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- 母貝育成 | 株式会社 西海養殖技研
母 貝 育 成 業務背景 人工採苗で生産した貝( 2 5年間・約4億5千万貝)の「育成データベース」を開発した経験を基に、自社オリジナルの分析 技術として、新たに 「先天的な遺伝要素」(遺伝 形質に起因する情報)と 「後天的な外因要素」(異常気象・手入作業ミス・移 動減耗) を 分離、健全な母貝「系統作出」と「維持保存」の為の「基本情報」となる「分析評価」手法を構築しています。 母貝分類 真珠養殖に使用する貝種 採卵受精に関与した親貝に由来する(天然採苗も人工採苗も) ①野生種 有用株選抜 継代栽培 地域固定種 (地域環境・病害などで 淘汰済み の固定された系統) ②選抜種 優良種(期間 生残 数量に優位性)を選抜 選抜過程種(人為的な選抜介入により 作出途中 の系統) ③交雑種 異なる性質交配 F1雑種 地域変動種(新たな地域環境の選抜を経た 適応済み の系統) 野生種 (wild species) 天然貝 (地域固定種) 自然選択 (natural selection) ◎生存繁殖 (natural reproduction) (有利は保存 不利は除去 遺伝的変異が選択) ・変異: 同種内 多様な形質 出現 ・遺伝: 次世代 遺伝 変異 ・選択: 個体差 発生 ◎ 自然淘汰 (natural selection) ( 生存競争に有利な形質 自然選択効果の長期蓄積 変化 新種) ・安定: 変異遺伝子 排除 (純化淘汰) ・方向: 適応遺伝子 選択 ・分断: 生殖隔離 分化 ・頻度: 遺伝子型 頻度 ◎自然選択 (natural selection) (遺伝的形質) ・ 体形体色 個体間差異(変異がある) ・ 遺伝固定 ストレス耐性 有利個体 継代増加 ・ 生存生殖 差異 「自然に偶然起こる変異」 自然発生 変異(spontaneous mutation) /不動変異 外部刺激なしに、DNAの複製ミスや自然的な化学変化で起こる変異 ・偶然に発生する ・突然変異のほとんどはこれに分類される ・自然選択の材料となる 選抜種 (selected species) 人工貝 人工選択 (artificial selection) 繁殖過程 ・有価性の高い系統を人為的に選抜 垂直継代 系統保存 「自然に偶然起こる変異」 自然発生 変異(spontaneous mutation) 外部刺激なしに、DNAの複製ミスや自然的な化学変化で起こる変異 ・偶然に発生する ・突然変異のほとんどはこれに分類される ・自然選択の材料となる 交雑種 (cross species) 人工貝 「人為的に起こす変異」 誘導 変異 (induced mutation) 外部からの刺激や処理によって人工的に起こされる変異 ・自然には起こりにくい変化を意図的に作れる ・遺伝子機能の解析や品種改良でよく使われる 人工選択 (artificial selection) 繁殖過程 ・有価性の高い系統を人為的に選抜 雑種交雑 新系統作出 ・雑種強勢(Hybrid vigor)一代交配種 突然変異 自然選択と突然変異 ◎ 自然 選択によって遺伝的変異が固定 自然現象に起因 ・遺伝的浮動 ・遺伝子流動 ・遺伝子突然変異 (DNA複製時の転写ミス・DNA損傷⇒DNA構成塩基に変化が生じることに起因) ◎突然変異によって遺伝的変異が創られる ・ 誘発 突然変異 変異原( 突然変異誘発物質)や(環境因子) によって起こるDNAの遺伝的な構造変化 工事中 ・・・ 〇「真珠養殖における優良母貝とは? 」 ① 斃死率の低い貝 挿核作業後に斃死の少ない貝(挿核済みの乙貝は高額経費が掛かっている) ※斃死率(生残率)については、「母貝養殖」産業段階と「真珠養殖」産業段階がある 「母貝養殖」 :母貝(重量)で事業成立 目的:「大きな貝」を如何に効率良く(斃死なく)生産するか :功利優先で自然の生理メカニズムを軽視する傾向(採苗技術の進歩:陸上水槽内)外の育成漁場とのズレ 「真珠産業」 :真珠(重量・サイズ)で事業成立 目的:「大きな真珠」を如何に効率(斃死なく)良く生産するか :挿核施術後の斃死率増大 高水温ばかりではない使用母貝の弱体化( 抗 ウイルス耐性を含む) :優良母貝 母貝生産段階で淘汰選別 核入れ後に減耗しない強い体質の貝で事業スタートは必須 ※ 厚巻きを期待して挿核用母貝を選抜育種 ⇒ 珠の巻き改善ではなく生残率向上(ポリキータ穿孔治癒貝として生残) 稚貝 :温暖化対応の高水温耐性:近交弱性による弊害(選抜過多による生存バンドの狭小と均一化=大量斃死) :先天的要因→人工採苗におけるの系統(交配:採苗個体数・継代:系統保存)が確立・後天的要因を排除 :早期採卵→大珠志向から大きな貝のニーズが増大→「早期採卵」傾向(冬場の採卵母貝の成熟漁場を開拓) 採苗段階の徹底した淘汰育成(裾切=成長不良)⇒ 当年物87% 越物74%の浜揚げ生残を経験 タンク内浮遊幼生時はメッシュによるフルイ淘汰が容易 VS 付着後は稚貝の剥離と手作業選別が必要でコスト高 成貝 :施術貝(核入れ作業終了) :殻の厚い貝:ポリキータ穿孔による斃死が少ない=真珠質分泌力が高く真珠層で穿孔キズを巻き込み治癒痕 選抜育種(真珠質の厚い貝を選抜して採卵)珠の巻きを期待 ⇒ 反して珠の巻きより生残率向上に大きく寄与 穿孔性多毛類ポリキータ 穿孔穴を真珠質で補修 閉殻筋部は本来は致命傷 治癒痕 外套膜下がり(後退症)に対する生残率向上を目的とした人工採苗による「雑種強勢」 中国ハーフ :(感染症対策)⇒ 耐性は確認出来ない。単にバラツキがあるだけで全滅が無い(量産技術には不向き) 中国アコヤは南北に広い分布:何処の貝か明確ではないと水温特性は確認出来ない 中東ハーフ :(高水温対策)⇒ 水温上昇時の斃死率に大差ない、外套膜下り発症時の10月早期浜揚げでも珠艶が有利 真珠層の厚い貝殻の形質は、日本国内で垂直継代を重ねると徐々に無くなる(日本環境に順化?)純系の戻し交配が必要 ② 優良真珠の出現率が高い貝 優良真珠「巻き」の厚い真珠を生み出す母貝 「巻き」の評価分析に使用する表現方法 「 優良真珠」の要件 ① 「巻き」= 真珠質分泌量:厚巻き真珠 貝種別の評価:真珠質分泌量の数値化 :使用核サイズの統一による真珠質分泌数量の数値化 (巻厚ではなく、真珠質分泌体積総量の原核体積比増重%率 ) 「万貝重量」 (従来表示) 例 「 使用核万貝」=使用核総匁 X 乙貝数 × 10000 例 「剥き落万貝」 =剥落珠総匁 X 乙貝数 × 10000 例 「①剥落万貝」 =①剥落総匁 X 乙貝数 × 10000 長所: 貝数の違う珠の重量を同一基準(10000個換算)で比べられる。-生産量の表示に適する。 短所 : 原核の情報(重量・歩留)を反映していないので、それぞれは情報の断片しか表示不可。 「増重率」 ( 従来表示) 例 「増重率」 = {剥落万貝-残存見合い原核万貝(使用核万貝×生残率×歩留率)}÷剥落万貝 長所 : 浜揚げ珠の原核重量を使用核重量や歩留まりから推測し、巻き上った真珠質の重量比率から 珠の 巻く力を貝種別に比較する事が出来る。-貝種別の原核からの伸び率の比較が可能 短所 : 当然、挿核サイズが小さいと重量比率が高くなる傾向がある。また、あくまで残存核が仮想 である為 脱核サイズが極端に偏った場合誤差は大きい。 ※ 使用原核サイズに対し過去の増重率から浜揚げサイズを予測可能 「増重量」 ( 従来表示) 例 「増重量」 = 剥落万貝-残存見合い原核万貝(使用核万貝×生残率×歩留率) 長所: 巻き上った真珠質の重量の多い少ないのみの表示は単純に珠の巻く力(真珠質の分泌量)を 貝種別に比較する事が出来る。-核サイズに関係なく貝種別の真珠質の分泌量の比較が可能 短所: 重量では比較できるが、直径の伸びは比較できなかった。 ※ 過去の同時期、同貝種、同重量の分泌予測が可能、また、その仕事の限界を知る事が可能 「平均直径 」 ㎜別 ( 新表示) 例 「平均直径」㎜別 = 3 √ { 3 × 8 ×( 「1個当珠重量匁」 ㎜ 別) } ÷( 0.0757 × 4×π ) 「 1個当珠重量匁 」㎜別 = 「重量匁」㎜別 ÷ 珠個数 0.00075699匁 = 1㎜3 長所:サイズ別の平均直径を100個の珠の重量から換算可能 - 珠の直径の分散値を比較可能 ※ 実際に5・6 本である為、真球に近い一級品の分析は出来るが、2級品以下の低真円度 (凸凹体)の分析には不適 ※ 珠の全サイズの平均値を比べる事が出来る。現在は各サイズ毎の平均サイズまで表示可能 「膜厚値」㎜別 ( 新表示) 例 「膜厚値」㎜別=「平均直径」㎜別-残存見合い換算「原核直径」㎜別 長所: サイズ別真珠層の膜厚値を100個珠の重量から換算可能。 : 珠の「膜厚値」㎜別を比較可能。 短所: 球体の公式が基本、真円度の高い1級品の分析は可能だが、真円度の低い2級品以下には不適 。 :核サイズ毎に同じ重量が巻き上がると立証されて、初めて成り立つ理論である。 使用原核サイズの統一 出来た真珠の直径計測 厚巻きの真珠 原核に対する積層真珠質 ※出来た真珠の真珠質分泌量を数値化、貝種毎にグレーディング、選抜育種の資料とする。 (大サイズは巻かない✖) 真珠の巻きに関するデータ分析の基礎となる使用核サイズの統一化 優良真珠「色目」の良い真珠を生み出す母貝 色目 :唯一の遺伝形質である黄色色素の出現率が揃った貝 厚巻きは明度が低下 干渉色に必要な数値 ※ 黄色色素測定時、特定の波長の光線を照射して、強調された反射光を測定する事で、検出数値を強調し選抜 測定ウインドウ設定 曲面対応プログラム B強調光源による黄色色素 黄色色素含有度合いの数値化 ※ 細胞貝採卵時、貝殻の黄色色素含有度合いを色彩計により数値化、個別切出し法で採苗、作出した細胞貝を使用 上:白色系 下:金色系 黄色色素の少ない系統 黄色色素が多い系統 左:白色系 右:金色系 ③ 人為的な成長疎外を受けていない貝 (後天的要因) 育成: 適性数量 (成長を見越した1篭当りの収容入数による密植防止) (特に殻体成長が著しい沖出し初期) 小サイズ=粗密に付着 成長に伴い密植傾向 15㎜前後でほふく移動鈍化 密植を解決する為に分殖 「種苗貝の沖出し」 7月「極小種苗」を「極小網目」の篭で沖出し ⇒ 8月付着物で網目が目詰まりで通水阻害 ⇒ 28℃を越える高水温下の作業 ・通水回復の為に網地の高圧洗浄:網替え:その際に網地内側に付着拡散した稚貝を「剥離」採取 ・付着物による収容器内の餌料環境の悪化= 高水温時の酸素欠乏 ・摂餌時条件の良い篭内部壁へ拡散付着を防止:貝自らが通水阻害要因となる 台形篭 40メッシュ シェルベース(柔かい) 網篭内側壁面に拡散移動 シェルベース 沖出し 沖出し後10日 : 付着拡散 (成長に伴い殻体安定を求め、貝自らより硬い付着基盤を求め付着器上でほふく移動) 成長に伴い不安定 硬い枠金に移動 シリコン防汚加工の経済性について 稚貝育成における懸案事項 ①沖出し篭網地の目詰まり対策(頻繁な高圧洗浄や外網替えで対応) ②分殖作業の省力化(人力による分殖作業 ⇒ 貝自らの 移動拡散による作業省略 ) ③生残歩留まり向上(高水温時の疲弊した稚貝に人力による強制剥離によるストレスを与えない) ④成長の効率化(成長した貝自ら移動拡散する為、稚貝の大きさが平均化) ⑤稚貝本体への付着物防御(網篭内部のフジツボ幼生の付着好適流速を人為的にコントロールが可能となり、付着困難) ※収容器の防汚だけではない、二次的な効果を考慮すると十分に費用対効果が見込めます。(篭自体の耐久性も増します。) シリコン付着防止効果の活用 効果: 種苗の成長に伴い 貝自らより硬い付着器を求め移動拡散する 「嗜好」を助長 :高水温時(衰弱) の人手による剥離採取・分殖を不要 斃死対策と繁多時の省力化 ※ 網篭の目詰まり防止(通水確保)だけでは無い ①沖出し篭網地への付着珪藻などによる目詰まり防御 = 通水確保 稚貝自体も網地内面に付着拡散すれば阻害要因 ② 稚貝の成長に伴い、より安定した付着基盤を求め、自ら付着基質上をほふく移動拡散 = 人手による採取不要 ③室内採苗器から全ての貝が育成用の分殖器へ移動、付着基盤上を成長した貝から移動(付着器を芯 ➡ 均一な摂餌環境) ④収容器内部への移動拡散が制限 分殖器を芯とした強制付着 貝自ら移動間隔を調整 移動完了した付着器を別篭に分殖 ⑤分殖時に篭内部に拡散付着した稚貝を剥離採取する必要が無い 夏場高水温時の衰弱種苗貝には致命傷となる時期がある ⑥挿核作業時期(繁忙期)と重なる稚貝育成必須の分殖作業からの解放 「分殖作業」が省略 ➡ 大幅な省力化 ◎網篭をシリコン塗料で防汚処理(網替え・洗浄・剥離採取 無し) ※採苗器を分殖器でサンドイッチしてシリコン防汚した収容器で沖出し ➡ 斃死軽減+大幅な省力化 採苗器(浮遊幼生の着底用付着器)➡ 敢えて柔らかく不安定な素材を使用 シェルベースなど 70%遮光ネット シェルベース(柔め=薄い) ブラックリーフ(硬め) 分殖器(付着幼生の移動先分殖器)➡ 成長 ➡ 貝自ら安定した硬い基質へ移動拡散を助長 ブラックリーフなど 防汚極細外網による早期沖出し 解した古ロープ シェルベース(硬め=厚い) ブラックリーフ 天然スギ葉 アコヤガイ(人工採苗種苗)の 「防汚」 沖出し台形篭 育成 フロー 沖出し時 篭網防汚=網への付着防止 成長した貝から移動分散 付着器を芯として移動拡散 貝自ら等間隔に拡散 貝自ら立体的に移動拡散 ◎付着器が必須 網篭の防汚処理による功罪 (網替え・洗浄・剥離採取) (従来の育成法)防汚処理無し (目詰まり防止目的)防汚処理有り 通水阻害で網篭内壁に拡散 付着器無し 貝同士で集塊 成長阻害 成長差により大小混在 網篭内壁に拡散不可 貝同士集塊化 付着器への強制付着による環境の均一化 付着器の使用が必須 貝自らの移動拡散で平均化 ◎従来方法 防汚処理無し (網替え・洗浄・剥離採取) 篭の内側に付着拡散 網篭防汚無し=目詰まりが早い 網目の目詰まりによる通水阻害 網篭内側への移動拡散 付着環境差による大少差が多きい 三竦みによる物理的成長阻害 :集塊防止(付着器を芯とした均一な環境により貝同士の付着による物理的な成長阻害を防止) (均一な付着環境による生産サイズの平均化) 工事中 抑制 :抑制篭による抑制コントロール時の精度と効果の均一性 抑制強度が均一に現れる為には貝が揃っている必要がある ④ 挿核に適した内部構造を有した貝 挿核 :核入れ空間の大きさを持つ貝 使用核サイズの均一性:適正核サイズの選定容易 :閉殻筋サイズ 雑種強勢狙いの中東系(環境変化対応のため大型) と国産種との交雑は要注意 採苗 :作出目標の内部構造を設定し、採卵時に個別剥身により選別、生殖巣切出し法により選抜採苗 閉殻筋の適性サイズ 工事中 工事中 工事中 工事中 「あこや稚貝の中間育成技術」省力化 平均化 斃死対策 ※ 初期段階からサイズを揃える事により、貝自らの移動拡散嗜好の助長に繋がり、成長効率が高くなる。 〇中間育成時の付着物防御(付着器+収容器極細網目の防汚による好適付着流速コントロール) フジツボ付着時の付着基盤選択性を活用した付着防御 「付着嗜好」 付着生物の付着要因である「付着流速」と「基質表面」 ①「付着流速」付着時期にあるフジツボ浮遊幼生が付着基盤に付着する際、好適付着流速が存在する。 ②「基質表面」フジツボ、イガイ等の蛋白質由来の生物は付着基質表面の微生物フィルム形成が要件となる。 ③「基質形状」 粘着ホヤ、複合ホヤ等は平滑性を好む付着嗜好が認められる。 ※ 「硬度=安定感」の異なる付着器と「防汚」収容器との組み合わせで、貝自らの移動拡散嗜好(成長に伴いより安定した付着基盤を求め移動拡散)助長し、6月~9月の水温上昇期及び高水温時期に重なる分殖作業=ストレスとなる剥離採集作業を不要とする事で、懸案の高水温時の中間育成稚貝の斃死リスクを大きく軽減、加えて分殖作業の「省力化=挿核作業と重なる繁忙期」、同一サイズの稚貝が自ら移動拡散=揃う事により、サイズ混在に比べ、高い生産効率が期待出来る。 収容器の網篭防汚処理➡通水長期確保➡収容網篭内面への移動拡散困難➡付着器を芯とした種苗貝の強制付着➡成長に伴い付着器上で自ら移動拡散➡7~9月の高水温時期の分殖操作を無くす事による斃死軽減+省力化+平均化 シリコン養殖カゴ (内部生産物への防汚メカニズム) 左:防汚処理 (60日経過) 右:無処理 シリコン塗料で防汚した 1分目 PE△提灯篭 内部稚貝へのフジツボ付着は見られない 3分目 △提灯 フジツボ付着 ※昔から網目の細い△提灯篭は内部稚貝にフジツボの付着が少ない事が経験上解っていたが、細目合いの篭は目詰まりが早い為、頻繁な篭掃除が必須であった。付着物による目詰まり具合の人為的なコントロールは困難であった。 ※稚貝育成時のフジツボ付着対策:細目合篭をシリコン防汚する事で、篭洗浄や篭替えをせずに、細目合篭のまま篭替えせずに長期的な収容器内部の人為的流速コントロールが可能とな り、稚貝へのフジツボ付着防御が可能となった。 ※要:成長後の適性数量を想定し、初期から篭入貝数を少なくする必要がある =種苗沖出し初夏は水温が急上昇し海水中の溶存酸素量が減少していくので、成長を見越した疎殖でのスタートは積極的な斃死低減に繋がる。 1分篭=フジツボの好適付着 流速を阻害 =フジツボが付き難い :付着物で目詰まりし易い(要:頻繁な篭網洗浄が必須) 3分篭=フジツボの好適付着 流速を誘引=フジツボが付き易い: 付着物で目図まりし難い(稚貝へのフジツボ付着は致命傷) 工事中 ※ 二枚貝幼生の(付着+移動+拡散)のメカニズム
- 水温変動 | 株式会社 西海養殖技研
水 温 変 動 「水温変化による漁場分類と特性」 漠然とした経験ではなく、客観的な資料を基に、様々な気象変化に伴い自分の漁場がどの様に変化するのかを明確に知 る 必要がある!(弱点と長所) 気象変化による個々の漁場変化の特性を把握し、水温変化に由来すると思われる部分 (高低 の危険水温帯、急激な水温変化、貧酸素水塊の形成)の斃死を漁場特性と貝種特性によるマッチングで回避出来 な いかを考 える 。 従来の漁場分類の概念(真珠養殖) 従来 内湾性漁場 (波静かで餌も多く珠も捲く) 近年 外洋性漁場 (波は荒く餌も少なく珠も捲 かないが斃死が少ない) 夏の高水温や冬の低水温が問題視、 越夏越冬の移動養殖が必要 1.「内湾性漁場」「外洋性漁場」以外に、分類出来ないか?(各漁場の水温変化には特性が無いのか?) 深度別に水温変化を1時間毎の連続計測してみると漁場、深度毎に水温変化に特性が在ることが判る。 変化に由来すると思われる要因毎に分析すると以下の内容で分類出来る。 時期別 「気象」A -(水温と気温の差が大きく、気温の日較差の大きい時に以下の影響を受ける漁場) 「気象」B -(水温と気温の差が大きく、気温の日較差の小さい時に以下の影響を受ける漁場) 「気象」C -(水温と気温の差が小さく、気温の日較差の大きい時に以下の影響を受ける漁場) 「気象」D -(水温と気温の差が小さく、気温の日較差の小さい時に以下の影響を受ける漁場) 要因別 「日照」 -(最高水温のピークが昼過ぎに1回) 「潮の干満 」-(潮の干満に由来し最高水温のピークが1日に2回) 「降雨・積雪」 -(局地・直接的に短期間で変化し易い) 「潮流」 -(黒潮の蛇行により、高比重の外海水接岸の影響を受ける) 「風向」南型 -(漁場が陸地と近くの北側が陸地で南側が開けていると南風で水温上昇) 「風向」北型 -(漁場が陸地と近くの南側が陸地で北側に開いていると北風で水温下降) 「陸水」-(後背地の降雨・積雪により間接的に陸水・冷水の影響を長期間受ける) 2.分類の実例:夏場の高水温(気温≧水温)時の好天時期を分類 A.「深部まで日照影響型の水温変化をする漁場」開放系の漁場 開放日照型 B.「垂下層まで日照優先で深部は潮流影響型の水温変化をする漁場」 湾口潮流型 C.「表層のみ日照の影響型で垂下層以下は潮流影響型漁場」 湾奥干満型 漁場型分類 表層日格差 垂下層日格差 深吊層日格差 漁場 開放日照型 a-1. 大(日照) 大(日照) 大(日照) 島子 大江 浦田 a-2. 大(日照) 大(日照) 小(日照) 野釜 岡丸 湾口潮流型 b-1. 大(日照) 大(日照) 小(潮流) 阿漕 湾奥干満型 c-1. 大(日照) 小(干満) 大(干満) 皆割石 c-2. 小(日照) 大(干満) 大(干満) 若松 b-2. 大(日照) 小(日照) 小(干満) 田の下 3.異常斃死時期の漁場分析の例 時期=梅雨から夏にかけての水温上昇時 気象=高圧帯が長期間安定し梅雨前線の北上を妨げる 前兆=2週間位安定した晴天が続く 表層の日較差が非常に大きくなる(常に水温より気温の方が高い)=躍層の出現 水深毎の水温が明確となる=躍層の明確化 要因=1日の水温差が3℃以上になと貝に対する負担が大きくなる =生息に不適な水温(生活水温を越えた27℃以上の警戒水温)に長期さらされる。 =台風等の風雨が水温の急上昇を促す 時期=夏から秋にかけての水温下降時 気象=高圧帯が長期間安定し秋雨前線の南下を妨げる 前兆=2週間位安定した晴天が続く =水温の低下が殆どない(大気温度と海水温度が同じ) =低層の日較差が小さくなる=躍層の出現 =水深毎の水温が明確となる=躍層の明確化 要因=海水の上下層の交換が殆ど行われない =台風等の風雨による水温の急低下が海水の上下層の交換を促す 結果=貧酸素層が形成され易い =交換が無ければ底の貧酸素層が次第に厚くなり貝の垂下層に達し悪影響を及ぼす。 =長期間交換が無い=風雨等での海水上下層の逆転現象があれば悪影響。 =短期間交換が無い=風雨等での海水上下層の逆転現象があれば好影響 4. 従来の常識と例外的な事実例 伊万里-阿漕 従来、深吊り層においては表層に比べ、水温変化が少なく安定していると言われ、夏場に深吊 りにて高水温をかわす等の考えが生まれていたが、漁場によっては表層よりも水温は高く、日 格差も2℃以上もある漁場があることから、深吊りは逆効果を生む漁場があることが判った。 島原-口之津、五島-大平 夏場、比較的高水温の影響を受けない外洋性の漁場とされてきたが、実際には日較差が大きく高 水温の影響を受けていた事が判った。 水温下降時、九州南部から黒潮の蛇行によって黒潮が遠のくと、低水温の外海水の接岸で漁場水 温が急下昇する事が判った。 冬場、比較的高水温の影響を受けない外洋性の漁場とされてきたが、九州南部に黒潮の蛇行が近 づくと高水温の外海水の接岸で漁場水温が急上昇する事が判った。 天草-島子 日較差、月較差共に少なく安定している為、夏冬共に安定した漁場であると言われてきたが、10 年間の平均値と年度別・月別水温を比較する事によって、年度変化は大きい漁場で年によっての 差が大きい事が判った。 調査例
- 施設改良 | 株式会社 西海養殖技研
