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- 操作ミス | 株式会社 西海養殖技研
操 作 ミ ス 〇人工採苗に起因する大量斃死について(過去の大量斃死事例の紹介) ※ 「人工採苗」における最優先課題 「人工採苗」の目標は「天然繁殖」に劣らない「健常」な種苗生産 「健全な数多くの採卵母貝」と「健全な卵熟育成」という人工採苗 に懸る「生物生産の基本」を遵守 功利主義に走るあまり生物生産の基本を無視した掛け合わせ個体数の少ない種苗生産は人間の「驕り」 近交弱性 ピース細胞専用貝として、掛け合わせ♂♀個体数が25対25を下回った採卵による、「生残率低下」と「矮小化」を経験 ※「採苗生産の3つの事業形態」 「種苗生産」は「養殖結果」と解離してはならない (実際のユーザーとして40年にわたり真珠生産に使用した結 果と感想) 【自社水揚高の向上が目的】 採苗精度(生残率など)が自社業績に直結 「民間の一貫メーカー」 ( 種苗・養殖・加工・販売)は常に採苗に逃げ場の無い結果がフィードバックされる ・安定した 事業成立 を前提とした 「計画生産」 に伴う 「系統管理」 と 「継代保存」 は必須の基本要件 ・ 事業規模が大きく成る程、 事業成果に直結した採苗段階からの連携コントロール が必須 【種苗の生産販売が目的】 生産販売数量が 自社業績に直結 「 民間の種苗販売会社」 は受注種苗を 販売終了で自社事業が成立 ・販売先の養殖成果(業者責任)とは解離 ・販売する種苗に系統は存在するが、「系統管理」は採卵母貝入手先 まかせで、養殖データの連携は無 ・購入する養殖業者の自己責任で系統貝種を選定するが、自社漁場特性とのマッチングは期待出来ない 【種苗の生産が目的】 事業計画に基づく計画数量確保が優先 「公的 機関」 は事業計画された 配布(放流)数量達成で事業評価が成立 ・配布先の養殖成果(業者責任)とは解離 ・地元養殖業者からの採卵母貝の入手が主で、系統・継代ともに養殖データの連携は無い 〇 気候変動に伴う斃死対策 (Countermeasures against mortality due to climate change) 夏場の高水温期間の長期化など、 同一漁場における「通年漁場」としての成立が困難な時代が到来 「水温変動」に関する対策 ・水温上昇に連動する心拍数と呼吸活性の上昇に伴う「体力消耗」と海中溶存酸素量の減少が複合し影響大 ・短期間での急激な水温上昇時期の網篭掃除や分殖作業、密植は、体力の無い稚貝の大きな斃死原因に繋がる ・夏場は大きな貝から斃死⇒ 呼吸活性>貧酸素 、高水温になり難い外洋性漁場での大型貝の越夏は生残率高い ・夏場の高水温対策(特に種苗生産)として、下記のアプローチで対策実績を上げています ①「負荷軽減」高水温時に貝の負担となる、網篭洗浄や分殖などの海事作業を回避する ※網篭の防汚で、高水温時の洗 浄・篭替などの貝への負荷を回避。貧酸素対策として収容密度を低く設定 ②「漁場移動」適性水温漁場への「越夏」移動 生残重視(餌料環境優先からの脱却)高水温時の溶存酸素量低下 ※高水温になり易い内湾奥などの浅海閉鎖環境から、急激な水温上昇変化の少ない外洋性 漁場へ事前に移動 ③「垂直移動」内湾でも水深が深く鉛直交換のある漁場では、同一漁場で深吊により避難 ※鉛直交換の少ない漁場では底部の貧酸素水塊の形成のモニタリング必須 ④「魚種変換」ヒオウギ養殖の北上(冬場の水温上昇で越冬が可能=温暖化対応) ※ ホタテ養殖南限の代替へ期待
- 塗料分類 | 株式会社 西海養殖技研
塗 料 分 類 防汚メカニズム別 分類 付着防止剤のメカニズム別分類 Ⅰ 付着防止剤のメカニズム別分類 Ⅱ 従来型 付着防止剤のメカニズム 「溶出型」化学的生物忌避剤依存 次世代型 付着防止剤のメカニズム 「非溶出型」物理的付着強度軽減 次世代型の防汚概念とは 付着面の物理的な「付着強度」低減による付着物の剥離脱落 付着物重量の増加率から見た溶出型と非溶出型の防汚効果有効期間の相違 (非溶出型)シ リ コ ン 防汚塗料 :物理的撥水性による付着強度の低下→付着と剥離を反復(付着防御期間の持続化) (溶 出 型)亜酸化銅系 船底塗料 :忌避成分の溶出滅とともに未処理区と同様に付着開始(付 着防御期間は有限) (対 照 区 ) 防汚未処理 :初期段階から付着物はなだらかな増加を持続
- 安全性 | 株式会社 西海養殖技研
安 全 性 シリコーン樹脂の海棲生物に対する影響 【 試 験 確 認 実 施 状 況 】 「 生 物 へ の 影 響 」 〇初期生活段階試験 アコヤガイの初期生活段階試験として細胞分割状態の確認試験 餌料藻類の飼育水にシリコーン樹脂原体を添加し、試験実施 〇急性毒性試験 アサリ、ヒメダカ飼育水に、シリコーン樹脂原体を添加し、試験実施 〇畜毒性試験 マダイ陸上飼育水槽を塗装し、3ヶ月間飼育後、魚体のシリコーン濃度を測定 ハマチ海上生簀網を網染し、6か月間飼育後、魚体のシリコーン濃度を測定 「 環 境 へ の 影 響 」 〇海水溶出試験 陸上飼育水槽を塗装し注水3日後に海水中のシリコーン濃度を計測 【 初 期 生 活 段 階 毒 性 試 験 】 試験区 4分割期 対照区 4分割期 試験方法 使用するシリコーン樹脂の生物に対する影響を確認する為に、アコヤ貝(受精卵、浮遊幼生、付着稚貝、成貝)、アコヤ貝の初期餌料となる浮遊珪藻を対象として様々な試験を実施。全ての試験で、生物に何ら影響を及ぼさない事を確認。 試験結果 シリコーン樹脂を1,000mg/L 濃度で飼育海水に添加、卵割異常は見られない。 試験地 田崎真珠株式会社 養殖本部 あこや研究開発課 【 急 性 毒 性 試 験 】 試験方法 5L水槽中で、アサリ、ヒメダカを飼育し、シリコーン樹脂原体を添加 試験結果 アサリ :49時間および96時間LC50値は共に1,000mg/L以上 ヒメダカ :49時間および96時間LC50値は共に1,000mg/L以上 試験地 (財)日本冷凍食品検査協会 1)魚 類急性毒性試験とは、当該物質の魚類への短期的影響から、生 態系への安全性を見ようとするOECDが定めた国際的な試験。 2)LC50値の数値が高いほど,環境安全性高い。 ※一般に100mg/L 以上であれば毒性はないとみなされ、数値が大 きいほど安全性が高くなります。 【 畜 毒 試 験 】 マダイ 試験方法 シリコン系防汚塗料を塗装した陸上水槽 でマダイを3ヶ月間飼育、マダイ 全体をす り潰して、シリコーン濃度を測定。 試験地 国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校 ハマチ 試験方法 シリコン系防汚染料で網染めした海上生簀でハマチを6ヶ月間飼育し、筋 内部、 肝部のシリコーン樹脂濃度を測定。 試験地 鹿児島県垂水・三重県尾鷲市 【 海 水 溶 出 試 験 】 試験方法 シリコーン樹脂を塗布した陸上水槽に海水注水、3日後に採水。 試験結果 原子吸光光度法にて海 水中のシリコ-ン濃度を計測 したが、検出さ れなかった。 試験地 国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校
- 施設改良 | 株式会社 西海養殖技研
施 設 改 良 「新養殖施設の開発」に関する講演および検討会 テーマ「新養殖施設の開発について」 平成25年2月1日 主催:宮城県農林水産部(宮城県自治会館) 趣旨:今後の津波による養殖施設への被害防止や軽減に向け、新たな養殖施設の導入等に関する情報提供と意見交換。 1.「波浪対策」 → 「養殖筏と波浪の関係」波浪に耐える構造からの脱却 「養殖資材への防汚」 垂下物への付着物軽減による波浪時の筏構造物への負担を軽減 2.「脱落対策」 → 「養殖工程の改善」粗放的養殖から集約的養殖への移行 集約メリット:生物的 定数化=適性養殖密度の把握 ⇒ 成長 :経営的 数量化=養殖実態の把握 ⇒養殖運営 「 収容器養殖への移行」 を防止・入貝数と大きさを確定・養殖実態の把握と計画生産化 収容器養殖に必要な種苗の単離(シングルシード)化 人工採苗への移行 集約メリット: 生物的 定数化= 適性養殖密度の把握 ⇒ 成長 :経営的 数量化=養殖実態の把握 ⇒養殖運営 3.「付着物対策」 → 「収容器外部の網部分への付着物による目詰まり防御」 網篭へのシリコン防汚加工による物理的付着防御 「収容器内部の生産物本体への付着物防御」 フジツボ等の網篭内部での好適付着流速を人為的に作出する事での生物的付着防御 4.「身入り対策」 → 「揺れない養殖環境」の作出 収容器養殖 漁場移動が容易 短期肥育専用の漁場への移動 「移動養殖による環境刺激 貧栄養漁場から富栄養漁場への移動による餌量環境差の刺激による短期肥育 「生産物の平均化」技術 形状選別機・重量選別機導入による「同一規格化」による身入り平均化 5.「敷設対策」 → 「養殖資材」の選定見直し 各論: 外部機関(JIS)(NK)による規格認定 比較再選定 ロープに求められる要素 「耐摩耗性」 ⇒ 柔軟性・耐摩耗性の向上 「強伸度特性」 ⇒ 伸びが少ない 「復元性」 ⇒ 補修作業少いキンクし難い 労力経費を削減 「耐候性」 ⇒ 耐候剤添加 紫外線影響を軽減 「実施例」紹介 各論:筏の結索方法・サンドバックの設置手法 6.「作業性改善」 → 「具体的事例」紹介 養殖施設・生産物 真珠養殖での事例紹介 「技術紹介」 台風対策で培われた「波浪対策」と「養殖資材」の紹介 「基本概念」 波浪に逆らわず、波浪を受流す 「養殖施設」 垂下物重量を軽減「浮体構造物の簡素化」波浪による生産物への影響を受け難い施設 「散逸防止」 生産物の散逸を防ぎ、早い復旧を実現する為「収容器」を使用した養殖方法を採用 1. 