出来ませんでした。本製品は化学的成分の溶出や沈殿がな い、シリコンの物理的な撥水性のみ による付着防止効果による環境負荷の すくない、安心・安全な付着物防御技術です。 既存の忌避剤タイプの付着阻害剤は、薬剤が消耗すると海棲生物が付着し はじめますが、本製品を使用す ると、塗布面の撥水性により生物の付着強度が低下する為、海棲生物は塗布面への付着と自重による剥離・落下を繰り返し(ファウルリリース)、長期防汚効果が期待できます。 施 工 事 例 〇臨海施設の付着物防御対策試験に採用(直接防御:防汚対象物へ直接塗布)2017~2019 (古河電気工業株式会社 海洋エンジニアリング部・研究開発本部 情報通信 エネルギー研究所) 環境エネルギー関連事業の実証試験 課題名- 「洋上風力発電における海中送電ケーブルや中立浮体への海棲生物付着物防御」 ※ 自社製品「海棲生物付着防止塗料 セイフティプロ HB」を使用したフィールドでのロングラン実証試験 のみ公開了承済 防汚無し区(Blank) 防汚処理区(Coat) ① PE製送電用海底ケーブルシース 防汚無し区(Blank) 防汚処理区(Coat) ②ABS製中立浮力用耐圧フロート 約3年(1,091日)経過 防汚無し区 (Blank) 防汚処理区(Coat) 防汚無し区(Blank) 防汚処理区(Coat) 〇環境に優しい「物理的海棲生物付着防止塗料」を使用した派生商品(新概念:間接防御) 【平成19年度先端技術を活用した農林水産研究高度化事業】 「大型二枚貝タイラギの環境浄化型養殖技術の開発」にて、「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 として 知財化、特許権者のFRAと「特許実施許諾契約」を締結し商品化 「平成23年度 新事業分野の開拓を図るもものとして認定」 地方自治法施工規則第12条の3の2の第1項の規則に基づく認定 長崎県 産業労働部 「セイフティプロ フロートカバー」 ◎防汚対象物への直接塗布ではなく、防汚処理を施したメッシュ素材を防汚対象物へ接触させる事(間接的に浮体をカバー する 事)で、フジツボやイガイなどの海棲生物の付着を高い確率で防止出来る技術を活用した商品です。 ◎薬剤や重金属などの化学的忌避効果ではなく、シリコンの物理的撥水効果(付着強度の軽減)により付着を防御していま すので、溶出海底への沈殿堆積が無く、海洋環境に優しい防汚技術です。特に環境調査用ラフトや貝類養殖に最適です。 ◎メッシュ状なので海上での設置交換が容易です。 ◎付着物除去による二次産廃が発生しません。 ◎高水温時の有機付着物落下(イガイの大量斃死)による海底環境を高い確率で維持・保全します。 ◎防汚吊線、防汚垂下物収容器に加え、筏浮体自体も防御する事で、環境調査用ラフトに垂下した「各種センサー」や「デ ータロガー」などへの浮体から落下した付着物の増殖などを,高い確率で防御可能となります。計測データ精度の向上と 浮体施設保全のメンテナンスの軽減などが期待出来ます。また、同様の効果は、成長が望まれる時期の養殖用二枚貝沖出 し筏の防汚対策には特に有効です。 PE素材のメッシュを浸漬防汚 防汚対象物へ防汚メッシュを接触 直接塗布と同様の防汚効果を発揮 従来の防汚塗料(薬剤による忌避と溶出による新塗膜形成)は、塗膜が溶出消耗すると防汚対象物への付着が始まる。 【知財情況】 「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 国立研究開発法人 水産総合研究センター ※「特許実施許諾契約」を締結し商品化 販売中 2012~ 〇「高密度中間育成装置」FLUPCYへの防汚施工 ヤンマー造船株式会社 商品統括部海洋機器推進部(現ヤンマーマリンインターナショナルアジア株式会社) ヤンマー株式会社 中央研究所 バイオイノベーションセンター マリンファーム 従来は「中間育成装置」への防汚処理は困難(忌避剤を含む防汚塗料は生産物に有害)であったが、物理的な撥水性による防汚メカニズムを活用した生物に安全なシリコン系防汚塗料の開発により、汚損生物の付着防御が可能となった。 既存の船底塗料など、生物に有害な忌避物質を含む為、生物生産施設には使用出来なかった。 「船底外部表面」への生物付着や「内部水路・ポンプシステム」への通水阻害など、メンテナンス頻度が高い。 生物に無害な「物理的撥水性・非溶出」タイプのセイフティプロHB(自社開発)で付着防御が可能となった。 塗装面への生物付着強度が低減されるので、付着物の成長と共に自重と水中抵抗で自然な剥離落下を繰返す。 ファウルリリース効果 メリット 〇「水産コンテナ」のデッピングによる防汚施工と防汚効果の比較(4カ月) 養殖に使用する育成用の樹脂製コンテナに シリコン系防汚塗料を塗布する事で、物理的撥水性を 付加し、収容器表面へのフジツボなどの幼生付着を高い確率で防御する事が可能となりました。 