施 設 改 良 「新養殖施設の開発」に関する講演および検討会 テーマ「新養殖施設の開発について」 平成25年2月1日 主催:宮城県農林水産部(宮城県自治会館) 趣旨:今後の津波による養殖施設への被害防止や軽減に向け、新たな養殖施設の導入等に関する情報提供と意見交換。 1.「波浪対策」 → 「養殖筏と波浪の関係」波浪に耐える構造からの脱却 「養殖資材への防汚」 垂下物への付着物軽減による波浪時の筏構造物への負担を軽減 2.「脱落対策」 → 「養殖工程の改善」粗放的養殖から集約的養殖への移行 集約メリット:生物的 定数化=適性養殖密度の把握 ⇒ 成長 :経営的 数量化=養殖実態の把握 ⇒養殖運営 「 収容器養殖への移行」 を防止・入貝数と大きさを確定・養殖実態の把握と計画生産化 収容器養殖に必要な種苗の単離(シングルシード)化 人工採苗への移行 集約メリット: 生物的 定数化= 適性養殖密度の把握 ⇒ 成長 :経営的 数量化=養殖実態の把握 ⇒養殖運営 3.「付着物対策」 → 「収容器外部の網部分への付着物による目詰まり防御」 網篭へのシリコン防汚加工による物理的付着防御 「収容器内部の生産物本体への付着物防御」 フジツボ等の網篭内部での好適付着流速を人為的に作出する事での生物的付着防御 4.「身入り対策」 → 「揺れない養殖環境」の作出 収容器養殖 漁場移動が容易 短期肥育専用の漁場への移動 「移動養殖による環境刺激 貧栄養漁場から富栄養漁場への移動による餌量環境差の刺激による短期肥育 「生産物の平均化」技術 形状選別機・重量選別機導入による「同一規格化」による身入り平均化 5.「敷設対策」 → 「養殖資材」の選定見直し 各論: 外部機関(JIS)(NK)による規格認定 比較再選定 ロープに求められる要素 「耐摩耗性」 ⇒ 柔軟性・耐摩耗性の向上 「強伸度特性」 ⇒ 伸びが少ない 「復元性」 ⇒ 補修作業少いキンクし難い 労力経費を削減 「耐候性」 ⇒ 耐候剤添加 紫外線影響を軽減 「実施例」紹介 各論:筏の結索方法・サンドバックの設置手法 6.「作業性改善」 → 「具体的事例」紹介 養殖施設・生産物 真珠養殖での事例紹介 「技術紹介」 台風対策で培われた「波浪対策」と「養殖資材」の紹介 「基本概念」 波浪に逆らわず、波浪を受流す 「養殖施設」 垂下物重量を軽減「浮体構造物の簡素化」波浪による生産物への影響を受け難い施設 「散逸防止」 生産物の散逸を防ぎ、早い復旧を実現する為「収容器」を使用した養殖方法を採用 1. 波 浪 対 策 「養殖筏と波浪の関係」 真珠養殖における波浪対策(主に台風被害)としての取組を実例を交え紹介 〇 真珠養殖筏の変換 「竹式」「木式」 (吊線: タール染麻縄 ⇒ ポリロープ ・浮体: 孟宗竹 ⇒ 焼酎瓶 ⇒ ビン玉 ⇒ 発泡フロート ) 真珠養殖において、現在は沖合の垂下養殖筏としては使用されていない 挿核作業基地筏(挿核時の抑制・養生)にて使用 ※ 養殖資器材の発達および構造改善 ⇒ 波浪に左右されない敷設漁場の設定が可能 「延縄式」 (幹綱・吊線: タール染麻縄 ⇒ ポリロープ 浮体: ビン玉 ⇒ 樹脂玉フロート ) 幹綱・描索PEロープの性能向上(破断強度・耐候性)・PEフロート(安価な表層用の耐圧性向上) 筏内部の幹綱に作業船舶が横付け作業が可能な構造 波浪に耐える概念からの脱却 特殊事情 外洋性漁場への採苗室建設に伴う生産種苗の沖出し筏 ホタテ養殖筏からヒント 外洋性漁場への新規導入 「養殖資材への防汚」 垂下物への付着物防御により波浪時の筏構造物への負担を軽減 養殖筏と波浪の関係 2. 「 脱 落 対 策 」 3 . 「 付 着 物 対 策 」 4 . 「 見 入 り 対 策 」 5 . 「 施 設 対 策 」 6 . 「 作 業 性 の 改 善 」 「敷設方法」 波浪と潮流を考慮した「方向」と「位置」の設定 「筏構造」 波浪に強い筏( フロート式 海面筏) への変更 「筏のスリム化」 浮体構造物の軽 量化( 防汚処理導入 垂下荷重の軽量化)
- 環境保全 | 株式会社 西海養殖技研
環 境 保 全 養殖漁場の海底環境保全 「付着物防御」 海底の自浄能力を超えない付着物沈降 従来の海棲生物付着(藻類・イガイ・フジツボ・ザラボヤなど)の事前防御技術は、主に忌避剤(重金属)を使用した化学的な付着阻害で、水質・底質汚染を招きやすいことが問題でした。本製品はシリコンの撥水性に着目・活用 し、溶出や沈殿がほとんどない、物理的な付着防 止効果 を 利用した 環境負荷のすくない、安心・安全な技術です。 (次世代型の付着物防御概念=ファウルリリース) 従来の忌避剤タイプの付着阻害剤は、薬剤が消耗すると海棲生物が付着しはじめますが、 本製品を使用すると、塗布面の撥水性により生物の付着強度が低下 する為、海棲生物は塗布 面への付着と自重による剥離・落下を繰り返し 、 長期防汚効果が期待 できます。養 殖漁場では、付着物が一度にかつ大量に落下沈殿する場面 ※ が度々あります。 その際、急激な有機物負荷が局所的にかかるため、自浄能力を超過して漁場環境の悪化につ ながるといわれています。本製品を使用すると、自浄能力を超えない程度で連続的におだやかな付着生物の沈降を 促進し、良好な漁場環境を維持 する仕組みになっています。 ※特に夏場の高水温(28℃~)による付着生物(イガイ)の大量斃死や、付着物の物理的除去による付着物の落下・沈殿など ※ 養殖実務において洋上浮体構造物への付着物除去は必須要件 未処理筏 未処理筏 藻類付着 フジツボ固着 「付着物対策」 ➡ 「除去作業省力化」と「攻めの環境保全」 「海洋生物の付着防止器具」 〇「防汚フロートカバー」 防汚塗装と同様の付着防止効果(環境負荷を掛けない長期間の付着物防御と洋上での簡易脱着が可能) 防汚フロートカバー 設置筏 防汚フロートカバー 設置筏 藻類付着 成長と共に剥離 付着と剥離を繰返す ※ 長崎県「新事業分野の開拓を図るものについての認定」(地方自治法施工規則第12条の3の2の第1項の規則に基づく認定)-2011 〇「防汚養殖ネット 」 潜砂基質を必要としない養殖器 (垂下システム重量軽減と収容力増加 垂下養殖・増殖礁ネット) 垂下養殖用ネット 60日経過 増殖礁用ネット 増殖用母貝ネット 【知財情況】 「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 国立研究開発法人 水産総合研究センター ※「特許実施許諾契約」を締結し商品化 販売中 2012~ 「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」 〇「防汚オレンジ篭」 タイラギの垂下養殖システム(底面付着器+防汚食害防止ネット)タイラギ中間育成用 未防汚処理 60日 水洗処理 フジツボ固着 防汚処理 60日 水洗処理 フジツボ痕無 【知財情況】 「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」特許第5288546号 国立研究開発法人 水産総合研究センター ※「特許実施許諾契約」を締結し商品化 販売中 2012~ 産業廃棄物減量技術 「貝殻重量減量」 ※ 目的-可食部分の占有比率を確保し、不要な貝殻重量を軽減する技術 自然界で貝殻が厚くなる原因 ・ポリキータ(穿孔性多毛類)の貝殻への侵入による防御反応 マガキシングルシードへのポリキータ侵入例 マガキシングル侵入痕 真珠質包埋による治癒痕 穿孔し侵入直後 ポリキータ成体 通常、ポリキータ浮遊幼生の着底穿孔は、外殻外側の稜柱層が防御しているが、稜柱層が物理的に摩耗剥離していると穿孔侵入が容易になり、貝殻を通過して内部組織に直接影響を及ぼす。穿孔性の生物に対しては外套膜から直接真珠質を分泌し、侵入痕を巻き込んで防御がおこなわれる。特に直接貝殻と接している閉殻筋部位は、貝殻との間に外套膜が無い為に穿孔に弱い。ポリキータ侵入時期に、水温・餌料環境が良好な時期は肉質充実より先に貝殻が厚くなる傾向が強い事が確認されている。 ・貝殻接合部位の損傷破損部からの殻体内部へのヘドロ流入沈殿による治癒痕 くい打ち式の干出漁場において、台風の後、底質がヘドロ状の場合多く見られるブリスター症状 ポリキータ侵入とは異なり、硬質コンテナ飼育は台風被害により 貝殻接合部位の損傷破損部から、 貝殻と外套膜の間の 殻体内部へ、 短期的に懸濁した底質成分が大量侵入し、殻底部に堆積し、大きな治癒痕が形成される事が多く、形成される治癒痕は薄く、割れると外部の有機質を含んでいる事が多い為か異臭を放つ場合が多く、生食用の殻付き牡蠣としての販売は困難となる ポリキータ駆除の「有」vs「無 」の貝殻断面「殻厚」の比較 駆除(淡水+濃塩水処理:浸透圧差で駆除)貝 全重:60g・殻:35g・肉:20g ・水5g・ 殻厚3㎜ ポリキータ(穿孔性多毛類)侵入痕のある貝 全重:100g・殻:65g・肉:20g ・水15g・ 殻厚10㎜ 極端に貝殻が薄い原因 は、外観が同一サイズに至るまでの育成期間が約半分で、当然、貝殻の積層も薄くなる。