波 浪 対 策 「養殖筏と波浪の関係」 真珠養殖における波浪対策(主に台風被害)としての取組を実例を交え紹介 〇 真珠養殖筏の変換 「竹式」「木式」 (吊線: タール染麻縄 ⇒ ポリロープ ・浮体: 孟宗竹 ⇒ 焼酎瓶 ⇒ ビン玉 ⇒ 発泡フロート ) 真珠養殖において、現在は沖合の垂下養殖筏としては使用されていない 挿核作業基地筏(挿核時の抑制・養生)にて使用 ※ 養殖資器材の発達および構造改善 ⇒ 波浪に左右されない敷設漁場の設定が可能 「延縄式」 (幹綱・吊線: タール染麻縄 ⇒ ポリロープ 浮体: ビン玉 ⇒ 樹脂玉フロート ) 幹綱・描索PEロープの性能向上(破断強度・耐候性)・PEフロート(安価な表層用の耐圧性向上) 筏内部の幹綱に作業船舶が横付け作業が可能な構造 波浪に耐える概念からの脱却 特殊事情 外洋性漁場への採苗室建設に伴う生産種苗の沖出し筏 ホタテ養殖筏からヒント 外洋性漁場への新規導入 「養殖資材への防汚」 垂下物への付着物防御により波浪時の筏構造物への負担を軽減 養殖筏と波浪の関係 2. 「 脱 落 対 策 」 3 . 「 付 着 物 対 策 」 4 . 「 見 入 り 対 策 」 5 . 「 施 設 対 策 」 6 . 「 作 業 性 の 改 善 」 「敷設方法」 波浪と潮流を考慮した「方向」と「位置」の設定 「筏構造」 波浪に強い筏( フロート式 海面筏) への変更 「筏のスリム化」 浮体構造物の軽 量化( 防汚処理導入 垂下荷重の軽量化)
- 環境保全 | 株式会社 西海養殖技研
環 境 保 全 養殖漁場の海底環境保全 「付着物防御」 海底の自浄能力を超えない付着物沈降 従来の海棲生物付着(藻類・イガイ・フジツボ・ザラボヤなど)の事前防御技術は、主に忌避剤(重金属)を使用した化学的な付着阻害で、水質・底質汚染を招きやすいことが問題でした。本製品はシリコンの撥水性に着目・活用 し、溶出や沈殿がほとんどない、物理的な付着防 止効果 を 利用した 環境負荷のすくない、安心・安全な技術です。 (次世代型の付着物防御概念=ファウルリリース) 従来の忌避剤タイプの付着阻害剤は、薬剤が消耗すると海棲生物が付着しはじめますが、 本製品を使用すると、塗布面の撥水性により生物の付着強度が低下 する為、海棲生物は塗布 面への付着と自重による剥離・落下を繰り返し 、 長期防汚効果が期待 できます。養 殖漁場では、付着物が一度にかつ大量に落下沈殿する場面 ※ が度々あります。 その際、急激な有機物負荷が局所的にかかるため、自浄能力を超過して漁場環境の悪化につ ながるといわれています。本製品を使用すると、自浄能力を超えない程度で連続的におだやかな付着生物の沈降を 促進し、良好な漁場環境を維持 する仕組みになっています。 ※特に夏場の高水温(28℃~)による付着生物(イガイ)の大量斃死や、付着物の物理的除去による付着物の落下・沈殿など ※ 養殖実務において洋上浮体構造物への付着物除去は必須要件 未処理筏 未処理筏 藻類付着 フジツボ固着 「付着物対策」 ➡ 「除去作業省力化」と「攻めの環境保全」 「海洋生物の付着防止器具」 〇「防汚フロートカバー」 防汚塗装と同様の付着防止効果(環境負荷を掛けない長期間の付着物防御と洋上での簡易脱着が可能) 防汚フロートカバー 設置筏 防汚フロートカバー 設置筏 藻類付着 成長と共に剥離 付着と剥離を繰返す ※ 長崎県「新事業分野の開拓を図るものについての認定」(地方自治法施工規則第12条の3の2の第1項の規則に基づく認定)-2011 〇「防汚養殖ネット 」 潜砂基質を必要としない養殖器 (垂下システム重量軽減と収容力増加 垂下養殖・増殖礁ネット) 垂下養殖用ネット 60日経過 増殖礁用ネット 増殖用母貝ネット 【知財情況】 「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 国立研究開発法人 水産総合研究センター ※「特許実施許諾契約」を締結し商品化 販売中 2012~ 「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」 〇「防汚オレンジ篭」 タイラギの垂下養殖システム(底面付着器+防汚食害防止ネット)タイラギ中間育成用 未防汚処理 60日 水洗処理 フジツボ固着 防汚処理 60日 水洗処理 フジツボ痕無 【知財情況】 「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」特許第5288546号 国立研究開発法人 水産総合研究センター ※「特許実施許諾契約」を締結し商品化 販売中 2012~ 産業廃棄物減量技術 「貝殻重量減量」 ※ 目的-可食部分の占有比率を確保し、不要な貝殻重量を軽減する技術 自然界で貝殻が厚くなる原因 ・ポリキータ(穿孔性多毛類)の貝殻への侵入による防御反応 マガキシングルシードへのポリキータ侵入例 マガキシングル侵入痕 真珠質包埋による治癒痕 穿孔し侵入直後 ポリキータ成体 通常、ポリキータ浮遊幼生の着底穿孔は、外殻外側の稜柱層が防御しているが、稜柱層が物理的に摩耗剥離していると穿孔侵入が容易になり、貝殻を通過して内部組織に直接影響を及ぼす。穿孔性の生物に対しては外套膜から直接真珠質を分泌し、侵入痕を巻き込んで防御がおこなわれる。特に直接貝殻と接している閉殻筋部位は、貝殻との間に外套膜が無い為に穿孔に弱い。ポリキータ侵入時期に、水温・餌料環境が良好な時期は肉質充実より先に貝殻が厚くなる傾向が強い事が確認されている。 ・貝殻接合部位の損傷破損部からの殻体内部へのヘドロ流入沈殿による治癒痕 くい打ち式の干出漁場において、台風の後、底質がヘドロ状の場合多く見られるブリスター症状 ポリキータ侵入とは異なり、硬質コンテナ飼育は台風被害により 貝殻接合部位の損傷破損部から、 貝殻と外套膜の間の 殻体内部へ、 短期的に懸濁した底質成分が大量侵入し、殻底部に堆積し、大きな治癒痕が形成される事が多く、形成される治癒痕は薄く、割れると外部の有機質を含んでいる事が多い為か異臭を放つ場合が多く、生食用の殻付き牡蠣としての販売は困難となる ポリキータ駆除の「有」vs「無 」の貝殻断面「殻厚」の比較 駆除(淡水+濃塩水処理:浸透圧差で駆除)貝 全重:60g・殻:35g・肉:20g ・水5g・ 殻厚3㎜ ポリキータ(穿孔性多毛類)侵入痕のある貝 全重:100g・殻:65g・肉:20g ・水15g・ 殻厚10㎜ 極端に貝殻が薄い原因 は、外観が同一サイズに至るまでの育成期間が約半分で、当然、貝殻の積層も薄くなる。加えて、シリコン系塗料で防汚処理、収容網篭の網目を細くする事で篭内におけるフジツボ幼生の好適付着流速をコントロールし、貝殻表面への着底付着を阻害、穿孔性多毛類(ポリキータ)も収容器ごと浸透圧差による駆除が可能となり、貝殻が薄くなったと推察される。 収容器を揺らす事で内部の貝同士を擦り合わせて付着物を防御する事の弊害 カキは左殻側で基質に付着する為、外部表面となる右殻表面の稜柱層には付着物に対する防御効果を有している。篭の中で貝を揺らす事で表面に付着した付着物を除去する場合、荒天により過剰な擦り合わせで稜柱層を剥離すると、穿孔性の生物が侵入し易くなり、養殖環境によっては侵入生物による弊害が高い確率で発生する。 〇「物理的な殻体の成長を抑制する方式」 揺れる収容内での供擦り効果による殻体外部の付着物抑制+深いカップの外観形成+身入りの充実 ※ 収容器内の付着物防御対策と自然界における成長時期の殻体形成阻害を混在 〇「自然界同様に殻体の成長を優先する方式」 育成初期のFLUPSY導入によりリンペン成長を抑制➡沖出し収容器内におけるフジツボキプリス幼生(付着環境に選択性の有る)の好適付着流速のコントロールし、貝殻表面への着底付着を阻害(収容網篭の網目を細くする事で通水阻害しない様にシリコン系塗料で防汚処理)+自然界同様に成長度の高い中間育生期のリンペンを伸し、後の殻体成長促進に繋げる(環境差による成長促進)➡餌料環境の格差操作による可食部分の肥育 ※ 収容器内の付着物防御を別に構築、自然界における成長時期の殻体形成を優先 (シングルシード種苗+防汚篭育成+ポリキータの淡水駆除) 貝殻重量の全重比率(%)の比較 「駆除無し区」 養殖期間12 ヵ月(早期 採苗 4 /15 ➡ 翌年4/15剥身) 全重量(126g) 貝殻重量(66g)52% 可食部分(25g)身入度20% 「浸透圧駆除区」 養殖期間10ヵ月(通常採苗6/15 ➡ 4/15剥身) 全重量(99g) 貝殻重量(46g)46% 可食部重量(31g)身入度30% 従来のカルチ採苗天然マガキ養殖において、目標となる20g前後の可食部分を得る為の貝殻を含めた全重量は約100g前後であった。シングルシード人工採苗貝の養殖において、防汚篭育成と虫駆除を組み合わせると、貝殻を含めた全重量は約60g前後で、20gの可食部分を得る事が可能となった。貝の全重量は40%以上軽く、軽減重量の殆どが貝殻重量である事が判る。 薬剤を使用しない、濃塩水と淡水の浸透圧差のみを利用した「環境保全型」の駆除技術 対処法 種苗段階 マガキ カルチ採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 1時間)500L 30連×10本 養殖段階 淡水 ➡ 濃塩水 ➡ 淡水 浸漬、より大きな浸透圧差を作り出し、短時間で駆除効果を高める 環境保全型養殖技術の講演資料 「物理的海棲生物付着防止塗料を活用した環境保全型養殖技術の展開」 養殖水産物国際流通化時代へ対応技術 平成28年1月26日 「環境イノベーションフォーラム in 鹿児島」 主催: 九州経済産業局
- 分析評価 | 株式会社 西海養殖技研