PEコンテナ(トリガイ) トリガイ コンテナ 防汚処理 有り トリガイ コンテナ 防汚処理 有り トリガイ コンテナ 防汚処理 有り BST(マガキ) ヤサイ篭(アサリ) SEAPA(マガキ) PEコンテナ(タイラギ) PP収穫篭(タイラギ) 〇「ラッセル網篭」のデッピングによる防汚施工と防汚効果の比較(4カ月) ラッセル撚糸網篭への「含浸」施工する事により、貝に安全な物理的撥水性による防汚効果を付加する事が可能と なり、貝に負担となる夏場高圧洗浄 などを実施しなくても長期間の通水性が確保出来るようになりました。 防汚処理(デッピング=ドブ漬け) 左:防汚 有り 右:防汚 無し 左:防汚 有り 右:防汚 無し 防汚処理 有り 防汚処理 無し マガキ種苗中間育成篭(太陽光が到達する海面近くに垂下すると、珪藻類の付着繁殖で目詰まりが激しい) 〇樹脂製「水産コンテナ」への防汚施工(刷毛塗) ポリエチレンなど高分子化合物表面へのシリコン塗料の塗布は、防汚対象表面の自己潤滑性が高く、剥離し易い為、樹脂専用のプライマーを開発する事で、上塗防汚剤の接着性を高め、剥離し難いシリコン塗面を形 成出来る様になった。 新規導入時はコンテナ樹脂表面の自己潤滑性が高く付着物が付き難いが、経年するとフジツボに好適な付着基盤となる シングルシード カキ養殖用 樹脂製コンテナ(B社)の外部付着物防御にセイフティプロHB下塗・上塗を刷毛にて塗布 ロープ垂下 干出漁場とは異なり付着物が付き易い 篭内部の貝へ付着が始まると貝同士のとも擦り効果は期待出来ない 内湾で浅水深、降雨期などは表層比重低下で藻類は付着繁殖し難い ⇒ 付着基盤の整備に繋がりその後の付着は激しい 防汚処理 有り部分 1ヵ月経過 左:防汚 有り 右:防汚 無し 防汚処理 無し部分 1ヵ月経過 シングルシード カキ養殖用 樹脂製コンテナ(F社)の外部付着物防御にセイフティプロHB下塗・上塗を刷毛にて塗布 アサリ 中間育成篭 防汚処理 有り タイラギ 中間育成篭 防汚処理 有り 左:防汚 有り 右:防汚 無し 左:防汚 有り 右:防汚 無し 左汚 有り 右:防汚 無し 防汚処理 無し 4ヵ月経過 左:防汚 有り 右:防汚 無し フラプシー カラム 外部 防汚処理 フラプシー カラム 内部 防汚処理 フラプシー 内部水路 防汚処理 〇樹脂製「水産コンテナ」への防汚施工(吹付) タイラギ・アカガイ・サルボウ養殖用 樹脂製コンテナの外部付着物防御にセイフティプロ箱物上塗・下塗を吹付にて塗布 〇「ラッセル網篭」の吹付による防汚施工 〇樹脂製「海面養殖筏 フロート・ロープ」への防汚施工(刷毛塗) フロートへの防汚 フロート 防汚 有り 4ヵ月後 防汚施工後筏組 左汚 有り 右:防汚 無し 幹綱ロープへの防汚 フロート 防汚 無し 4ヵ月後 左:防汚 有り 右:防汚 無し 養殖筏 幹綱 フロート 防汚 無し (年数回のフジツボ・イガイ・褐藻類の付着除去作業が必要) 養殖筏 幹綱 フロート 防汚 有り (フジツボ・イガイ・褐藻類の付着は防御、付着除去作業が不要) 上:防汚 有り 下:防汚 無し 防汚施工 無し (フジツボ・イガイ・褐藻類が付着し成長) マガキ垂下養殖で使用する2本撚りロープ(タイコー社製 牡蠣一番)を防汚施工後3カ月 ホタテ貝殻を使用した(フジツボ・イガイ・褐藻類の付着)防汚効果比較試験 6ヵ月後 〇外網の防汚処理による二次的効果「篭内生産物への付着防御」 養殖カゴの網地を防汚する事で、通水性を確保(餌料は通過)しながら、カゴ内の流速を人為的にコントロール出来るようになり、付着時の「流速」に選択性の有るフジツボ幼生の忌避する流速環境を作出する事で、カゴ内の生産物外殻表面へのフジツボ幼生付着を高い確率で防御する事が可能となりました。化学的な忌避物質の使用ではなく、生物の嗜好性を理解し、助長する事で、自然環境に優しい付着生物防御を達成しています。 好適付着流速をコントロール アコヤ(稚貝) シリコン防汚篭 シングルシードマガキ(成貝身入れ育成) フジツボ付着痕無し 対照:防汚無し篭 シングルシードマガキ(成貝身入れ育成 )フジツボ付着多数 ヒオウギ( 稚貝) 左:未処理篭 右:防汚篭育成 〇離型剤効果による育成 コレクターへの強制付着(貝自らの移動拡散を促進) 防汚塗料の「物理的な付着防止効果」 と種苗の「生物的な付着嗜好」 (成長に伴い、より硬い基質への付着を好む)を利用して、剥離採取など人手に頼らないで、種苗自らの拡散行動を助長する事で、より硬く安定出来る分殖器である杉葉(ブラックリーフなど)への移動拡散を促し、種苗育成時の歩留まり向上と成長の平均化を促す。 アカガイ(Anadara broughtoni) 付着器比較(強制付着) 付着器(PEロープ) 分殖器(天然杉葉) 付着器(遮光ネット70%) 付着器(シェルベース) 分殖器(猫除けシート) 付着器(キンラン) 付着器(ブラックリーフ) 分殖器(セパレーター) 防汚かご内に付着器と基質を配し、貝の付着嗜好を利用する事で、貝の分散付着と潜砂安定を促し、質の高い貝を生産する。 