加えて、シリコン系塗料で防汚処理、収容網篭の網目を細くする事で篭内におけるフジツボ幼生の好適付着流速をコントロールし、貝殻表面への着底付着を阻害、穿孔性多毛類(ポリキータ)も収容器ごと浸透圧差による駆除が可能となり、貝殻が薄くなったと推察される。 収容器を揺らす事で内部の貝同士を擦り合わせて付着物を防御する事の弊害 カキは左殻側で基質に付着する為、外部表面となる右殻表面の稜柱層には付着物に対する防御効果を有している。篭の中で貝を揺らす事で表面に付着した付着物を除去する場合、荒天により過剰な擦り合わせで稜柱層を剥離すると、穿孔性の生物が侵入し易くなり、養殖環境によっては侵入生物による弊害が高い確率で発生する。 〇「物理的な殻体の成長を抑制する方式」 揺れる収容内での供擦り効果による殻体外部の付着物抑制+深いカップの外観形成+身入りの充実 ※ 収容器内の付着物防御対策と自然界における成長時期の殻体形成阻害を混在 〇「自然界同様に殻体の成長を優先する方式」 育成初期のFLUPSY導入によりリンペン成長を抑制➡沖出し収容器内におけるフジツボキプリス幼生(付着環境に選択性の有る)の好適付着流速のコントロールし、貝殻表面への着底付着を阻害(収容網篭の網目を細くする事で通水阻害しない様にシリコン系塗料で防汚処理)+自然界同様に成長度の高い中間育生期のリンペンを伸し、後の殻体成長促進に繋げる(環境差による成長促進)➡餌料環境の格差操作による可食部分の肥育 ※ 収容器内の付着物防御を別に構築、自然界における成長時期の殻体形成を優先 (シングルシード種苗+防汚篭育成+ポリキータの淡水駆除) 貝殻重量の全重比率(%)の比較 「駆除無し区」 養殖期間12 ヵ月(早期 採苗 4 /15 ➡ 翌年4/15剥身) 全重量(126g) 貝殻重量(66g)52% 可食部分(25g)身入度20% 「浸透圧駆除区」 養殖期間10ヵ月(通常採苗6/15 ➡ 4/15剥身) 全重量(99g) 貝殻重量(46g)46% 可食部重量(31g)身入度30% 従来のカルチ採苗天然マガキ養殖において、目標となる20g前後の可食部分を得る為の貝殻を含めた全重量は約100g前後であった。シングルシード人工採苗貝の養殖において、防汚篭育成と虫駆除を組み合わせると、貝殻を含めた全重量は約60g前後で、20gの可食部分を得る事が可能となった。貝の全重量は40%以上軽く、軽減重量の殆どが貝殻重量である事が判る。 薬剤を使用しない、濃塩水と淡水の浸透圧差のみを利用した「環境保全型」の駆除技術 対処法 種苗段階 マガキ カルチ採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 1時間)500L 30連×10本 養殖段階 淡水 ➡ 濃塩水 ➡ 淡水 浸漬、より大きな浸透圧差を作り出し、短時間で駆除効果を高める 環境保全型養殖技術の講演資料 「物理的海棲生物付着防止塗料を活用した環境保全型養殖技術の展開」 養殖水産物国際流通化時代へ対応技術 平成28年1月26日 「環境イノベーションフォーラム in 鹿児島」 主催: 九州経済産業局
- 真珠養殖 | 株式会社 西海養殖技研
真 珠 養 殖 「真珠産業」 「母貝養殖」 ・人工採苗技術の発達による種苗の安定生産技術の発達 「真珠養殖」 ・真円有核技術開発以降に大きな量産技術の進展はない 「加工販売」 ・ 漂白・調色技術の発達によって、販売価格は低下、真珠そのものの需要は増大 ・安価で購入可能な価格帯の形成により真珠市場は世界規模で拡大 ・珠数が多く利益率(加工による珠出世)が高いネックレス販売が主体へ変化 利益増大に伴う加工販売が真珠生産(安価な加工材料)までをコントロール (不況下における小規模経営体は生産した真珠の総量現金化が事業継続の必須要件) ・漂白・調色が容易な「薄巻」で突起の無い珠 を加工を前提として 安価に仕入・加工に変化 「産業構造」矛盾 加工された真珠と無加工の真珠が同じ範疇で販売されている 世界初の真珠の一貫生産(旧職での体験) 採苗・核製造・挿核・浜揚げまで全てに直接関与しての真珠生産 目先の功利優先の珠作り ではなく、更なる品質向上に繋がる珠創り を目指す 次世代の夢である究極の真珠 の作出にチャレンジ 目標 「核・母貝など最高品質の原材料使用と最新の養殖技術による更なる最高品質の珠創り」 「加工(漂白・調色)を必要としない高品質真珠に繋がる技術開発」再生医療技術の導入 手段 最高の原材料(真珠核・母貝)と技術(採苗・育成・挿核) Best of the best (一貫したコンセプトに基いた品質コントロール・明確なトレーサビリティ) ・真珠核:真珠核原貝の入手・真珠核加工・選別(高真円度・シミ・キズ・ヒビ・ギラ・スワリ) ・母 貝:系統作出(優良 母貝選別・人工採苗)・母貝育成(挿核用母貝・細胞貝) ・挿 核:抑制・仕立て・挿核・養生 ・養 殖:沖出し・養殖・浜揚げ・珠選別(サイズ・形状・面・テリ) 「真珠」の宝石としての定義 「加工を必要としない生まれながらに完成された唯一の宝石」 生物が創る部分への技術的関与の余地が残されており更なる品質向上が可能 「 珠創りの基本」 真珠貝の良好な真珠形成に 繋がる 貝の為の「手入れ」「養殖技術の研鑽」 価値判断の変化 情報量の増加とともにユーザーサイドが価値判断する時代へ変化 次世代の真珠創り 「人の心を魅了する究極の真珠を創る」 旧来のネームバリューではなく真珠の魅力向上で勝負 次世代真珠市場形成のテーマ 工事中・・・ アコヤガイ(Pinctada fucata martensii) 新規「養殖技術」の紹介 現状:買付集積した真珠素材の多様性→異なる素性(原核サイズ・巻・珠シミの有無)の分散素材 対策:現状では浜揚げ後の最低必要限度の加工 (エンハンスメント) 「漂白・調色」が 必須 選別 「機材」(篩・レントゲン・色彩・形状)「目視」(ネックレス連組:色合わせ) 「血球蝟集痕」珠シミ:挿核時に形成 「養殖」 段階における技術介入 「商品率向上」 従来 Cort核(抗生剤:薬剤)殺菌効果で真珠核表面の細胞シミ形成(血球蝟集)を低減 新規 Cort核(再生医療技術)真珠核を異物として認識しない 挿核時の接着親和性が高い 細胞シミ形成を大幅に低減 製品化に必須技術である(染抜き・漂白)真珠素材の「エンハンスメント」 剥き落とし(同一サイズ)珠シミによる明度差が顕著 漂白加工(方穴・薬剤浸漬)珠シミによる明度差が殆ど無い 調色加工(漂白済みの珠を調色)高い統一性が生まれネックレスなど連組が可能 「再生医療技術を真珠養殖業に適用する可能性の検討業務」 「再生医療技術を適用したCoat真珠核を使用しての真珠養殖試験」 および 「試験結果により得られた真珠の価値総 合的検証」 富士フイルム株式会社 高機能材料開発本部 課題名-「Recombinant Peptideの真珠養殖業への適用可能性の検討」 -2018~2022 ※供試原核製造、母貝育成、挿核施術、養殖管理、浜揚げ結果分析、外部環境要因との分離、 効 果影響及 び試 験精度の判定、相関分析など 「Recombinant Peptide Coat核による 大珠作出実証試験 」 (株)西海養殖技研が継続-2022~ 富士フイルム株式会社 試験製作 新型Coat核 ( 低エンドトキシンコラーゲンのナノコーティング技術) 剥身(珠出し) 剥 身珠(塩磨無) 珠径(㎜)計測 塩研磨(蛋白質除去) 6月中旬挿核 14匁 フジフィルムCoat核3.0分(9.09㎜) 翌年2月中旬浜揚げ 約240日経過 剥身時 直径11.1㎜ 巻き厚(両面 2.01㎜ 片面1.005㎜) 全重量(珠だし前) 