分 析 評 価 分 析 目 的 「水揚げ高向上」に繋がる「有用データ情報」構築に繋がる分析評価 水産物生産に準工業製品的な計画生産性を実現 Plan(計画)・ Do(実行)・Check(評価)・Action(対策・改善)での継続的手法改善で 実戦的な業務改善情報を構築 「健全な真珠母貝の生産供給体制の構築と保全」 分 析 背 景 (経済的) 市場拡大 増産 計画生産 (天然漁獲⇒人工増殖) 資金調達 株式上場 経営監査「在庫評価」 基準 が必要 生産数量評価 生産段階毎の在庫評価 自然減耗 異常斃死(特別損失計上) 分析評価 基準策定 時系列変動の評価と分析手法を構築 高い計画生産性を実現 (技術的)分析評価手法の確立 健全な養殖運営を行う上での技術的な「比較評価」 基準が必要 「先天的な遺伝要素」(遺伝 形質に起因する情報)と「 後天 的な外因要素」(異常気 象・手入作業ミス・ 移動減耗)を 分離 基本データ間の比較分析する事で相関関係を解明 約20年間の継代変化を時系 列変動として、 比較分析する事 で 新たな系統 作出に必要な独自の 比較評価 手法 を構築 ※ 人工採苗で生産した貝(25年間・約4億5千万貝)の「育成データベース」を開発した経験 分 析 評 価 項 目 データベース(階層型) 採 苗 段 階 経歴( 採卵母貝の系統)過去の浜揚げ実績との相関 交配(雌雄別の交配個体数)基本 ・最低交配個体数 ♂ 25個× ♀ 25個・一桁台で後継の遺伝形質(生存)継代に影響大 受精(受精率=極体発生率 ⇒ 洋梨形率70%以下は廃棄) 変態(細胞分裂 Cell division ⇒ 卵割異常 Egg splitting abnormality) 遊泳(浮上幼生の分離) 給餌(飼育密度当りの必要細胞数換算) 摂餌(胃内容物の透過色による三段階評価・優・良・可 消化吸収による健康状態の判断) 成長(体長の計測・分布 健全貝数の把握 不良貝メッシュろ過による裾切淘汰) 密度(成長に伴う密度調整・ 生残(密度当りの幼生数の変化) 奇形(殻体変形・べラム奇形) ※浜揚実績との相関・継代評価・量産・計画生産する価値の評価 継代打ち切りの判断 ) 母 貝 段 階 母貝育成時 育成情報 漁場環境 餌料 生残率 成長度・分布 抑 制 段 階 (挿核時の珠シミ原因に繋がる生殖層のコントロール) 抑制 ・秋抑制(卵を持たせない)操作期間が重要 ・春仕立(卵を抜く)操作時期が重要 ・ ・ 挿 核 段 階 個人(過去の個人実績の評価:珠成績の相対評価情報) 漁場(特性:餌量:水温)漁場別の特徴 時期(環境:水温) 母貝(挿核時の使用抑制母貝のサイズ(大きさ:重量:匁) 系統(掛け合わせ系統貝種+育成漁場) サイズ (大きさ:重量:匁) 細胞(使用細胞貝の系統・実績) 技量( 挿核・ 使用核サイズ (大きさ :直径分厘) ・母貝使用率(=ハネガイ率) 浜 揚 段 階 サイズ (浜揚珠サイズ:直径㎜) 分布 珠質(品質のグレード分類:①②③) 不良珠の分類: (真円度:真円率=直径を10点計測 誤差範囲を設定) (珠傷:突起・ディンプル・シミ) 珠表面の分類 ・面照り ( 積層真珠層の 透明度 物理的な光の侵入と反射) (照りに反映:一層あたりの積層厚の均一化=照射・反射光に乱反射が無く光線が深く侵入) ・面ガサ(積層サイクルとの関係) 原核サイズに対する真珠質分泌 ・巻き厚(適正使用核サイズの評価:両面㎜) ・増重率(真珠質の分泌総量の数値化:原核サイズが大きくなると珠サイズ㎜は減少) 技 術 概 況 ・選抜育種による成績向上は可能 当時の選抜技術では選抜因子抽出基準 が不明確 期待する再現精度にバラツキ ・先天的要因と後天的要因の分離解明に取り組んだレベル ・採苗失敗や異常斃死に繋がる要因の特定は可能 ・当時のレベルでは、 後天的なコントロールミスに起因する修正(継代作業の打ち切りなど)が有効な手段 ・遺伝形質表現手法の確立 ⇒ 再現性の向上精度を高める必要 評 価 概 念 相対評価 同年の貝種ごとの成績評価には向いているが、時系列の異なる年度比較には不向き (集団の中の順位で評価)特定集団内での比較 特定する集団のレベルが問題 相対比較 ⇒ 客観的評価 時系列で変動 外部要素 同一年度・同一貝種における採苗施設ごとの比較 施設単位の後天的要因(基本的な採苗技術レベル・人為的コントロール=淘汰基準)による成績格差が明確化 種苗 格差を生む ①採苗施設の運営母体の違いによる「生産目標」の違い 「種苗会社」 ⇒ 種苗生産 ⇒ 種苗販売 ⇒ 「貝数」と「大きさ」 重視 ⇒ 「 種苗」の販売で事業成立 「母貝会社」 ⇒ 種苗生産もしくは委託生産⇒ 母貝育成 ⇒ 母貝販売 ⇒ 「貝数」と「大きさ」 重視 「真珠会社」 ⇒ 種苗生産 ⇒ 健全な種苗の生産 ⇒ 母貝育成 生残向上に直結する 健全な母貝の生産(優良な経営資源) 核入れ作業後は単価上昇 ②「先天的要因」採卵母貝(遺伝形質)について 「種苗会社」 ⇒ 母貝業者任せ 「真珠会社」 ⇒ 自社生産から選出 明確な選出目的 垂直継代を含め自社管理保存 「明確な履歴」 高い再現性 ③「後天的要因」 「種苗会社」 ⇒ 「真珠会社」 ⇒ 育成段階毎の淘汰実態= 最終成績への反映などの評価に向いている 絶対評価 系統保存に関する評価に向いている (評価基準に則って評価)個々の成績の客観的評価 目標達成の度合いが評価基準 外部要素を含めた時系列比較 採苗段階ではなく最終成績(品質・生産性)における遺伝形質の反映を評価 同一貝種の年度比較 選抜育種による近交弱性など継代変化が明確化 評 価 対 象 生物生産における評価対象の捉え方 採苗段階単独の評価(自画自賛) 無意味 最終成績(品質・生産性)との相関 評価範囲 マクロ ミクロ 年度ごとの系統貝種比較 デ ー タ 評 価 例 実例 真珠の「巻き」に関する「分析」と「評価」手法 試験設定 ・「巻き厚」の「相対評価」の要件:「供試貝」と「使用核」のサイズを高い精度で統一 ・核の直径を10点計測で高精度選別 ⇒ 巻きの比較示準となる同一サイズ核を作製 評 価 検 定 例 真珠の「 巻き」の表現方法 1. 「万貝重量」 (従来表示) 例 「使用核万貝」=「使用核総匁」 X 乙貝数 × 10000 例 「剥き落万貝」= 「剥落珠総匁」 X 乙貝数 × 10000 例 「①剥落万貝」=「①剥落総匁」 X 乙貝数 × 10000 長所:貝数の違う珠の重量を同一基準(10000個換算)で比べられる。-生産量の表示に適する 。 短所: 原核の情報(重量・歩留 )を反映していないので、それぞれは情報の断片しか表示出来ない。 2. 「増重率」 (従来表示) 例 「増重率」 = {剥落万貝-残存見合い原核万貝( 使用核万貝 × 生残率 × 歩留率 )÷ 剥落万貝 長所 : 浜揚げ珠の原核重量を使用核重量や歩留まりから推測し、巻き上った真珠質の重量比率から珠の巻く力を 貝種別に比較する事が出来る。-貝種別の原核からの伸び率の比較が可能。 短所: 当然、挿核サイズが小さいと重量比率が高くなる傾向がある。また、あくまで残存核が仮想である為 脱核サイズが極端に偏った場合誤差は大きい。 参考 別紙の表のように使用原核サイズに対し過去の増重率から浜揚げサイズを予測可能 3. 「増重量」 (従来表示) 例 「増重量」 = 剥落万貝 - 残存見合い原核万貝( 使用核万貝 × 生残率 × 歩留率 ) 長所:巻き上った真珠質の重量の多い少ないのみの表示は単純に珠の巻く力(真珠質の分泌量)を貝種別 に比較する事が可能。-核サイズに関係なく貝種別の真珠質の分泌量の比較が可能 。 短所:重量では比較可能、直径の伸びは比較不可。 参考 過去の同時期、同貝種、同重量の分泌予測が可能。また、その仕事の限界を知る事が可能。 4. 「平均直径」㎜別 (新表示) 例 「 平均直径」 ㎜別 = ³ √ { 3 × 8 ×( ㎜別1個当珠重量匁 ) } ÷( 0.0757 × 4 × π ) ㎜別「1個当珠重量匁」= ㎜別重量匁÷珠個数 0.00075699匁=1㎜³ 長所:サイズ別の平均直径を100個の珠の重量から換算可能。- 珠の直径の分散値を比較可能。 *実際に5・6㎜の珠を個別にノギスで計測し求めた平均値との誤差は殆どない。 短所:球体の公式が基本、真球に近い1級品の分析は可能、2級品以下の凸凹体の分析には不向き 。 参考 珠の全サイズの平均値を比べる事が出来る。現在は各サイズ毎の平均サイズまで表示可能。 5. 「膜厚値」㎜別 (新表示) 例 膜厚値=平均直径-残存見合い換算原核直径 長所:サイズ別真珠層の膜厚値を100個の珠の重量から換算可能。-珠のmm別膜厚値を比較可能。 短所:球体の公式が基本である為、真球に近い①の珠の分析は出来るが、②以下の凸凹体の分析には不向き 。 :核サイズ毎に同じ重量が巻き上がると立証されて、初めて成り立つ理論である。 「珠シミ」分析評価 挿核母貝(雌貝・雄貝)別 挿核位置(A点・C点)別 珠シミ原因 確認試験 ※試験条件 (雌雄選別 抑制仕立 挿核技術者は同一 秋季挿核 2個入 同一サイズ核使用) 挿核時に生殖細胞(精子 卵母 残牀も含む)の侵入が一番少ないと思われる「雄貝のA点」が珠シミの少ない 挿核時における生殖細胞(異物)の混入は血球蝟集に繋がり珠シミ発生に大きく関与 遺伝頻度 系統と幼生評価 環 境 変 動( 構 造 分 析 ) 「水温変化による漁場分類と特性」 漠然とした経験ではなく、客観的な資料を基に、様々な気象変化に伴い自分の漁場がどの様に変化するのかを明確に知 る 必要がある!(弱点と長所) 気象変化による個々の漁場変化の特性を把握し、水温変化に由来すると思われる部分 (高低 の危険水温帯、急激な水温変化、貧酸素水塊の形成)の斃死を漁場特性と貝種特性によるマッチングで回避出来 ないかを考 える。 従来の漁場の概念 従来 内湾性漁場(波静かで餌も多く珠も捲く) 近年 夏の高水温や冬の低水温が問題視されるようになり、外洋性漁場(波は荒く餌も少なく珠も捲 かないが斃 死が少ない。)