〇「間接防御」 ① 防汚処理済み「不織布シート」による生産物本体への付着防御 メリット ・導入時の価格:安価な農業用不織布(レタスなど)に防汚性能を持たせた防汚機能付きシートとして販売 ・優良な量産性:防汚(重ねて浸漬+プレス搾出)する事で大量生産可能 ・塗装時の環境配慮:完成された防汚シートとして、現場施工の必要な半製品からの分離脱却 (環境配慮型塗装ブースで施工可能 有機臭問題などの施工時の周辺環境への影響を解決) デメリット ・安価だがディスポ(使い捨て)タイプでリサイクル性が無い ・使用済み産業廃棄物としての処理問題(焼却処理時に有害なダイオキシン発生) ※ 国立研究開発法人 水産研究・教育機構:「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 「特許実施許諾契約」中 〇「間接防御」 ② 防汚処理済み「PEメッシュ」による生産物本体への付着防御 メリット ・環境:素材が頑丈なので、リコート(染め直し)可能でリサイクル性に優れる 産業廃棄物になり難い ・経済:価格・構造が単純で生産性が高く安価に生産供給可能 デメリット ・環境:使用済み資材再生時の有機臭問題など 周辺環境への影響 専用の再生施設でのリコートが必要 ※ 国立研究開発法人 水産研究・教育機構:「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 「特許実施許諾契約」中 対照区 防汚PEメッシュ 無し (30日経過) 工事中
- 養殖技術 | 株式会社 西海養殖技研
養 殖 技 術 「養殖産業の課題」 ①計画生産(生産実態の把握:粗放的養殖➡集約的養殖:生産量および品質のコントロールと表示基準の確立) ②技術開発(貝:選抜育種による優良品種作出・専用収容器および付着物対策と省力化) ③経費圧縮(種苗単価の低減:生産性向上:選抜付着と付着物防御効果を活用) ④市場開拓(新商品開発と国際流通を見据えた品質の国際規格化) 流通的見地から養殖業に求める供給体制 「産地の生産者と連携した、新しいサプライチェーン構築」 実証事業例の紹介 「先端農商工連携実用化研究事業」 課題名-「シングルシードカキ養殖法・流通の高度化によるかきオールジャパンブランドの確立」 経済産業省 中国経産局 2012 (株)西海養殖技研、 広島県、ヤンマー(株)、かなわ水産(株)でコンソーシアム 〇 生産性向上 (Productivity improvement) ※養殖生産の 「目標」 は、生産した生産物を如何に販売出来るかである。 ・生産効率 「量」 ⇒「生残率」・「製品率」(歩留)・「作業効率」 ・販売効率 「質」 ⇒ 「商品価値向上」 ◎カキ養殖に於ける養殖機械(形状選別機・重量選別機)導入による生産性向上 (実例) ・「従来」- 出荷販売時 ⇒ 「 重量選別」⇒「サイズ別」価格で販売(SS・S・M・L・LL)など出荷時の重量選別での判定 ※販売単位が「重量」販売が基本 ⇒ 商品に統一性が無く明確な規格化が困難 「デメリット」 「殻付き」 ⇒ 「販売品質」 出荷販売時の不良品(身入り不足)の明確化困難(顧客が剥身時に判明) 「生産性」 規格外サイズは全て「廃棄」に繋がり、「生産効率」悪化に直結 「剥き身」 ⇒ 「省力化」 機械による大量選別が可能 ⇒ 剥身ロス(人件費)の低減 剥身作業効率向上 「生産性」 規格外サイズは全て「廃棄」に繋がり、「生産効率」悪化に直結 ・ 「新規」 - 養殖初期 ⇒ 「形状選別」 ⇒ 「大きさ」毎に選別(中間育成後) ※「シングルシード種苗」は「経歴」が同じなので大小選別の効果は大きい(成長差持続) 「選別育成」 ⇒ 「サイズ」毎に育成 ⇒ 生産規格毎「形状サイズ」の「平均化=統一化」が目的 ※「種苗」段階からの「サイズ毎選別育成」は最適な養殖密度設定が容易 - 出荷販売時 ⇒ 「 重量選別」⇒ 「形状サイズ」規格は統一しているので、平均重量規格外は「身入り不良」と判別が可能 ※「シングルシード種苗」は貝殻重量も平均化するので判定効果は品質に直結 「メリット」 「殻付き」 ⇒ 「販売品質」 機械選別により、不良品(身入り不足)を数値で明確化、判定効率向上 「生産性」 規格外の不良品は剥身せずに「再生産」⇒ 出荷効率(養殖生産性)の大幅改善 「剥き身」 ⇒ 「省力化」 機械による大量選別が可能 ⇒ 剥身ロス(人件費)の低減 剥身作業効率向上 「生産性」 規格外の不良品は剥身せずに「再生産」⇒ 出荷効率(養殖生産性)の大幅改善 ◎近年の養殖生産物の海外輸出に関し、明確な規格(サイズ・品質・安全性)化は必須の取引要件 シングルシード 量産システム(形状・重量・グレーディングによる生物生産手法) 形状選別(形・サイズ) 形状・分級機 サイズ選別(大中小) サイズ別に育成 重量選別 重量・分級機 同一サイズなので殻付きのまま身入り度を判別可能 エラー品を再生産する事が可能で高い生産効率向上に寄与する ※ 殻付き牡蠣(生貝)の生産において、従来困難であった品質(身入りの精度)確認を剥身せずに達成可能となった 「数量」「質」共に不明な(粗放的)カルチベーション+裸吊り ホタテ貝殻に付着した「連」の状態で竹(コンポーズ)筏から垂下する養殖方法。 