貝開け(剥身) 肉重量 閉殻筋重量(貝柱) 挿核時 14匁 ➡ 浜揚時 47匁(通常は25匁前後) 貝柱重量17.3g(通常は8g前後) 当年物としては類を見ない大きさに成長 珠径(㎜)計測 塩研磨(蛋白質除去) 反射光形状(面の評価) (真円度・重芯ずれ) 挿核時3.0分核9.09㎜➡剥身時 直径10.7㎜ 巻き厚(両面 1.61㎜ 片面0.805㎜) 表面(鏡面クラス) 照り(高輝度) 重心位置ずれ無し(高真円度) 血球細胞蝟集による珠シミ形成を改善目的とした養殖段階における「対策技術」 「従来技術」 真珠核 Coat核(抗生剤)と Blank(未処理) 「パールサック形成初期の 血球細胞蝟集 」 パールサック内 試験剥き 蝟集映像化 二値化映像 (挿核後60日経過に試験剥身) 血球蝟集痕が顕著 浜揚げ時の珠染みに繋がり、商品化には漂白作業が必須 Coat核(FF核) 左:Coat核 右:Blank Blank サイズ別 比較 「新規技術」 Recombinant Peptide Coat核 「Recombinant Peptide Coat核」FUJIFILM製 核原貝から厳選製作 Recombinant Reptide FUJIFILMにてcoat処理 Coat核 ( 挿核後60日経過に試験剥身) 血球蝟集痕が殆ど見られない為、漂白作業は高い確率で不要となる 従来Coat核との違い 「パールサック形成初期の メリット」 ※使用条件-挿核母貝の 抑制効果が強い 従来 Coat核 「抗生剤」のCoat核 核と切開面の間に空間が生じ異物混入が起こる 殺菌薬効による白血球蝟集痕の軽減 (殺菌薬効による蝟集痕の軽減 ) 抗生物質は毒性があるので抑制効果が 低い と弊害大 近年のオゾンでの卵抜き手法には適合 母貝小型化による挿核直前までの育成には不適 一級品(低明度) 花珠(低明度) 断面:核表面に蝟集痕あり 真珠層(蝟集痕を含む) 明度は統一性が低い 新規 Coat核 「再生医療技術」を適用したCoat核 核と切開面の密着度が高く空間への異物混入が少ない 核を 異物として認識しない〔白血球蝟集が起こらない) (蝟集痕が高い確率での軽減) 挿核母貝の抑制効果が 高く なければ突起珠増加 旧来の秋抑制などの「長期抑制」で高い効果 抑制開始の11月期までに大型母貝育成が必須 一級品(高明度) 明度は 均一性が高い 断面:核表面に蝟集痕無し 真珠層(全て真珠質) 花珠(高明度) ※ 一級品(花珠)面テリ巻きが優れていても、蝟集痕があると実体色として影響し明度が低く暗いイメージが出る。 ※ 剥き落した珠を 0.25㎜サイズ別に並べた状態 珠質向上を目的としたFF核使用による「当年物」実証試験 小サイズ母貝の有効利用を目的とした「厘珠」試験 ・母貝産業 高水温・魚病による生産歩留まりの低下 「小サイズ母貝」の有効利用需要増加 ・真珠産業 市場熟成による珠質重視へ 厘珠サイズ(5㎜)高値 1.5分(4.5㎜)核による挿核歩留まり効率の高さ 「真珠生産者の所感」 ・使用するだけで、特別な技術を必要とせず一級品以下の不良品出現率が飛躍的に低くくなった。 ・当年物真珠の場合、特にシミが全く無い真珠は「浜値価格」向上に繋がる。 ・出荷時の等級選別作業が大きく軽減(原 核サイズ統一の場合、フルイのみで巻厚選別) ※ Coat核の品質が重要 同一核サイズ(全量10点計測0.01㎜誤差以内・高真円度) ※ 今後の可能性 南洋真珠などの再挿核(Second operation)時における「珠キズ」軽減 半円真珠の裾シミの低減 「真珠ユーザーの所感」 真珠の魅力向上 ・唯一(生物が育む+剥き落して完成) 宝石としての真珠持つ神秘性への原点回帰 ・ 明確なトレーサビリティと、加工を必要としない完璧な真珠としての高い信頼 ・ネックレス連に期待(同一ロットによる今までに入手不可な統一性の高い品質) 「パールサック形成初期の 巻き に関するデメリット」※条件-挿核母貝の 抑制効果が弱い(失敗例) 従来のCoat核は使用する抗生物質の毒性に起因して、抑制効果が弱い(低活性)と脱確率が高くなる傾向が確認されていたが、 抑制効果が弱いと 富士フィルムCoat核は毒性が無いので、脱確率が低い反面、メスキズ周辺の活性が高く、血球蝟集が進み、ハネ珠と呼ばれる珠突起や、メス通しに起因(ピースの残漿細胞片が活性化し真珠質形成)する突起キズのある珠(尾引き珠)が極端に増える傾向が確認された 雑物侵入に伴う血球蝟集痕も形成され易く、通称ハネ珠が極端に増える傾向が確認された 無核真珠と同様にピース細胞の活性化により真珠質の異常分泌が促進され丸みのある尾ひき珠が多い 従来の抗生剤タイプのCoat核は、抑制の利いた活性の低い貝には、抗生剤=毒性が強く作用する為、脱核が多い傾向が見られた。近年の挿核用母貝は「母貝生育の遅延」で貝サイズが小さく挿核直前まで母貝サイズを大きくする必要がある為、活性の高い母貝が多く用いられている。「抑制」作業では無くオゾンによる「卵抜き」が主流となっている。従来の抗生剤タイプのCoat核との相性は良いが、毒性の無い富士フィルムCoat核を使用し「珠シミ」を軽減するには不向きで、珠シミを軽減するには長期の深い抑制操作が必須である事が判った。 真珠核原貝(Mother of Pearl Nucleus) 優良な真珠核を求めて 調査理由 ・1993年にワシントン条約対象種として米国からの製核用原貝の輸出規制問題が発生 ・米国産の核原貝輸出制限の深刻化が懸念 ・真珠核生産原料である核原貝の国内在庫材料不足による国内真珠核の価格高騰(前年比2倍) 浮かび上がったテーマ ・真珠生産の一貫メーカーとして日本国内における真珠核の安定生産と真珠養殖業者への安定供給が必須 ・戦前:中国産「ささ貝」と言われる原貝で真珠核を生産 ・戦後:中国産から米国産へシフト(国交断絶・日米間の輸出入のバランス・米国天然真珠業者の新規参入) ・真珠核の品質が中国産原貝は米国産原貝に劣るとの定説(根拠がない) ・新たな供給先として中国産原貝の 資源現状を正確に把握 する必要 ・実際に中国産の真珠核原貝を使用し真珠核を生産、品質・生産効率を分析、実際に真珠養殖に使用し実証試験 ・日本の求める真珠核品質の基礎知識の伝達 ・中国国内への真円真珠生産に繋がらない様に 半製品としてのサイコロ状まで現地加工に留める ・原貝輸出 ⇒ 現地での加工による2次産業化・人件費安価・輸送コストの圧縮・半製品としての関税圧縮 ・日本国内の真珠核産業の保護 優良真珠核原料の輸入先の多様化による安定生産確保 「真珠核 原材料調査 」中国 湖北省産 -1994 中国における真珠核生産実態の調査(199 4 湖北省 湖南省) ①「中国直営型」 共産党直接支配下にある郷鎮(小規模企業共同生活集団)内部に新しく核生産部門を設け、人民政府の指導の下、 日 本より技術指導を受け、独自で 核を生産販売しようとする中国主体の経営体 ②「日中合弁型」 日本の製核会社が共産党直接支配下にある企業局と合弁(出資比45:55し、現地での工場施設、材料供給、労働力 の提供を中国側に依存し、米国よ りの材料調達、製品加工技術指導、工場運営、監督、及び日本国内での製品販 売を日本側が受け持つという日本主導型の経営体 「真珠核 原材料 調査」米国 ミシシッピ州産 -1993 ③「米中合弁型」 米国の核原貝採取業者が共産党直接支配下にある企業局と合弁(出資比45:55し、米国内より2級品の材料を模 造 真 珠原料向けに加工販売しようと する米国主導型の経営体 【現状に対する所感】(粗悪品質の核での穴あけ加工時のひび割れを生じる確率が高い) 国際化に伴う「真珠養殖事業法」(1952年制定→2000年廃止)の廃止以前の1993年にワシントン条約対象種として米国からの製核用原貝の輸出規制問題が発生→米国産の核原貝輸出制限の深刻化が懸念→真珠核生産原料である核原貝の国内在庫材料不足による国内真珠核の価格高騰(前年比2倍)、入手困難となり、真珠核生産体制も大きく変化、本来、日本固有の技術であった「製核」技術も真珠養殖の国際化による国際需要の増加とともに海外流出、製核原貝の産地が米国から中国へ変化、中国における「海産真珠養殖」に使用するの需要が増大し、統一した品質規格が無い為、製核技術・品質共に玉石混合レベルで混乱状態にある。 