への越夏越冬の移動養殖が必要となってきた為、外洋性漁場を開拓し、使用してきた。 1.「内湾性漁場」「外洋性漁場」以外に、分類出来ないか?(各漁場の水温変化には特性が無いのか?) 深度別に水温変化を1時間毎の連続計測してみると漁場、深度毎に水温変化に特性が在ることが判る。 変化に由来すると思われる要因毎に分析すると以下の内容で分類出来る。 時期別 「気象」A -(水温と気温の差が大きく、気温の日較差の大きい時に以下の影響を受ける漁場) 「気象」B -(水温と気温の差が大きく、気温の日較差の小さい時に以下の影響を受ける漁場) 「気象」C -(水温と気温の差が小さく、気温の日較差の大きい時に以下の影響を受ける漁場) 「気象」D -(水温と気温の差が小さく、気温の日較差の小さい時に以下の影響を受ける漁場) 要因別 「日照」 -(最高水温のピークが昼過ぎに1回) 「潮の干満 」-(潮の干満に由来し最高水温のピークが1日に2回) 「降雨・積雪」 -(局地・直接的に短期間で変化し易い) 「潮流」 -(黒潮の蛇行により、高比重の外海水接岸の影響を受ける) 「風向」南型 -(漁場が陸地と近くの北側が陸地で南側が開けていると南風で水温上昇) 「風向」北型 -(漁場が陸地と近くの南側が陸地で北側に開いていると北風で水温下降) 「陸水」-(後背地の降雨・積雪により間接的に陸水・冷水の影響を長期間受ける) 2.分類の実例:夏場の高水温(気温≧水温)時の好天時期を分類 A.「深部まで日照影響型の水温変化をする漁場」開放系の漁場 開放日照型 B.「垂下層まで日照優先で深部は潮流影響型の水温変化をする漁場」 湾口潮流型 C.「表層のみ日照の影響型で垂下層以下は潮流影響型漁場」 湾奥干満型 漁場型分類 表層日格差 垂下層日格差 深吊層日格差 漁場 開放日照型 a-1. 大(日照) 大(日照) 大(日照) 島子 大江 浦田 a-2. 大(日照) 大(日照) 小(日照) 野釜 岡丸 湾口潮流型 b-1. 大(日照) 大(日照) 小(潮流) 阿漕 湾奥干満型 c-1. 大(日照) 小(干満) 大(干満) 皆割石 c-2. 小(日照) 大(干満) 大(干満) 若松 b-2. 大(日照) 小(日照) 小(干満) 田の下 3.異常斃死時期の漁場分析の例 時期=梅雨から夏にかけての水温上昇時 気象=高圧帯が長期間安定し梅雨前線の北上を妨げる 前兆=2週間位安定した晴天が続く 表層の日較差が非常に大きくなる(常に水温より気温の方が高い)=躍層の出現 水深毎の水温が明確となる=躍層の明確化 要因=1日の水温差が3℃以上になと貝に対する負担が大きくなる =生息に不適な水温(生活水温を越えた27℃以上の警戒水温)に長期さらされる。 =台風等の風雨が水温の急上昇を促す 時期=夏から秋にかけての水温下降時 気象=高圧帯が長期間安定し秋雨前線の南下を妨げる 前兆=2週間位安定した晴天が続く =水温の低下が殆どない(大気温度と海水温度が同じ) =低層の日較差が小さくなる=躍層の出現 =水深毎の水温が明確となる=躍層の明確化 要因=海水の上下層の交換が殆ど行われない =台風等の風雨による水温の急低下が海水の上下層の交換を促す 結果=貧酸素層が形成され易い =交換が無ければ底の貧酸素層が次第に厚くなり貝の垂下層に達し悪影響を及ぼす。 =長期間交換が無い=風雨等での海水上下層の逆転現象があれば悪影響。 =短期間交換が無い=風雨等での海水上下層の逆転現象があれば好影響 4. 従来の常識と例外的な事実例 伊万里-阿漕 従来、深吊り層においては表層に比べ、水温変化が少なく安定していると言われ、夏場に深吊 りにて高水温をかわす等の考えが生まれていたが、漁場によっては表層よりも水温は高く、日 格差も2℃以上もある漁場があることから、深吊りは逆効果を生む漁場があることが判った。 島原-口之津、五島-大平 夏場、比較的高水温の影響を受けない外洋性の漁場とされてきたが、実際には日較差が大きく高 水温の影響を受けていた事が判った。 水温下降時、九州南部から黒潮の蛇行によって黒潮が遠のくと、低水温の外海水の接岸で漁場水 温が急下昇する事が判った。 冬場、比較的高水温の影響を受けない外洋性の漁場とされてきたが、九州南部に黒潮の蛇行が近 づくと高水温の外海水の接岸で漁場水温が急上昇する事が判った。 天草-島子 日較差、月較差共に少なく安定している為、夏冬共に安定した漁場であると言われてきたが、10 年間の平均値と年度別・月別水温を比較する事によって、年度変化は大きい漁場で年によっての 差が大きい事が判った。 成 長 分 散 (経営分析)例
- 付着対策 | 株式会社 西海養殖技研
付 着 対 策 時代は付着 除去 から付着 防御 へ 「生物」と「海」の共存 「海棲生物」は「自然環境」下において、互いの「生存」「繁殖」の条件の下で、棲み分けて「共存」 ・付着生物は固着すると移動不可、水温・餌料・食害など限定環境下、「生存」「繁殖」 ・付着条件に選択性の有る生物、餌の種類・量・環境(流速)が確保される場所を選択 ・単独優先の周年繁栄ではなく「付着」・「増殖」・「繁殖」・「浮遊」時期のズレで異なる付着生物が「共存」 ・自然界において生物生存の周期的バランスと地域的自然環境下での「生物間」 における「共存」関係が構築 「 人 」と「海」の共存 養殖漁業は「自然」との「共存」が最優先課題 ・人為的な「養殖行為」は生物バランスの取れた地域自然界への介入 ・無作為の養殖施設の敷設や垂下養殖は、環境保全への負荷を高め、既存の自浄環境バランスを破壊 ・養殖功利優先の「付着物除去」や「忌避物質」(殺傷損壊)による付着物防御は海底の 自浄能力を喪失 ・付着防御技術の進化 生物に有害な「化学的」メカニズムから無害な「物理的」」メカニズムへの変換 人工的な「養殖行為」=「自家汚染」の自覚が必要 ・養殖設備は付着生物の好適な生存環境と合致すれば格好の 「付着基盤」 となる ・貝類は海中の浮遊ブランクトンを食べ成長 「 排泄物」 は海底へ沈降 富栄養化 ・「 物理的除去付着物」 の海底への沈降堆積(除去残牀など有機質の過剰堆積) ・「化学的防汚剤」 使用 忌避殺傷成分の溶出沈殿 海底堆積 底生生物死滅 ・養殖施設への 「ムラサキイガイ」 海水温28℃以上 大量斃死 海底へ沈降堆積 富栄養化 ・高水温時 溶存酸素量低下 好気性細菌 活動低下 海底自浄能力の低下 海底の自浄能力を超えない穏かな付着物沈降 養殖漁場の海底環境保全 「付着物防御」 「環境保全型の付着物対策」 化学的(忌避・殺傷)から物理的(撥水性強化・付着強度低減)へ 従来の海棲生物付着(藻類・イガイ・フジツボ・ザラボヤなど)の事前防御技術は、主に忌避剤(重金属)を 使用した化学的な付着阻害で、水質・底質汚染を招きやすいことが問題でした。本製品はシリコンの撥水性に着 目・活用 し、溶出や沈殿がほとんどない、物理的な付着防止効果 を 利用した 環境負荷のすくない、安心・安全な 技術です。 (次世代型の付着物防御概念=ファウルリリース) 従来の忌避剤タイプの付着阻害剤は、薬剤が消耗 すると海棲生物が付着しはじめますが、 本製品を使用すると、塗布面の撥水性により生物の付着強度が低下 する 為、海棲生物は塗布面への付着と自重による剥離・落下を繰り返し 、 長期防汚効果が期待 できます。養殖漁場で は、付着物が一度にかつ大量に落下沈殿する場面 ※ が度々あります。 その際、急激な有機物負荷が局所的にかか るため、自浄能力を超過して漁場環境の悪化につながるといわれています。本製品を使用すると、自浄能力を超 えない程度で連続的におだやかな付着生物の沈降を 促進し、良好な漁場環境を維持 する仕組みになっています。 養殖環境への配慮 「ファウルリリース」概念 自然環境との共存 ※夏場の高水温(28℃~)による付着生物(イガイ)の大量斃死や、付着物の物理的除去による付着物の落下・沈殿など 「付着防御」技術 環境保全型 海棲生物付着防止剤「セイフティプロ」紹介 外来種ヨーロッパザラボヤ対策(ホタテ)北海道 フジツボ付着対策(マガキ養殖)宮城県 工事中
- 青森対応 | 株式会社 西海養殖技研
青 森 対 応 九州の会社が何故ホタテ? (問合せが多い為、期間限定で掲載!) ※ 昭和63年(1987) 有用二枚貝養殖に関する先進技術習得を目的としてホタテ養殖を調査 青森県 陸奥湾地区 野辺地町 (天然採苗器・耳吊システム・フジツボ掃除機) 青森市 金八 神漁網(株) (アコヤ稚貝育成用△提灯篭=ホタテ篭 )オリジナル技術多数 商品・ 工場を見学 ※自社オリジナルのオプション仕様が多数 (訪問以来ユーザー歴30年越え) 最大の特徴:漁業者ニーズに呼応した「使えるプション仕様」がラインアップ 網地:網目の大きさ、糸の太さ、色、網地幅などに独自のノウハウ 枠金:ユーザー最大懸案の外枠接合部分の樹脂接合(平成枠)のパイオニア 北海道 内浦湾地区 八雲町 (稚貝選別機・穴あけ機・アゲピンセッター機) (ワンライン筏・クレーン作業船・連の垂下システム・付着物の付いたフロート交換) ◎研修成果:マベ真珠:H01:母貝の耳吊育成における稚貝(穴あけ作業の精度改善) 鹿児島県 奄美市 白蝶真珠:H08: 早期沖出し筏の敷設技術(荒天対策の水中筏・ アンカー調整玉の導入) 鹿児島県 枕崎市 タイラギ:H22:「 有明海再生に関する増養殖技術の開発」(ホタテ筏ワンライン水中筏) 長崎県 諫早市 マガキ :H24: 「先端農商工連携実用化研究事業」神漁網(株)製 (オリジナル 新型篭) 広島県 江田島 :H25: 「新養殖施設の開発に関する講演及び検討会」にて事例発表 宮城県 仙台市 :「震災復興支援 ヤンマー製 シングルシードの 展開」(神漁網製の網篭) 宮城県 大船渡市 : 「 ヤンマー製 シングルシードによる量産技術開発」 (神漁網製の網篭) 大分 県 国東市 : 同 上 (神漁網製の網篭) 宮崎県 青島市 ホタテ : H28 : 「夏季の種苗異常斃死対策 防汚篭で夏季作業回避」 ( 神漁網製の網篭) 青森県 陸奥湾 ※養殖研修でお世話になった北海道 南部地区で、平成23年頃から「外来付着生物のヨーロッパザラボヤ」の付 着が問題化 ☆H24 北海道南部地区ザラボヤ対策としての防汚モニターを募集。 