人工採苗による種苗生産 竹筏から連で垂下 ホタテ付着板で連組 貝殻に付着したまま成長 養生 機械による脱塊 厚種 密植状態 手作業による脱塊 ※ 問題点: ・「量」養殖実数の把握が困難( 養殖初期段階の食害 ・ 波浪時の脱落 )➡ 計画生産が困難 ・「質」付着状況に起因する外観および肉質の統一性が低い ・「手間」ホタテ板からの脱塊作業に手間がかかる ※ 出荷時まで養殖実態の把握が困難で計画生産性が低い 「数量」「質」共に明確な(集約的)シングルシード+防汚篭育成 一粒ごとにセパレートした種苗段階から、収容器に入れ、垂下する養殖方法。 FLUPCY 育成 殻体成長を優先 左殻は下 右殻は上 カラム内で高密度飼育 セパレート養殖 形状の平均化 篭養殖でリンペン成長 高密度でも集塊しない 形状選別後定数化 初期のキャップ形状形成 上下の整合性で固着無し 供擦りを必要としない ※ 問題点: ・牡蠣類は収容器の中で貝同士の付着により「集塊」を形成するので、物理的な成長阻害を起し易い ・種苗単価が高価な為、生産歩留まり次第では養殖初期段階から採算割れを起し易い ・収容器が必要な為、余分な資材償却経費が掛かる。 〇国際流通規格 (International Distribution Standards) 「国際流通に適した規格表示可能なマガキ」 ・急速冷凍:IQF( Individual Quick Frozen )ラインの構築 従来の緩慢冷凍 (Giftbook Quick Freezing) に比べ、食品細胞の破壊を抑制、鮮度維持に有利 ・異物混入検査(Contamination inspection )の前処理システム構築 ※ 生産ライン上の異なるメーカーの検査機器の処理スピードの同調(シンクロ)と搬送システムの構築が重要 搬入システム クリーンルーム化 IQFトンネルフリーザー 投入風景 異物検査装置 フリーザー制御盤 異物検査制御盤 セパレーター シンクロ装置 搬送機 重量選別機メーカー IQF重量選別機(供給装置付)150個/min×2乗 18,000個/h 選別(5ランク+規格外)DSG5500W-5R-P400-4K3-YAF07-HP 作動状況 動画 工事中 〇 新商品開発 (New Product Development) 「一口岩牡蠣・夏牡蠣」(従来品と競合しない新商品を安価に生産供給し市場を拡大) ・岩牡蠣の既成概念からの脱却➡小型=養殖期間の短縮=生産性向上➡真牡蠣と同価格帯で市場参入 ・既存の岩牡蠣(大型)との競合回避➡春で終了の真牡蠣の延長商品➡夏牡蠣食市場を新規形成 ・シングルシードにより計画生産及び安定供給形態を構築➡商品流通の「量」が確立 ・独自のグレーディング・キャップ形状により、均一性の高い養殖を実現➡商品流通の「質」が確立 (天然採苗による安価な自家生産のシングルシード種苗と養殖初期からのグレーディング) ・カキ礁➡劣化ホタテ貝殻で天然採苗➡防汚篭内で自ら剥離(省力化)➡疑似シングルシード ・食害防止網篭育成➡大小選別(機械篩)➡計画生産を実現 ・生産物の現状把握=準工業製品的な計画生産性➡「量と質」の明確化➡計画流通の実現 ・国際流通には価値観共有の為の明確なグレーディング規格構築が必須要件
- 付着除去 | 株式会社 西海養殖技研
付 着 除 去 環境保全型の「殺傷駆除」技術 ( 薬剤を使用しない、濃塩水と淡水の浸透圧差のみを利用) 駆除可能な貝類 ・マガキ・イワガキ・アサリ(完全に閉殻可能) ・アコヤ(浅海生息で比重変動に強い:低比重時には足糸穴付近から粘液を分泌して、低比重水の深入を防御) 駆除不可な貝類 ・ヒオウギ・ ホタテ 海底生息 ⇒ 環境変化に弱い ⇒ 自己防衛本能で変化に敏感 ⇒ 変化時 は自から移動する事で生存 延べ縄式垂下で、自から移動出来ない環境下での養殖なので、 一次的な漁場移動も必要(避難漁場など) ・シロチョウ 幼貝時は足糸付着(流藻などに付着拡散)するが、重量増加すると海底に定着(付着足糸は退化消滅) 稜柱層が剥離(ウニ食害) ⇒ 真珠層が露出 ⇒ 穿孔被害大( 穿孔カイメン・穿孔性二枚貝など) ・クロチョウ 幼貝~成貝 足糸で付着して生活 足糸穴に粘液分泌で防御する能力は無い ・タイラギ・アカガイ・トリガイ 海底基質に潜砂生息 ⇒ 環境変動時は深く潜砂して変化対応 ※ 収容器ごと飽和塩水に浸漬、浸透圧差をもって、周辺環境を阻害する事無く、安全に殺傷する技術 種苗貝 初期 段階 捕食: ヒラムシ・サツマボラ (幼貝~成貝) 寄生虫 : ポリキータ (成貝) 被食: マガキ・イワガキ (完全閉殻する貝類) カルチ沖出し種苗貝 マガキ カルチ採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 