今後、中国産の真珠核を使用する場合、従来の真珠品質を確保するために、使用する真珠核の最終加工選別は日本国内で独自の品質規格の元、製造供給しなければならない。 また、中国国内における真珠核の生産(加工・選別)に関し、養殖した真珠の品質に直結する「品質規格」が未整備の為、選別規格の周知徹底と教育が必要で、現状では粗悪品が中国真円における真珠養殖生産に流れないため(中国市場の混乱)に、半製品としてのサイコロ状まで現地加工に留め、日本で養殖に使用する真珠核は日本国内の製核業者による最終製品化が必須と感じている。 真珠生産者(加工・販売)サイドから見た不良核について 「不良核」キョロ核 ギラ核 ヒビ核 ワレ核 低真円度 - 1994 部分的な反射 反射光形状 使用原貝部位に起因 反射輝度の3DG レンズ状反射 透過光分析 表面の乱反射 二値化映像 ※ 真珠核の「品質数値化」による核の「グレーディング」により、「最高品質の核」を使用する事で、面テリの均一化の精度(核のバラついた反射光が真珠層を透過して、真珠に影響) を高める(真珠層を厚く巻かせる事以外、現在の加工技術でも不可能) シロチョウガイ (Pinctada maxima) 工事中 工事中 クロチョウガイ(Pinctada margaritifera) マベガイ(Pteria Penguin) テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 アワビ(Abalone pearls) 「真珠養殖 チャレンジ 」 -1984~ アコヤガイ(Pinctada fucata martensii) アコヤ 1個入 アコヤ 2個入 挿核技術継承(メス通し・切開位置)オゾンによる卵抜きのみ(抑制の利いていない貝) 挿核技術継承 (メス通し・核送り)大サイズ核の脱核軽減 工事中 「付着除去」から「付着防御」へ 付着したフジツボなどの 除去作業を機械化 (高圧洗浄・ハンドクリーナー・グラインダー) 寄生虫(ポリキータ)対策 浸透圧差による濃塩・淡水による殺虫処理 高水温時の衰弱貝に関する除去・殺虫作業の弊害 付着させない事前対策 安価で防御効果の高い「 間 接 防 御 」技術
- トピックス | 株式会社 西海養殖技研
ト ピ ッ クス 〇ナビキュール・ブルー 「フランスの高級ブランド緑牡蠣」(グリーンオイスター/クレールオイスター) ビスケー湾オレロン島 ナビキュール・ブ ルー生息の塩田跡地に移植 エラが緑色 塩分が強い食味が特徴 ※長崎県産アコヤガイでの偶発事例 (フランスのナビキュール・ブルーと同様 日本にも分布確認 ) (可視可能な差別商品の作出) 特別な需要と特定地域での育成条件が揃えば日本国内でも「グリーンオイスター 」 の養殖は可能 〇 スマート養殖(水産コンサルティング事業) 弊社は長期にわたるアコヤ貝養殖における経験と自社製品を活用した二枚貝全般に有用な独自のノウハウを有しており、養殖物のみならず関連資材等に至るまで適切なアドバイスを行い、ソリュー ションを提供をしています。「ICT」で構築取得したデータ情報を「水 揚げ高向上」に繋がる「有用データ情報」とすべく評価分析をします。 当社は独自に生産性に直結する有用情報網(Society5.0段階に活用可能な)を整備し、水産物生産に準工業製品的な計画生産性を実現しPDCAによる改善情報を提供 データロガー データ集積 データ解析 〇 養殖技術支援事業(養殖期間 の短縮) 二枚貝類の「中間育成」業務などを得意としています。近年、海洋環境 の変化により、夏場の養殖初期段階での種苗の大量斃死が目立ちますが、弊社の中間育成済み大型種苗を導入する事で、養殖期間の大幅な短縮による斃死リスク対応と独自の抑制技術により、可食部分を短期肥育するノウハウをもって、新規参入業者の方々の養殖事業の技術支援をしています。 先端農商工連携事業(広島) 東日本震災復興支援(宮城) シングルシード講習会(鹿児島) 〇 無給餌養殖 (Non-feeding aquaculture) 次世代のタンパク質生産手段として、特別に給餌を必要としない洋上での有用二枚貝類養殖を推奨しています。給餌養殖は近年、グローバル化による為替変動や世界規模の温暖化などの気象 変動により、採算性に大きな影響を受ける時代となって来ました。給餌の採算効率ばかりではなく、残餌沈降に よる海底汚染も大きな問題となって来ています。(自家汚染)高水温時の海底の自浄能力は、海底土壌内の好気性細菌の活動によりますので、近年の温暖化による海水温の上昇は、海水中の溶存酸素の低下とともに大きく自浄能力を減じています。無給餌養殖は自然界に 存在する浮遊プランクトンを餌料として いますので、経済的にも技術的にも取組み易い養殖と言えます。 〇 温暖化対策 (Global warming countermeasures) 温暖化に伴う夏場の漁場水温上昇など、生存限界を越える夏場の水温上昇は、従来からの同一漁場で「通年漁場」として の成立を困難とする時代を迎えつつあります。 ・水温上昇に連動する心拍数と呼吸活性の上昇に伴う「体力消耗」と海中溶存酸素量の減少が複合し影響大 ・短期間での急激な水温上昇時期の網篭掃除や分殖作業、密植は、体力の無い稚貝の大きな斃死原因に繋がる ・夏場は大きな貝から斃死⇒ 呼吸活性>貧酸素 、高水温になり難い外洋性漁場での大型貝の越夏は生残率高い ・夏場の高水温対策(特に種苗生産)として、下記のアプローチで対策実績を上げています ①「負荷軽減」高水温時に貝の負担となる、網篭洗浄や分殖などの海事作業を回避する ※網篭の防汚で、高水温時の洗 浄・篭替などの貝への負荷を回避。貧酸素対策として収容密度を低く設定 ②「漁場移動」適性水温漁場への「越夏」移動 生残重視の概念(餌料環境優先からの脱却)高水温時の溶存酸素量低下 ※高水温になり易い内湾奥などの浅海閉鎖環境から、急激な水温上昇変化の少ない外洋性 漁場へ事前に移動 ③「垂直移動」内湾でも水深が深く鉛直交換のある漁場では、同一漁場で深吊により避難 ※鉛直交換の少ない漁場では底部の貧酸素水塊の形成のモニタリング必須 ④「魚種変換」ヒオウギ養殖の北上(冬場の水温上昇で越冬が可能=温暖化対応) ※ ホタテ養殖南限の代替へ期待 〇 炭酸固定反応 (carbon fixation) バイオミネラリゼーション (Biomineralization) 事業によって排出されたCO2などの温室効果ガスを、クリーンエネルギー事業(排出権購入)による削減活動として、排出企業自体が貝類養殖に乗り出す事で、CO2を貝殻として固定し相殺削減する事を推奨しています。自然界における炭酸固定反応一つとして、食用二枚貝生産の副産物(CO2削減)として新規の「有価性」に繋がる可能性があります。殻体形成時に海水中のCO2を吸収、殻体成分のCaCO3として固定するバイオミネラリゼーションとして活用することで、クリーンエネルギー事業の実益と生産コスト低減に直結し、競争力のある「優良な経営資源」に繋がる可能を秘めています。弊社は既に全国で多様な貝類養殖実績とフィールド情報を有しているので、スタート時から優位な事業展開が期待出来ます。 工事中 工事中 工事中
- 系統保存 | 株式会社 西海養殖技研