H25「養殖篭防汚試験」 (地独)道総研究函館水試 協力機関:渡島北部地区水産技術普及指導所・落部漁業協同組合 目的:外来種ヨーロッパザラボヤに対する漁具防汚 処理技術の有効性の検証 方法:中間育成用△篭を 、貝に無害な物性効果のみのシリコン系塗料で含浸防汚処理 期間:2012年10月25日 開始 試験終了:2013年 5月31日 場所:八雲町落部沖合(養殖漁場内) 試験結果: ヨーロッパザラボヤの付着が少なく、褐藻類などの付着に差 2016/06/01 読売新聞 掲載 旧弊社HP 養殖技術 ザラボヤ対策 http://aquasafty.com/summary3034.html 「ホタテ」 耳吊垂下直後のマダイによる食害被害(青森陸奥湾)顕著化 九州地区でも同様(クロダイ)の被害発生 提案 養殖手法の変更 「漁場背景」 ・青森 耳通し固定の「裸吊」養殖(篭内の噛合い防止目的 ⇒ 垂直セパレート飼育) (青森発祥の養殖手法ーアゲピンやセッターなどによる独自の省力化技術が進化) 付着生物(近年はヨーロッパザラボヤ等)の付着により、殻体露出が無く食害が防御されていた ・青森 水温変動の影響でマダイの入湾時期と耳吊作業時期が重なる 耳吊作業後半の付着物が付く前の連が食害被害(マダイ:産卵を控え高活性) ・九州 カキ小屋(有明海)の名物 タイラギの長期禁漁による代替品としてホタテ販売にシフト カキ焼きのシーズン(冬場)は水温低く、生貝販売の為の短期畜養が可能 餌料: 想定外の餌料格差(陸奥湾:貧栄養 ⇒ 有明海:富栄養)により貝柱重量の増加が顕著 畜養方法: 干満差大きく耳吊不向きー 真珠養殖用の多段ポケット「網篭」が入手容易で流用 ・九州 水温変動 ークロダイ産卵時期の早期化ー高活性魚による藻類(海苔等含む)食害多発ー 貝の食害を誘引 マガキのカルチ(天然・人工採苗貝)養殖(裸吊)はクロダイによる食害顕著ー初期は付着藻類を摂餌 ※シングルシード(人工採苗貝)網篭を使用した垂下養殖はクロダイによる食害を受け難い 九州有明でホタテ? 「カキ焼き小屋」併売商材タイラギ不漁 ⇒ 代替商材として「ホタテ半成貝」 「ホタテ半成貝」が代替商材として人気 ・同じ貝柱が食材 価格帯がほぼ同じ 冬場水温が低く、ホタテの生貝畜養が可能(室内生簀での生貝提供が人気) ・想定外 ⇒ 有明海におけるホタテの短期畜養 貝は半成貝でも可食部分が大きく肥満 タイラギの代替商材として人気 ※ 人為的な漁場移動(餌料格差:貧栄養 ⇒ 富栄養)に繋がり、短期間で「可食部分の肉重量」が増加(身入れ作業) 餌料格差を人為的(漁場・水深の移動)に作出 ⇒、過食備蓄スイッチが入り、富栄養の連続飼育よりも短期間で肥満する タイラギ減少期の代替商材 焼いても縮まない牡蠣 代替商材のホタテ半成貝 生食用短期畜養で閉殻筋肥満 養殖手法 生貝提供を目的とした短期畜養 青森陸奥湾 耳吊 垂下養殖 アゲピン耳通し(裸吊り) 九州有明海 ポケット篭 垂下畜養 多段ポケット篭(網篭垂下) ⇒ (2年貝:耳吊り:160貝/連) (2年貝:篭吊り:6段ポケット:30貝/枚×5段吊) 「網篭」養殖の大型ホタテ養殖導入はマダイの「食害」に有効と思われる) 「 アコヤガイ」挿核用「母貝養殖」で導入されている「網篭」養殖 (多段ポケット篭による養殖実例) ・「網篭」は初期投資が必要だか、耐久性(6年間位)が有り、長期的視点での経済性は高い ・帆立の耳吊と異なり、篭入れや収穫は全て手作業となり人件費が発生する ・付着物対策に関しては、高効率の専用高圧ポンプ洗浄船が独自に進化(省力化進化) ・真珠養殖(核入れ)用の「挿核母貝」養殖として、「網篭」による養殖経営は成立する (一篭当りの収容数は50貝前後、2年貝で約60円/貝位で真珠養殖業者に販売) 縦骨なし吹き流しタイプ(高圧ポンプ洗浄船のシェルウォッシャーでの使用目的)食害対策での導入ではない 8段ポケット篭(1年貝) 7段ポケット篭(2年貝) 5段ポケット篭(3年貝) (付着物防汚カバー) 金枠網篭タイプ(出し入れ作業性重視・シェルウォッシャー使用可能)食害対策での導入ではない 6段ポケット篭「金枠」タイプ 高圧ポンプ洗浄船(専用シェルウォッシャー+動噴ポンプ) 養殖カゴ(段ネット・丸篭・△提灯)高圧ポンプ洗浄船が独自に進化 前進(幹綱ローラー)・巻上(吊線ローラー)・ネット上架(サイドローラー)・ネット洗浄(両面シェルウォッシャー) 2名:1日8時間で500吊(ネット)/日位 約20,000貝~25,000貝を洗浄 高水温時の洗浄作業は貝に負担 事後除去から事前防御へ 「春季の食害」と「夏季の高水温時の付着物・分養・篭替えによる異常斃死」への対応例 「水温変動」 ⇒ 「魚類」活性時期が変化 ⇒ 「貝類」活性も同様に変化 ⇒ 「慣例」時期の作業で食害被害発生 水温変動が恒例化(生活サイクルも変化 ⇒ 成長遅延に起因した高水温時期の分養作業など要因複合) 従来の種苗養殖手段では対応困難 ⇒ カルチ(裸吊り)は、シングル(篭養殖)より食害被害大きい 現在の水温変動にマッチした養殖手法への対応が必要 「異常斃死」 ⇒ 「要因」:「先天的」: 回避「不能」:遺伝形質の変化 全滅 (高水温に対応出来ない) : 回避「可能」:有効な遺伝形質の導入(全滅ではなく生存する貝が存在する場合) :「後天的」: 回避「可能」 :人為的な操作ミス (斃死パターンの解析で対応改善) 「操作対応」 ⇒ 受動的「結果」対応(後手)被害が出てからの対応は効果薄い(要因特定が困難) 能動的「予測」対応(攻め)被害要因を予め想定し準備対応 (特定要因との相関解明) (被害パターン情報の収集集積は重要 同一評価出来る体制構築は重要 公的機関情報集には限界あり) 「分養篭替」 ⇒ 次回作業までの育成期間における育成目標の大きさを事前に想定し、1篭当りの入貝数を設定(薄め) 「疎植」⇒ 貝数密度(低)⇒「成長普通」(摂餌環境良好)「斃死減少」(スペース充足 ⇒ 噛合減少) 「密植」⇒ 貝数密度(高)⇒「成長阻害 」(摂餌環境不良)「斃死増加」(スペース不足 ⇒ 噛合増加) (攻めの養殖は篭数増加で初期経費は掛かるが生残率や成長率など育成効率の大きな改善に繋がる) 「目詰対策」 ⇒ 付着後除去(後手):夏場の付着物除去作業は高水温で疲弊した貝への負担が大きい 作業員も高温下での作業は疲弊(出来ればしない方が良い) 付着前防御(攻め):夏場の付着物の付着を人為的に防御 従来:「化学的」な付着忌避剤(殺傷)による付着防御は貝類養殖には使用不可 現在:「物理的」なシリコン物性のみによる付着忌避剤を開発(全国で貝類養殖に使用) ※収容器(網篭)の防汚効果+収容器内の(貝)へのフジツボなどの付着を防御可能でトータルコストは低い シリコン防汚篭の付着防御メカニズム 「 物性」で通水性(餌通し)を確保しながら、フジツボの「付着嗜好」で生産物へのフジツボ付着を防御 「シリコン系防汚剤の二次的効果」 生産物への付着防御 外網地に含侵保持させる事で、網篭の目合いを細くして、篭内の流速を自由にコントロールする事が可能となった。 外網の防汚対策だけではなく、同時に防汚収容器内の生産物表面へのフジツボ付着を防御可能になった。 収容器内部の摂餌環境の改善による成長も期待出来る。 「生物付着嗜好の助長」 フジツボの付着基盤への付着嗜好(選択性)を人為的に作出コントロール フジツボの付着期にあるキプリス幼生は、付着条件(好適付着流速) に「選択性」があり、篭内で人為的に阻害流速を 創る事で、収容物(貝表面)への付着物防御が可能となった。 「コスト」 トータルコストの低減 篭防汚処理は経費増だか、生産物の 生残改善 や出荷時の 付着物除去手間 を考慮(省力化)すると養殖コストは改善。 フジツボが付かない リンペンが残る 左:無防汚3.0分目 右:防汚1.5分目 無 防汚3.0 分目合 アコヤ稚貝 防汚 1.5分 目合 アコヤ稚貝 無 防汚3.0 分 目合 マガキ 防汚 1.5 分目合 マガキ ※ 細目合網地をシリコン防汚する事で容器内流速をコントロール、付着が無くなり、篭替え・貝掃除が不要となる 殻付き出荷時のフジツボ除去作業が不要となり、大幅なコスト削減に繋がる 【 関 連 知 財 】 「海洋生物の付着防御用器具」 特許第5521154号 国立研究開発法人 水産総合研究センター ※「特許実施許諾契約」を締結、弊社で「防汚収容器」として商品化、2012~ 全国(生産者・関係漁連など)好評販売中 防汚技術の導入について 食害対策 移動が可能な貝類(ヒオウギ・イタヤ)ホタテ? ・繁殖時に自ら移動により集団密度を高め、繁殖効率を上げる ・浮遊種苗にとって最優先(成長に伴う摂量確保)の餌料生産効率の高い浅海での繁殖行動 ・種苗 数による対応 食物連鎖 バランス 稚貝 足糸付着(集団)から着底(個別)へ 種苗自らの遊泳回避 成貝 食害生物からの遊泳回避 繁殖力の維持(繁殖礁の整備など) 移動出来ない貝類二枚貝(アサリ・アカガイ・タイラギ) ・繁殖時に繁殖規模(放精放卵の絶対数)で生存繁殖率を維持する ・稚貝にとって最優先(成長に伴う摂量確保)の餌料密度の高い浅海での繁殖 ・種描 絶対数の規模による対応 食物連鎖 バランス 稚貝 食害生物からの 潜砂 回避 成貝 食害生物からの潜砂 回避 繁殖力の維持(繁殖礁の整備など) ※ 