1時間)500L 30連×10本 被食: アコヤガイ・シロチョウガイ・クロチョウガイ ( 完全閉殻可能な貝類) 付着器 沖出し 種苗貝 真珠貝採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 0.5時間)2,000L 台形篭×40篭 ・完全閉殻可能な貝類は、開口し軟体部が露出しなければ、急激な比重変化にも耐性がある(カキ類駆除技術へ応用) ・足糸付着期は足糸口からの「低比重水」の侵入に対しても、短時間であれば、自ら粘液を分泌する事で、防御対応 稚貝~成貝 段階 より大きな浸透圧差の作出( 淡水 水槽 ➡ 飽和濃塩水 水槽 ➡ 淡水 水槽)へ浸漬 短時 間で駆除効果を高める (真珠技術研究会 会報 47号 1964年 飽和食塩水によるポリキーターの駆除について 国立真珠研究所 大村支所 船越 将二 氏) https://jp-pearl.com/wp-content/uploads/2017/12/047_03_02.pdf 真珠養殖において海洋環境に優しい「付着物対策」技術として定着、「専用処理屋台」など真珠業界で独自に発展を遂げる 飽和塩水 淡 水 飽和塩水 淡 水 ・ 処理中に貝が開口すると逆効果、事前の開口防止処置(夏場の冷水浸漬・振動など)が重要 ・付着「藻類」も除去 ⇒「付着藻類」はフジツボなど付着基盤に選択性の有る生物の「付着防御」にも繋がる事に留意 ・「寄生虫駆除」が「付着生物」フジツボ(キプリス幼生) の好む付着基盤の整備に繋がる ⇒ 事前の処理時期検討が重要 ・プランクトンネットによる フジツボのキプリス幼生数の把握による作業時期判断が重要 高圧水流による「物理的除去」作業 高圧ポンプ洗浄船(専用シェルウォッシャー+動噴ポンプ) 養殖カゴ(段ネット・丸篭・△提灯)高圧ポンプ洗浄船が独自に進化 前進(幹綱ローラー)・巻上(吊線ローラー)・ネット上架(サイドローラー)・ネット洗浄(両面シェルウォッシャー) 2名:1日8時間で500吊(ネット)/日位 約20,000貝~25,000貝を洗浄 グラインダー(フジツボ除去) ハンドクリーナー(フジツボ除去) 貝掃除包丁(フジツボ除去) 付着物を物理的に除去 ⇒ 新たな付着基盤を再整備 優先付着物による生物防御を無効化 洗浄直後の貝殻はフジツボの好適な付着基盤と成り易く 洗浄時期を誤れば大量付着を誘引 海況観察(付着試験板・浮遊幼生) フジツボ付着警報 除去作業を計画的に実施 高水温時の洗浄作業は貝に負担 事後除去から事前防御へ発想の転換 優先付着生物の付着コントロールによる 「生物による付着防御」 を開発!
- 種苗生産 | 株式会社 西海養殖技研
種 苗 生 産 〇 種苗生産 (Seed production) 「カキ養殖の課題」 ①計画生産(生産量および品質基準の確立:粗放的カルチ養殖➡集約的シングルシード養殖へ) ②技術開発(貝:選抜育種による優良品種作出・専用収容器および付着物対策と省力化) ③経費圧縮(種苗単価の低減:カキ礁の特性であるカキ類の選抜付着と付着物防御効果を活用 ) ④市場開拓(新商品開発と国際流通を見据えたカキ品質の国際規格化) (天然採苗による安価な自家生産のシングルシード種苗と養殖初期からのグレーディング) ・カキ礁➡劣化ホタテ貝殻で天然採苗➡防汚篭内で自ら剥離(省力化)➡疑似シングルシード ・食害防止網篭育成➡大小選別(機械篩)➡計画生産を実現 ・生産物の現状把握=準工業製品的な計画生産性➡「量と質」の明確化➡計画流通の実現 ・国際流通には価値観共有の為の明確なグレーディング規格構築が必須要件 佐賀県鹿島市沖のカキ礁への試験採苗器設置状況と種苗回収状況 2011 協力参加 ※ 本件照会先:独立行政法人 水産総合研究センター 経営企画部 広報室 「カキ礁天然採苗コレクター」設置図 ○コレクター ホタテ貝殻80枚を一連 全長80cm 100連8,000枚 鋼線縫い ○連結方法 連は6mmクロスPEロープ、幹綱は18mm三つ打ちPEロープ 1m間隔、幹綱全長100mを指定場所に重ねて設置 ○設置方法 PEフロート1尺玉 (必要であれば簡易浮標灯) *カキ礁水深2~3m時のコレクター設置回収を想定し、省力化を目指す。 カキ礁(有明海) 【調査の背景】 3月11日に発生した東日本大震災は,地震直後の大津波によって北海道から九州の広い範囲で水産の現場に甚大な被害を与えました。 中でも震源地に近い岩手,宮城両県のカキ,ワカメなど養殖漁業は,海上ならびに陸上施設の大部分が流出・破壊されたため,壊滅的な状況となりました。一方,宮城県はカキ養殖用の種苗シェア約9割をしめる一大産地であったため,影響は被災地だけにとどまらず,全国各地の養殖現場では次年度以降の種苗確保が緊急かつ大きな課題となりました。西海区水産研究所では有明海を重要な研究フィールドとしていますが,この海域の奥部には日本一の面積を誇る干潟に加え,およそ1,000平方キロメートル(東京ドーム21個分)にも及ぶカキの群落(カキ礁:図1)が広がっています。私たちは,これまでカキ礁の環境浄化機能や多様な生態系に係わる役割を調査・研究してきましたが,この度の震災で生じた養殖カキの種苗安定確保に向けた課題に対応するため,①カキ礁における安定採苗手法の開発,および②得られた種カキの養殖用種苗としての評価について試験を実施しました。 【試験の内容・特徴】 1.試験①:カキ礁における安定採苗手法の開発 1)実施日時 2011年5月28日~9月5日(100日間) 2)実施場所 佐賀県鹿島市塩田川河口カキ礁 3) 協力機関 (株)西海養殖技研 ほか西九州地区貝類生産研究グループ8社 4)結果の概要 ・天然種苗コレクターとして多く用いられるホタテ貝殻をカキ礁の上へ直に横置きで100連設置した。 ・100日後にはホタテ貝殻1枚あたり50個以上のカキ種苗(1~2cmサイズ)を採苗できた。 ・横置きのコレクターにはフジツボやイガイなどの動物性付着生物がほとんどつかず良質の種苗が得られる。一方,縦に設置した場合はカキ以 外の生物が多量に着生する事を確認した。 ・カキ礁での採苗は一昨年より3回実施しているが,毎年安定した結果を得られた。 2.試験②:得られた種カキの養殖用種苗としての評価(中間評価) 1)実施日時 2011年5月28日~9月5日(100日間) 2)実施場所 長崎県平戸地区カキ養殖場ほか5地区 3) 協力機関 (株)西海養殖技研 ほか西九州地区貝類生産研究グループ8社 4)結果の概要 ・2010年夏季にカキ礁で採苗され、1年間カキ礁上で養生されたカキ種苗を4月中旬受入と5月下旬期受入の2期に分けた養殖試験に使用した。 ・水温上昇した夏場に成長が一時停滞,大きな問題となっていた宮城県産の種苗で発生する大量死亡(50~60%)は殆ど認められない。 ・宮城県産の種苗では,殻体成長は早いわりに、産卵後の夏場以降の回復と身入りが遅い傾向があり,地域によっては需要が見込まれる年末期 の販売には身入りが間に合わず出荷時期が翌年の春までずれ込む事が報告されている。今回の試験地域では、夏場の殻体成長は遅く小粒なが らも高い生残率と産卵後の夏場以降の回復と身入りが早いことが報告されている。 ・今後,秋~春の出荷時期に再度宮城県産の種苗と成長度(個数/㎏),生残率(個数/付着板),身入り度(肉重量/総重量)等を比較する。 ・さらに今年採苗した種苗を秋以降に養殖試験に使用し,成長度,生残率,身入り度等を比較する。 【成果の活用】 1.養殖用カキ種苗の安定的で多様な入手に役立ちます。 2.今まで大きな問題となっていた養殖カキの夏場に生じる大量死亡、販売早期の身入り不足を解消するなどの対策として有効な技術である可能性 3.今後,カキ礁での採苗技術およびそれらを用いた養殖試験を継続していくことにより,カキ養殖で生じる問題を解決し,様々な養殖形態に対応 小粒ではあるが夏場の斃死が少なく、早期の身入りが期待出来るなど既存のマガキ養殖とは異なる、新たな市場を形成する可能性がある カキ礁にて天然採苗を実施(ホタテ貝殻・樹脂製付着板=脱塊の省力化目的) カキ礁にて天然採苗を実施(種苗コスト削減が目的) ※ カキ礁の特性:①海底から約20㎝まではフジツボの付着が見られない(懸濁質の粒度が関与) ※ カキ礁の特性:②海底から20㎝まではカキ類(マガキ・シカメ)のみが着底付着 カキ礁以外で漁場では「天然マガキ種苗」の養生時に、度々フジツボの大量付着が起きる ◎失敗からの見出し ※ マガキのコレクターとしてホタテ貝殻連をシーズンはずれに入手した処、貝殻表面が粉を吹いた状態の貝殻が納品、漁場で天然採苗後、 回収した連を裸吊りで中間育成した際に、付着した種苗の剥離落下が多発(付着強度が低くなっている為か?) ➡ 急遽リカバリーの為に 剥離落下する種苗の回収を目的とし、付着貝殻を防汚ネットに入れて育成 ➡ 連の付着稚貝(裸吊り)の中間育成と同様に篭底面から回収 した剥離落下稚貝を「シングルシード用の防汚網篭で育成」 ➡ 結果は既存のシングルシード種苗と同様に成長 塩酸処理後に1年放置 低比重対応沈下式フラプシー 天然採苗 脱落稚貝を網篭で回収 回収後の仮吊 キャップ形状を形成 剥離脱落した付着板 疑似シングルシード育成 早期に脱落回収した稚貝の形状は通常(人工採苗)のシングルシードと大差ない 貝殻に残った稚貝は丸篭育成へ 〇天然種苗を「安価」に「疑似シングルシード化」 ※ 天然採苗で疑似シングルシードを安価に得る方向へと発想を転換、ホタテ貝殻を人為的に劣化(塩酸処理後に野外放置して表面劣化)した天然採苗器として使用 ➡ 想定通りに付着した稚貝は成長すると自重で貝殻表面から篭底面へ自然に剥離落下(収容器の底面へ付着するので防汚加工は必須)➡ 近年開発導入が始まった樹脂製付着板より種苗の「付着率」は高く、「専用の剥離機器による剥離」作業および「付着板の再生作業」も不要で、「稚貝育成作業の省力化」と「種苗単価の低減」には有効 実施例 アサリ 天然採苗 アカガイ 人工採苗 マガキ 天然採苗