経費の係る食害対策は飼育密度の高い稚貝時期が有効である (飼育密度が高い=食害被害も大きい) 天然採苗 足糸で付着成長する時期の二枚貝稚貝は「付着生物」 付着(着底)条件に選択性の有る貝類 ⇒ 好適な付着条件が整えば優先的に付着(人為的な選抜付着環境の整備) 生物的嗜好 環境要因 付着着底時の流速 餌料環境 浮遊から着底 好適付着流速 素材要因 付着基質(基盤) 形状(繊維・針状) 素材(平滑) 強度(硬度) ※ 付着器の稚貝は成長速度が速い 限定空間(収容器内部)の中では密植になり易い ヒオウギ天然採苗への防汚技術の導入事例 防汚処理 〇型 天然採苗器 60日経過 防汚で通水性確保 付着器:ブラックリーフ 網防汚 付着器への強勢付着 付着開始30日経過 足糸付着から底面へ脱落 ヒオウギの優先付着 密植気味 殻への付着物無し 通称 台形篭 (アコヤ専用)極小種苗の早期沖出し・食害防止用 ・台形枠と外網で構成:付着種苗の成長と共に通水量・透過餌料確保を目的で極細 ⇒ 細目 ⇒ 中目と外網を交換して対応 ・極細外網を防汚処理し付着器を配するとヒオウギ種苗の好適付着流速を篭内で再現する事から天然採苗器として転用 ・防汚極細外網は、網替え交換なく使用可能 近年懸案の高水温時など網からの強勢剥離が必要で無い事で生残率改善 ・防汚外網内側への稚貝付着が防御、種苗の付着器への強制付着促進、付着器を芯とした環境の均一化 ⇒ 成長平均化 防汚処理 台形篭 天然採苗器 60日経過 防汚で通水性確保 外網防汚 付着器への強制付着 付着器への強勢付着 付着開始30日経過 防汚外網への付着困難 成長早く底面へ脱落 同一環境による成長の平均化 「ヨーロッパザラボヤ対策 関連 」 課題名-「 養殖篭防汚試験 」 2012 ~2013 ( 地独)北海道立総合研究機構 函館水産試験場 ・ 渡島北部地区水産技術普及指導所・落部漁業協同組合 課題名-「 天然採苗器 」への付着物対策 付着器(人工杉葉)2013 (地独 )北海道立総合研究機構 水産研究本部 栽培水産試験場 課題名-「 ホタテガイ採苗器および中間育成篭への防汚処理試験 」2017 (地独)北海道立総合研究機構 宗谷地区水産技術普及指導所 「付着防御技術 ロープに防止剤」として紹介 読売新聞 2016 「ヨーロッパザラボヤ対策 」 課題名-「 水中フロート 防汚試験 」 ロングラン試験 約3年(1,091日)経過 2017~2019 防汚無し区(Blank) 防汚無し区(Blank) 防汚処理区(Coat) 防汚処理区(Coat) 課題名-「 延べ縄式筏 防汚試験 」2009~2010
- 付着生物 | 株式会社 西海養殖技研
付 着 生 物 海棲付着生物の分類 (垂下養殖時に確認した付着生物事例) 「付着珪藻」 (Periphyton) 水生生態系の表面に付着した藻類、藍藻類 シオハリケイソウ 属(Tabularia ) 「多毛類」 (Polychaeta) 環形動物門多毛綱(Polychaeta)に属する動物の総称 旧ゴカイ ( Hediste japonica ) ⇒ ヤマトカワゴカイ (Hediste diadroma) 海底基質 (泥・砂)に潜砂生息 ⇒ ヒメヤマトカワゴカイ (Hediste atoka) 海底基質表面に生息 ⇒ アリアケカワゴカイ (Hediste japonica) 海底基質 の隙間に生息 イシゴカイ(石ゴカイ) ( Marphysa sanguinea)砂地や泥地の浅海底に生息 アオイソメ (Perinereis aibuhitensis) 干潟に生息 イワムシ (Marphysa iwamushi Izuka) 固い 基質に穿孔生活 水中浮遊生活(遊泳力は弱い) カサネカンザシ (Hydroides elegans) 基質に管状の 棲管 で固着 チューブワーム 「コケムシ」 (moss animal) 群体で、水中の基質(岩盤・貝殻・海藻など)表面に固着生活(水棲無脊椎動物) フサコケムシ (Bugula neritina) 付着性 海洋 動物 チゴケムシ (Watersipora suboboidea) 石灰質 アミコケムシ (Phidoloporidae) ホンダワラコケムシ (Zoobotryon verticillatum) アミコケムシ (Phidoloporidae) 「カキ」 (oyster) ウグイスガイ目 イタボガキ科 と ベッコウガキ科 に属する 二枚貝 の総称 ベッコウガキ (Gryphaeidae ) イタボガキ (Ostreidae denselamellosa ) マガキ (Crassostrea gigas) イワガキ (Crassostrea nippona) スミノエガキ (Crassostrea ariakesis) シカメガキ (Crassostrea sikamea) 「イガイ」属 (Mytilus)岩などの基質に足糸で体を固定 イガイ (Mytilus coruscus)(日本沿岸 在来種)外洋系・水深20m・大型・殻厚・殻頂鷲鼻形状・表面が黒色 ミドリイガイ (Perna viridis)(東南アジア沿岸原産の外来種)水深10m・殻薄いが固い・岩・ロープ ※ ムラサキイガイ (Mytilus galloprovincialis)(地中海沿岸原産の外来種)内湾系・強繁殖力・強靭な足糸で付着 夏場の洋上養殖設備(筏資材・垂下養殖物を含む)へのイガイ付着は漁場直下における急激な海底環境汚染招く 低温域分布・夏場の高水温(29℃以上)で死滅海底沈降・高水温時は海底の溶存酸素濃度が低く 沈降斃死貝(有 機物)を分解する 有機物分解菌(Bacillales subtilis)は好気性 で高水温下では 細菌の活動は低い 漁場海底の 自然浄化能力 (Self-Purification) を 超過 海底のベントス類死滅・硫化水素の発生 海底環境悪化 「フジツボ」 ( Balanidae) タテジマフジツボ (Amphibalanus amphitrite) (要注意外来生物)※外来生物法で指定 サンカクフジツボ (Balanus trigonus) オオアカフジツボ (Megabalanus volcano)オオシロフジツボ ミネフジツボ (Balanus rostratus Hoek) クロフジツボ (Tetraclita) イワフジツボ ( C hthamalus) 「ホヤ」 (Order Enterogona) ユウレイホヤ (Family Cionidae)光を感知 眼点あり 負の走光性 ザラボヤ (Ascidia zara)在来種V ヨーロッパザラボヤ (Ascidiella aspersa)外来種 工事中 付着機構 化学的 付着誘引 付着忌避 付着生物の相互作用
- 防汚塗料 | 株式会社 西海養殖技研
防 汚 塗 料 「 環境に優しい次世代型海棲生物付着防止塗料 」 セイフティプロ シリーズ 【 商 品 紹 介 】 【 特 徴 】 ・忌避剤不使用(物理的付着防止) ・非溶出型(ファウルリリースタイプ) ・低価格(製造 直販) Standard type セイフティプロ 網篭 (一液) 対象:網篭・ロープ(撚糸素材 ⇒ 含浸) 型式:TCーDーMー15 TCーDーMー 3 施工:浸漬(デッピング) 仕様:一液タイプ 価格:15㎏缶 オープン(要問合せ) 3㎏缶 オープン(要問合せ) 左:防汚施工 右:無処理 セイフティプロ 箱物 (上塗剤) 対象:樹脂製コンテナ・フロート 型式: TCーDーBー15 TCーBーMー 3 施工:吹付(スプレー)浸漬 仕様:二液タイプ 価格:15㎏缶 オープン(要問合せ) 3㎏缶 オープン(要問合せ) 左:無処理 右:防汚施工 セイフティプロ 箱物 (下塗剤) 対象:樹脂製コンテナ・フロート 型式:U CーDーBー15 UCーBーMー 3 施工:吹付(スプレー)浸漬 仕様:二液タイプ 価格:15㎏缶 オープン(要問合せ) 3㎏缶 オープン(要問合せ) 左:防汚施工 右:無処理 【 高 性 能 】 セイフティプロ S 網篭 (一液) 対象:網篭 ・ロープ(撚糸素材⇒含浸) 型式: TCーDーMー15S TCーDーMー 3S 施工:浸漬(デッピング) 仕様:一液タイプ 価格:15㎏缶 オープン(要問合せ) 3㎏缶 オープン(要問合せ) 左:防汚施工 右:無処理 セイフティプロ F 箱物 (上塗剤) 対象:樹脂製コンテナ・フロート 型式: TCーDーBー15F TCーBーMー 3F 施工:浸漬・刷毛・ローラー 仕様:二液タイプ 価格:15㎏缶 オープン(要問合せ) 3㎏缶 オープン(要問合せ) 左:防汚施工 右:無処理 セイフティプロ F 箱物 (下塗剤) 対象:樹脂製コンテナ・フロート 型式:UCーDーBー15F UCーDーBー 3F 施工:浸漬・刷毛・ローラー 仕様:二液タイプ 価格:15㎏缶 オープン(要問合せ) 3㎏缶 オープン(要問合せ) 左:無処理 右:防汚施工 Premium セイフティプロ HB 箱物 ( 上塗剤) 対象:長期防汚対象素材・フロート 型式: TCーBーTー15HB TCーBーTー 3HB 施工:浸漬・刷毛・ローラー 仕様:二液タイプ 価格:15㎏缶 オープン(要問合せ) 3㎏缶 オープン(要問合せ) PEケーブルシース防汚施工 セイフティプロ HB 箱物 (下塗剤) 対象:長期防汚対象素材・フロート 型式:U CーBーTー15HB UCーBーTー 3HB 施工:浸漬・刷毛・ローラー 仕様:二液タイプ 価格:15㎏缶 オープン(要問合せ) 3㎏缶 オープン(要問合せ) PEケーブルシース無処理 セイフティプロ シンナー 対象:全商品希釈用 型式:Ⅾ ーSSー16 Ⅾ ーSSー 3 施工:希釈 仕様:希釈 価格:16L缶 オープン(要問合せ) 4L缶 オープン(要問合せ) 【 導入コストと二次的効果 】 ・ 