- 直接捕食 | 株式会社 西海養殖技研
直 接 捕 食 「食害対策」 「直接捕食による食害実態」 〇従来方法 「裸吊り」 露出している部分の食害率が高い 捕食:クロダイ幼魚~成魚 被食: イワガキ種苗 (人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) カルチ方式 針金通し 沖出し30日 撚りロープ 沖出し30日 「物理的」食害防御(食害防止ネット) 〇食害対策 ⇒ シリコン防汚「網篭養殖」+シリコン防汚「食害防止網蓋」の導入 捕食:クロダイ幼魚~成魚 被食: イワガキ種苗 (人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) カルチ方式 防汚 「角」 沖出し篭 沖出し後30日目 防汚 「丸」 沖出し篭 沖出し後30日目 ※注意 「適性養殖密度」 ⇒ 従来(食害減を前提の密度)歩留り改善 ⇒ 密植弊害 食害防止ネット導入によって、付着盤上の生残数が増加するので、事前に「 密植」 にならない様に対策が必要となる。 ※ 食害による減耗を事前に 想定 ⇒ 「厚種」スタート ●「厚種」: 密集して付着 ➡ 成長すると貝同士の重なりが多い ➡ 収穫脱塊時の形状は歪 捕食:クロダイ幼魚~成魚 被食: イワガキ種苗 (人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) カルチ方式 食害が無く、生残数が多い 「密植」対策 事前淘汰必須 沖出し後 120日目(殻長35㎜)食害無く蜜植状限(限界) ※ 食害防御 ⇒ 生残貝数増加 ⇒ 密植の弊害 ⇒「薄種」スタート必須 ●「薄種」:事前にタンク内で粗密に付着 ➡ 貝の重なりが無く、成長と形状が改善 ➡ 脱塊時までの成長促進 捕食:クロダイ幼魚~成魚 被食: イワガキ種苗 (人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) カルチ方式 採苗付着器(ホタテ貝殻) 食害防止網 沖出し後3日目 粗密に見えるが適性密度 (極小サイズでの早期沖出し ➡ 室内飼育期間の短縮 ➡ 餌料環境改善 ➡ 成長促進 ➡ 平均化・大型化) 沖出し後60日 沖出し後 120日 サイズと形状が平均化されている為、脱塊以降の養殖操作性が高い。 工事中
- 防御技術 | 株式会社 西海養殖技研
海棲生物の付着防御技術 【付着防御に関するアプローチの違い】 1.「工業的」 化学的毒性による殺傷忌避 防御効率優先思考 高効率防御 船舶関連産業 亜酸化銅 酸化亜鉛 毒性による殺傷忌避での付着防御 殺傷効率優先 殺傷成分溶出効果を高める技術 加水分解 自己研磨 水和分解 有効成分溶出に伴う海底への沈降と残留は海底生物環境の急激な変化も伴う 2.「生物的」 物理的 撥水性 付着選択性のある生物では付着「嗜好」で阻害 水産増養殖業 マガキ等の二枚貝養殖業では特に化学的忌避剤は使用不可 3. 「直接的」 「工学」的な基質成分や基質表面形状に求めた試験⇒成貝で評価 「生物」的な選択性や嗜好性に求めた試験⇒付着期幼生貝で評価 4. 「 間接的」 「付着珪藻などによる優先付着物」による付着阻害 「優先付着生物の付着誘引コントロール」 着底防止フィルター(物理的) 〇 他社塗料は船舶船底部などの「船舶関連」への使用を想定し開発。 〇 当該塗料は樹脂系網篭などの「漁業資材」への使用を想定し開発。 ※ 下塗剤と上塗剤が必要で、材料費・施工費を含め高価になり易い。 塗料を防汚対象素材へ含浸させる事による上塗剤の一液施工法を開発。 バインダー樹脂や溶剤の改良で速乾性を達成。 ※ 水産業での使用は施工性を含めコスト圧縮(1液施工など)が進んでいる。 ※ シリコ-ン塗装コスト低減目的の上塗剤「一液」での含浸塗膜形成を完成。 〇 水産業から見る生物的なアプローチ 【付着嗜好性(選択性)を活用した技術】 ※防汚した通水性素材(PE網地)で収容器内の付着期における流速をコントロール。 ➀浮遊幼生が付着基盤に付着する際の「好適付着流速」を阻害。フジツボキプリス ※ 他社との相違:元々「生物の付着嗜好を研究」生物の付着機構の特性を活用した忌避や誘引技術を開発 【知財情報】 特開2010-57432(P2010-57432A) 平成19年度 農林水産技術会議 先端技術を活用した農林水産研究高度化事業 「大型二枚貝タイラギの環境浄化型養殖技術の開発」 (産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願)【国等の委託研究の成果に係る記載事項】 【発明の名称】 「海洋生物の付着防御器具」 【概要】 食用貝であるタイラギの殻体表面に、フジツボ、イガイ、カサネカンザシや粘着ホヤ、複合ホヤ等の海洋性生物が付着するのを確実に防御する方法及びそれに使用す る防御器具を提供すること。