防汚塗料導入のコスト問題(単純な収容器の防汚効果のみではコストが合わない) ・収容器の防汚処理は単純な通水保全を目的とした「網目目詰まり防止効果」 二次的効果 ① 「付着器への強制付着」 理想的な付着・成長に伴う移動拡散環境の整備・貝自らによる移動拡散を促進=貝の 成長 の平均化 ② 「生産物へのフジツボ付着を阻害」 収容器の付着防御ではなく、 内部の生産物への付着防御が可能 ( 付着幼生の好適付着流速を阻害) ③「環境保全」 物理的付着防止+非溶出型 忌避成分の漁場海底への沈降堆積による環境破壊を防御 【 用 途 事 例 】 【 施 工 資 料 】 【 開 発 経 緯 】 開発初期段階(パールセイフティ時代) 真珠養殖 世界初の種苗生産段階への使用を目的とした生物に安全な物理的付着物防御メカニズムの開発 「 開発目的 」 真珠の需要拡大に伴う「量産体制の構築」 「 種苗入手」 従来 天然採苗主体 大量供給には不確定要素 量産体制には不向き 目標 人工採苗移行 量産技術として必須 計画生産供給体制の確立 「 人工種苗 」 従来 人工採苗に供する初期餌料(浮遊珪藻)の生産能力で種苗の「生産量」が決まる 陸上種苗飼育には種苗の成長に伴い大量の餌料が必要 目標 餌料培養施設拡大による餌料生産能力の増大 陸上飼育期間の短縮 早期種苗沖出し技術の開発(育成早期の貝は摂餌量が少ない) 沖出し生け簀の網目合いは極小で「目詰まり」し易い (頻繁な網替え高圧洗浄など不向き) 網目の目詰まり防止と通水性確保の為の安全な防汚技術の開発 1985.01 研究着手 付着生物を殺傷する事を目的とした生物に有害な付着物防御技術が主流の時代 収容器の防汚処理による付着器への付着促進(管理省力化)と種苗成長の平均化を開発 1989.06 真珠貝専用の生産技術として実用化 2008.12 先端技術を活用した農林水産研究高度化事業 「大型二枚貝タイラギの環境浄化型養殖技術の開発」 2009.11 約20年間にわたり真珠母貝の 生産に使用 環境保全養殖技術へ応用(セイフティプロ時代) 貝類養殖・環境資材(臨海工業) 生物に安全な付着物防御技術を漁場環境保全へ転用 2011.01 「海棲生物付着防止剤」の開発に着手 2011.08 業務用廉価版の新しい海棲生物付着防止剤が完成 2011.09 自社ブランド「セイフティプロ」を立上、自社販売商品を明確化 (株)西海養殖技研が製造販売元として活動を開始 地方自治法施工規則第12条3の2第1項の基づいた「新事業分野の開拓を図る者」として 新開発の海棲生物付着 防止剤「セイフティプロシリーズ」と「フロートカバー」が認定 2016.04 「特許権実施許諾契約」締結 当時 (独) 水産総合研究センター 現在 ( 国研開) 水産研究・教育機構 ①「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 ②「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」特許第5288546号 2016~ 【 関 連 知 財 】 平成19年度 農林水産技術会議 先端技術を活用した農林水産研究高度化事業 「大型二枚貝タイラギの環境浄化型養殖技術の開発」 (産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願) ①「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」特許第5288546号 【 直 接 防 御 】 概 要 垂下養殖において、タイラギを基質内に確実に潜砂させ、タイラギ殻体への付着物を防御し、成長 させる ために使用するタイラギ 専用のタイラギ養殖器具を提供する。 基質を使用した 防汚処理 養殖用容器内にタイラギ専用の足糸固定器を設置する。かかるタイラギ垂 下養殖 用器具を使用すれば、 基質中の足糸固定器により、アンスラサイトなどの軽量基質を使用して も、砂や砂泥 を使用しても、タイラギの基質上への飛出しを 確実に防止することができ、タイラギ殻体 へのフジツボなど の海洋生物の付着を防御しつつ養殖を行なうことができる。 ②「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 【 間 接 防 御 】 概 要 食用貝であるタイラギの殻体表面に、フジツボ、イガイ、カサネカンザシや粘着ホヤ、複合ホヤ等の 海洋 性生物が付着するのを 確実に防御する方法及びそれに使用する防御器具を提供すること。 事前に 防汚効果 を持たせた通水性素材を貝の殻体に密着させて使用することで、 (1)付着時期にあるフジツボ浮遊幼生が付着基盤に付着する際の「好適付着流速」を阻害、 (2)付着基盤となる貝殻表面の微生物フィルム形成を阻害することにより、フジツボ、イガイ、 カサネカンザシ等の蛋白質由来の付着「嗜好」を阻害 (3)加えて「粗密な形状」から平滑性を好む粘着ホヤ、複合ホヤ等を防御する。 【 採 用 実 績 】 2012.01 平成23年度先端農商工連携実用化研究事業 中国経産局 「シングルシードかき養殖法・流通の高度化による かきオールジャパンブランドの確立」 環境保全型養殖技術として養殖資器材への防汚処理に採用 「稚貝中間育成装置」(FLUPSY)現: ヤンマーマリンインターナショナルアジア(株) 2013.05 「第1回 Bahrain 天然真珠 資源調査」 JICE Bahrain Mumtalakat Holding Company B.S.C. 「Bahrain天然真珠・天然真珠産業再生プロジェクト」 「第1回 U.A.È 養殖真珠技術調査」 アラブ首長国連邦 Ras AlKhaimah RAK PEARLS 「Ras Al Khaimah,U.A.Eに於ける真珠養殖実態と養殖技術の調査」 2013.11 ミャンマー連邦共和国 Yangon で漁業実態調査を実施。 2014.08 「東アジアビジネス展開支援事業(実証事業)」 「物理的海棲生物付着防止塗料を活用した環境保全型養殖技術の海外展開」 「エビ養殖池の鉛直攪拌装置へのフジツボ防御対策」マレーシア「実証事業を実施 2015.03 「ミミガイへの穿孔性多毛類侵入防御対策」 フィリピン (東アジア漁業開発センター) 2015.02 「クエ養殖池の鉛直攪拌装置へのフジツボ防御対策」 台湾 「力佳綠能生技有限公司」 ☆環境保全型の養殖技術として国内外でチャレンジ中
- 穿孔寄生 | 株式会社 西海養殖技研
穿 孔 寄 生 穿孔寄生(ポリキータなどの多毛類の穿孔寄生による衰弱・斃死) 「貝殻に穿孔する生物」 殻体へ穿孔して寄生 ⇒ 侵入穴を真珠層で修復する際に体力消耗 → 斃死の要因 寄生虫: (ポリキータ:穿孔性多毛 類=ポリドラ) 閉殻筋(貝柱)部位への穿孔は、外套膜部位の様な 修復機能(真珠質分泌) が無い為、急激に消耗し斃死 稚貝の沖出し漁場など養殖初期の 「 幼貝」期は殻厚が 薄い為、穿孔の影響大 沖出し漁場の「適否」把握 ⇒ 重要 (漁場特性:海底の底質・鉛直交換の有無・垂下層の浮遊幼生密度) ・ 漁場海水の鉛直交換実態の把握 底質が泥 ⇒ 海水の鉛直交換 ⇒ 微細な海底泥が浮泥として上昇する際に浮遊幼生も上昇 (遊泳能力低い) 工事中 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。
- 中間育成 | 株式会社 西海養殖技研
中 間 育 成 マガキ・イワガキ カキ類(イワガキ・マガキ)の中間育成時の省力化技術 〇 高密度養殖 管理の省力化技術 ②脱塊作業を不要とする殻のキャップ形状化 防汚収容器で育成する事で、網地の付着物による流通阻害が無く、養殖器内での餌料環境が平均化する為、高密度飼育(上下重ねての飼育)が可能となる。防汚収容器で育成する事で、シングルシード種苗初期段階でキャップ状の殻形状を形成し、飼育篭の波浪などによる上下運動する際に、物理的に右殻が常に上を向く状態を形成する。常に上下の整合性を得る事で収容器内でのイワガキ同士の固着を防ぎ、脱塊作業を軽減可能とした。※左殻は固着したがり、右殻(稜柱層)は付着を防御する傾向が強い性質を活用し、防汚処理した網篭とキャップ状外殻の種苗を組み合わせる事で、特別の操作無しに、高密度飼育、形状均一化、身入り度の平均化を高い確率で達成出来る。 収容器内の貝同士の「集塊」対策+「食害」対策 防汚収容器+食害防止ネット+キャップ形状形成によるセパレート養殖方法 大規模 高密度飼育装置(FLUPCY)ヤンマー株式会社製 揚水・還流の水量コントロール制御容易・大量生産に最適な完成度の高いシステム 揚水・還流経路の説明 飼育カラム内のカキ種苗の動き マガキシングルシード育成 現場からの課題 取水システム:水中ポンプによる強制アップウェリング:電気式 保守煩雑(漏電対策:配線複雑) ※ カラム底面(水深60㎝)からの集水なので、梅雨時期は降雨による比重低下の影響を受け易い 自作シングルシード マガキ種苗 高密度飼育装置(FLUPCY) 〇小規模 高密度育成用 簡易フラプシー(漁家経営規模でも導入可能な安 価なシステム) ※ 水中ポンプのメンテナンス煩雑:ポンプ導入初期費用高額:流水量コントロール可変不可 自作 大型PE植木鉢 連結 簡易カラム 自作 簡易フラプシー(大雨直後) 種苗のポンプ吸い込み防止 自作カラム 底面穴あけ加工 水面より水中ポンプで強制集水 早期沖出し用 簡易カラム 自作 簡易カラム 側面 簡易フラプシー ヤンマー量産型 安価な市販角ザルにて自作 改良(ハンドリング:安全性:低価格化:省力化) 〇小規模 高密度育成用 簡易フラプシー(漁家経営規模でも導入可能な安価なシステム) 取水システム:水中曝気による強制アップウェリング:エアー式 保守簡便(配管のみ=安価に構築) ※ 大雨などの比重低下時は影響のない水深へ「密閉式カラム」ごと垂下する対処法を開発 ※ 流水量確保の為、曝気 通水管内に於ける「二点曝気:二次ブースター」法を開発、流水量確保 市販の大型PE製植木鉢を改造し安価に自作 種苗の出し入れの煩雑さを改善する為に小型コンテナ(100均角ザル+玉ねぎ袋)でセパレート 曝気量の増減で海水流量の調整が可能で、高密度飼育にも対応可能 フラプシーの低比重対策(ヤンマー製 取水水深可変 曝気揚水量産型) カキ類種苗の「早期沖出し」を可能とするシリコン防汚網篭による垂下(無動力:強制曝気無し) 「底面補強」防汚沖出し網篭によるセパレート(キャップ形状形成)育成法 タイラギ 有鱗型(Atrina pectinata) タイラギの潜砂行動を助長する中間育成技術(斃死対策) 干出漁場で梅雨時期の降雨による比重低下(タイラギは完全に閉殻できない為、特に浸透圧変化に弱い)に対応する為に、海底基質に潜砂する事で急激な環境変化に対応して生息している。