事前に防汚効果を持たせた通水性素材を貝の殻体に密着させて使用することで、(1)付着時期にあるフジツボ浮遊幼生が付着基盤に付着する際の「好適付着流速」を阻害、(2)付着基盤となる貝殻表面の微生物フィルム形成を阻害することにより、フジツボ、イガイ、カサネカンザシ等の蛋白質由来の付着「嗜好」を阻害(3)加えて「粗密な形状」から平滑性を好む粘着ホヤ、複合ホヤ等を防御する 「生物への影響」 「化学的」な「忌避性」(亜酸化銅・酸化亜鉛:殺傷物材=バイオサイド)の未使用。 「環境への影響」 「溶出タイプ」である「加水分解型」・「自己研磨型」・「加水分解型」ではない事。 付着防止メカニズムが非有機スズ系⇒非バイオサイド系⇒シリコン系である事。 「シリコン系付着防御塗料」の付着防御メカニズム 「非溶出タイプ」で塗膜表面の「物理的」な「撥水性」による付着強度の低減。 従来型防汚剤のメカニズム 別分類 「溶出型」 化学的生物忌避剤依存 次世代型防汚塗料のメカニズム 「非溶出型」 物理的付着強度軽減 【試験確認実施状況】 「生物への影響」 【初期生活段階】 ・アコヤガイで、餌料藻類生長阻害・初期生活段階細胞分割異常を確認 【急性毒性】 ・アサリ、ヒメダカ飼育水に、シリコーン樹脂原体を添加し、試験実施 【畜毒性】 ・マダイ陸上飼育水槽を塗装し、3ヶ月間飼育後、魚体のシリコーン濃度を測定 ・ハマチ海上生簀網を網染し、6ヶ月間飼育後、魚体のシリコーン濃度を測定 「環境への影響」 【海水溶出】 ・陸上飼育水槽を塗装し注水3日後に海水中のシリコ-ン濃度を計測 【初期生活段階毒性試験】 使用するシリコーン樹脂の生物に対する影響を確認する為に、アコヤ貝(受精卵、浮遊幼生、付着稚貝、成貝)、アコヤ貝の初期餌料となる浮遊珪藻を対象として様々な 試験を実施。全ての試験で、生物に何ら影響を及ぼさない事を確認。 試験区 4分割期 対照区 4分割期 シリコーン樹脂を 1,000mg/L 濃度で飼育海水に添加、卵割異常は見られない。 【急性毒性試験】 5L水槽、アサリ、ヒメダカを飼育、シリコーン樹脂原体を添加、試験実施。 アサリ : 49時間および96時間LC50値は共に 1,000mg/L以上であった。 ヒメダカ : 49時間および96時間LC50値は共に 1,000mg/L以上であった。 試験地: (財)日本冷凍食品検査協会 1)魚類急性毒性試験とは、当該物質の魚類への短期的影響から、 生態系への安全性を見ようとするOECDが定めた国際的な試験。 2)LC50値の数値が高いほど、環境安全性が高い。 ※一般に100mg/L 以上であれば毒性はないとみなされ、数値が大 きいほど安全性が高くなります。 【蓄毒性試験】 マダイ 陸上水槽 シリコン系防汚塗料を塗装した陸上水槽で、マダイ3ヶ月間飼育し、マダイ全体をミックスしてし、シリコーン濃度を測定 試験地:山口県下関市水産大学校 ハマチ 海上生簀網 シリコン系防汚染料で網染した海上生簀で、ハマチを6ヶ月間飼育し、筋内部、肝臓部のシリコーン樹脂濃度を測定。 試験地:鹿児島県垂水・三重県尾鷲市 【海水溶出試験】 シリコーン樹脂を塗布した陸上水槽に海水注水、3日後に採水し、原子吸光光度法にて海水中のシリコ-ン濃度を計測したが、検出されなかった 試験地:山口県下関市水産大学校 低コストで付着を防止する技術 【施工法】 (吹付施工による作業および施工コストの軽減) 他社:塗装膜厚を確保する為に高粘度で、施工法として「刷毛・ローラー」による 塗布が中心 当社:バインダーがアクリル系、速乾性、低粘度、下塗・上塗 、「吹付」施工が可能 (含浸施工による作業および施工コストの軽減) 撚糸等 への染料的使用が可能、上塗剤一 液のみの施工可能で コストダウン、水産業で普及 【防御性能保持と再生】 他社:一回当たりの施工コスト高の為、厚膜形成による防御期間の保持 当社:施工コストが安価で、速乾性、上塗剤のみで 防御効果の再生が可能、高い持続性を達成 ※ シリコーン塗料唯一の「吹付施工」可能な製品で、施工の低コスト化 自社製造直販で、中間コストをカットし、水産業にも導入可能な低価格を達成 ■現場導入による効果 ・シリコン物性による付着防御 (付着面の接着強度の低減) ・撥水性による物理的な足糸での付着困難(着底しても剥離) ・シリコン物性による付着防御(バイオフィルム形成阻害) ・タンパク質由来の付着機構を持った生物の付着選択嗜好を活用 ・施工作業および施工コストの軽減 ・シリコン系塗料は高粘度な為、刷毛・ローラー施工が中心であったが 、当該塗料は水産業での高分子素 材への施工を基本に想定し開発した為、バインダー樹脂がアクリル系で、速乾性で、低粘度な為、下塗・上塗共に、「吹付」施工が可能となり、作業および施工コストを軽減 ・防御効果の持続性(効果再生が容易) ・上塗剤のみのリコートによる 「効果再生」が容易 ・環境保全(水草およびプランクトンへの影響) ※ 海苔漁場で唯一の使用実績 (急性毒・畜毒・初期生活段階毒性・海水溶出試験済み)
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