(干出漁場においてはタイラギ生息域の潜砂し易い基質組成は重要)干出しない浅深漁場においても環境変化の大きい夏場(低溶存酸素)は潜砂している。海底土壌が潜砂困難で海底から露出するとフジツボなどの付着物やポリキータなどの寄生虫侵入により高い確率で斃死に繋がる。タイラギ自ら潜砂をする為に海底基質内ですっぽ抜けを防ぐアンカー効果を得る為に大きめの基質(サルボウ貝殻片など)に足糸で付着して高いアンカー効果を得て潜砂している。海底に流れがあり高比重の貝殻片などが露出した上に柔らかい基質が堆積している漁場には大型貝の生存が多くみられる。夏場に小型(殻長15㎝位)のタイラギの立枯れしている漁場で潜砂環境が整っている場所は潜砂して生存が見られる。貧酸素水塊が広範囲に形成されていても基質に深く潜砂する事で少数ではあるが生存する事が確認された。良好な潜砂環境を養殖器の中で人工的に作出する事(足糸付着板の設置)で海面からの垂下養殖においても生残を可能とする技術を開発した。 自然界での潜砂状況 自然界での潜砂状況 潜砂困難 立枯れ斃死 垂下養殖 底面付着器設置 周囲はウミヒバリガイのマット 抵抗の大きい貝殻などをトラップ 開閉により基質上に上昇 同じサイズの貝が集中 垂下養殖 立枯れ斃死 垂下養殖 フジツボ付着で開閉困難 足糸で基質を大量トラップ ザルを通し足糸で基質をトラップ 〇 潜砂性タイラギの垂下養殖技術 貧酸素水塊 低比重 基質への潜砂困難(立枯) 対策 ・斃死対策:海底から切り離し中層へ垂下する事で貧酸素水塊や低比重など環境変化に対応生存率を高める技術を開発。 ・付着対策:貝に無害なシリコン系防汚塗料による収容器への防汚加工する事で対応。 ・立枯対策:貧酸素などによる海底基質からの飛び出し斃死対策は、収容器の基質内底面付着器を配する事で対応。 :タイラギ自体の潜砂能力(環境変化時には基質に深く潜砂する事で回避)を高め、高い生残率を確保出来る 技術を開発した。 ※成長に伴い潜砂の際に足糸が掴む粒度の大きい基質(サルボウなどの殻片など)が無い漁場で立ち枯れ多発。 「底面付着器」設置で収容器に設置したアンスラサイト基質への安定した潜砂が可能となり、立枯れ斃死が大幅に減少 水深5m 垂下養殖風景 上面の表面積を二倍にしたザル蓋 左:付着器 無し 右:付着器 有り 底面付着器 有り 潜砂 防汚収容器 3ヵ月経過 特許概念図 人工採苗貝による量産タイラギ トリカルネットに足糸付着 養殖タイラギの閉殻筋 水質環境変化の少ない洋上のフロート筏を用いた「基質養殖によるタイラギの量産」が可能となった。 タイラギ人工採苗種苗の「早期沖出し」手法の改良 浮遊幼生着底後、潜砂する迄の育成時に必要となる「餌料」培養(生産)能力=生産貝数 が大きな課題 浅いカラム内での給餌・カラム交換(底面メッシュ・残餌清掃)・柔らかい殻体のハンドリングが課題 極小PEラッセル織メッシュをシリコン塗料で防汚して、通水性(浮遊プランクトン透過)を確保 海水の鉛直交換時に発生する浮泥の沈降付着による「物理的」目詰まりが発生 目合いの大きなメッシュ篭に交換して対処 この時期の殻体成長差が大きい(優良な摂餌環境を求めて脚による移動拡散行動が活発 ⇒ 密植防止が重要) 潜砂不可極小サイズ種苗の2段階沖出し(室内:基質トラップ ⇒ 漁場:基質錘で散逸防止) ※ 基質に潜砂出来ない極小サイズ種苗貝の初期分散と潜砂後の種苗取扱いの簡便なハンドリングを目的 バラマキ方式 極小種苗(3㎜~5㎜)沖出し時の偏り防止用 簡易セパレーターと底面付着器 角ザル+猫除けシート 角ザル+猫除けシート+トリカルネット トリカルネット(底面付着器) 基質の偏り防止のセパレーター 約10㎜の立ち上がりが厚さを保持 タイラギの潜砂を補助 自作 0.5㎜径の極小アンスラサイト 粉砕したアンスラサイトをフルイ選別 ミキサーでアンスラサイトを粉砕 潜砂する前の種苗の摂餌環境を平均化する為に殻体を安定「直立」させる事が最優先 足糸でトラップした余剰の基質(極小アンスラサイト)を振るい落とす 種苗をバラ撒きする際に移動拡散しない為に個々に極小基質を足糸でトラップさせる(種苗同士の集塊阻止) 面積当たり平均化して潜砂した種苗 成長と共に基質表面に上昇(潜砂するスペースが無い・極小基質のアンカー効果喪失) バラ撒きする際、基質に付着する足糸の切断が有効(手差しする際の足糸内臓ごと逆剥けの防止 ⇒ 生残向上) 底面付着器 (海水比重低下時に浸透圧変化に対抗する為の潜砂行動を助長) 潜砂基質(アンスラサイト)と分離及び足糸切断の簡便化 篭底からの立上り空間確保 底面付着器(トリカルネット) 食害防止ネット(防汚網蓋) 収容貝からの種苗貝の取り出しなどのハンドリングが容易(底面付着器ごと一括移動可能) 足糸切断時の 方向性を維持、上から下へ切断する事が容易になり内臓の逆剥けを防止 ⇒ 生残率向上) 光達水深に垂下する場合、網蓋に付着藻類が優先付着し目詰まり(通水阻害)多発 モノフィラメントネット(玉ねぎ袋) 入手し易さとコスト面に優れる(浮泥が乗ると付着藻類が付着し易い・大きめの目合必須) PEトリカルネット 海水の鉛直交換の発生する漁場の浮泥付着に弱い(垂下水深が光達水深の場合、珪藻付着による目詰まり発生) トリカルネット枠製作例 ※シリコン塗料による防汚処理(下塗・上塗と二液施工で作業煩雑) PEラッセル織撚糸網(食害防止ネット) 量産に伴う省力化・低コスト化を目的とした収容器の製作の一環(防汚網蓋) (株)西海養殖技研製 シリコン防汚網蓋 (4分目合い・2分目合) ※ シリコン塗料による防汚処理(含浸法:一液施工で作業性アップ) 含浸法に依る防汚施工のメカニズム ※ 使用実例 マガキ種苗のクロダイによる食害防止防汚ネット (株)西海養殖技研製 水産コンテナなどの自己潤滑性の有る樹脂素材への防汚施工のメカニズム タイラギ養殖(潜砂性の確保)の初期試験 容器内の基質攪拌防止 ※ シリコン防汚不織布を用いたタイラギ種苗の中間育成における大量生産法の模索 「海洋生物の付着防御用 器具」特許第5521154号 国立研究開発法人 水産総合研究センター ※「特許実施許諾契約」を締結し商品化 販売中 2012~ トリガイ(Fulvia mutica) アコヤガイ (Pinctada fucata martensii) 〇養殖実態の把握による計画生産(工業製品生産に準じる数量把握とグレーディング) 「あこや稚貝の中間育成技術」省力化 平均化 斃死対策 ※ 初期段階からサイズを揃える事により、貝自らの移動拡散嗜好の助長に繋がり、成長効率が高くなる。 篭網防汚=網への付着防止 成長差により 大小混在 付着器を芯として付着拡散 大サイズの貝から移動拡散 貝自ら立体的に移動拡散 貝自らの移動拡散で平均化 貝同士の付着による変形防止 高密度飼育の弊害防止 〇中間育成時の付着物防御(付着器+収容器極細網目の防汚による好適付着流速コントロール) フジツボ付着時の付着基盤選択性を活用した付着防御 「付着嗜好」付着生物の付着要因である「付着流速」と「基質表面」 ①「付着流速」付着時期にあるフジツボ浮遊幼生が付着基盤に付着する際、好適付着流速が存在する。 ②「基質表面」フジツボ、イガイ等の蛋白質由来の生物は付着基質表面の微生物フィルム形成が要件となる。 ③「基質形状」 粘着ホヤ、複合ホヤ等は平滑性を好む付着嗜好が認められる。 ※ 「硬度=安定感」の異なる付着器と「防汚」収容器との組み合わせで、貝自らの移動拡散嗜好(成長に伴いより安定した 付着基盤を求め移動拡散)助長し、6月~9月の水温上昇期及び高水温時期に重なる分殖作業=ストレスとなる剥離採集 作業を不要とする事で、懸案の高水温時の中間育成稚貝の斃死リスクを大きく軽減、加えて分殖作業の「省力化=挿核 作業と重なる繁忙期」、同一サイズの稚貝が自ら移動拡散=揃う事により、サイズ混在に比べ、高い生産効率が期待出 来る。 収容器の網篭防汚処理➡通水長期確保➡収容網篭内面への移動拡散困難➡付着器を芯とした種苗貝の強制付着➡成長に伴い付着器上で自ら移動拡散➡7~9月の高水温時期の分殖操作を無くす事による斃死軽減+省力化+平均化 選択性の有る付着生物の収容器内防汚メカニズム 防汚PEラッセル網篭+専用付着器 アコヤ稚貝 3ヵ月 稚貝表面に付着物無し 左:防汚 右:無し フジツボが付着した稚貝 マガキへの付着防御 アカガイの付着防御 クイチガイサルボウ(Anadara inaequivalvis) タイラギ養殖に使用する収容器内アンスラサイト基質に天然種苗が着底 産廃のミカン出荷コンテナに防汚ラッセルメッシュ外網+アンスラサイト基質2.0㎜で育成 ミルクイ(Tresus keenae) アカガイ(Anadara broughtoni) セトガイ (Mytilus coruscus)