系 統 保 存 2 5年間で約4億5千万貝を人工採苗で生産し、採卵母貝の経歴および♂♀交配個体数・使用挿核母貝としての育成情報(漁場・環境・餌料・生残・成長分布)を記録、使用細胞貝の情報を含め最終の真珠浜揚げ(漁場・時期・使用率・核サイズ・珠サイズ・巻き厚・原核サイズに対する真珠質の増重率を個人別に)まで、混合する事無く、データ収集、「先天的な遺伝要素」と「後天的な外因要素」(異常気象・手入作業ミス・移動減耗・個人技量影響)を分離、遺伝形質のみの情報として、分析、次回採苗の基本情報となる様な分析手法を構築(最新の遺伝子分析とは異なりローテクですが!)、机上の空論ではなく、実業における実戦データとして、産業に寄与する系統保存に取り組んだ経験が有ります。 「交配の柱となる主力系統の継代保存」 継代ごとに評価分析、成績の劣化もあり得る(継代打切) 戻し交配 純系の保存 ※掛け合せ個体数の狭小が後(垂直継代の二代目以降も)の生残(近交弱性)に大きく影響 潤沢な採卵母貝数を準備 採卵母貝の後天的影響要素として、卵熟漁場による十分な卵の熟度を確保できていたかも重要 工事中 凍結保存(Preserving Spermatid) テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。
- 株式会社 西海養殖技研 海洋環境保全技術と付着物対策 | 付着物対策
株式会社 西海養殖技研 海洋環境保全技術と付着物対策 弊社は海洋環境に優しい次世代型付着物防御技術を基本とし、オリジナル防汚塗料の製造直販・防汚資器材の販売・養殖業に対する技術指導を主として行っております。 Saikai Laboratory of Aquaculture and Technology Co.,Ltd 株式会社 西海養殖技研 会社紹介 「養殖資材の開発・提供」「漁場の活用指導」「養殖技術開発の請負」と言う三部門を経営の柱とし「新規漁 場 開 拓」「施設建設」「自動機器導入開発」「育種評価法構築」「付着物対策」「各種研究事業」などのコンサ ル テ ィ ング を展開し ています。環境に優しい有害な忌避物質を使用しない非溶出型の次世代型「海棲生物付着 防 止塗 料 セイフ ティプロ シ リーズ」と「貝種ごとの防汚技術導入ノウハウ」を独自に開発し、製造販売元とし て 提供し て います。 40年に及ぶ養殖 実務経験と上場企業での組織経験を活かし、有用な経営資源に繋がる分析 と 評価を得意として います。 代表取締役 北原 実穂子 会社紹介 Business content Manufacture and sale of the in-house developed physical marine organism adhesion prevention paint “Safety Pro Series” and the product.make use We publish our environmentally friendly aquaculture know-how and provide consulting services for the manufacture and sale of antifouling containers and antifouling materials needed by governments and companies both domestically and internationally, as well as the development of aquaculture technology. Regarding shellfish cultivation technology that conserves the marine environment, we have a large number of applications across the country for use as antifouling paints and original antifouling aquaculture materials, such as single seeds for sea oysters, scallops, clams, Pacific oysters, and Japanese oysters. As a manufacturer and distributor of antifouling paints, we are considering international expansion in the future, and are expanding export sales through trading companies as part of our ``overseas expansion of environmentally friendly aquaculture technology that utilizes paints that physically prevent adhesion of marine organisms.'' We are currently planning and preparing a sales system. In recent years, we have also been involved in antifouling defense nets to prevent jellyfish from entering the primary cooling water intakes of thermal power plants, long-term antifouling of power transmission cable sheaths, and commissioning of static demonstration tests of antifouling materials in the sea. We also support major companies in developing new businesses in the fisheries field. Click here for details 業務内容 製品情報 Product Info (Safety Pro Series) In recent years, damage caused by deposits such as barnacles and sea squirts has become serious, and paint manufacturers are Antifouling paint is on sale. However, existing antifouling paints contain repellents that contain toxins or contaminate the seabed environment, which is thought to have an impact on aquaculture. Therefore, our company uses repellent-free products.We have developed the "Safety Pro" series of antifouling paints that have no effect on aquaculture products, and have received high praise from aquaculture sites for their antifouling performance compared to products from other major companies. Click here for details 養殖・試験情報 Aquaculture/test information The results of our aquaculture and testing using the Safety Pro series are published on our old website. Click here for details お問い合わせ
- 網篭防御 | 株式会社 西海養殖技研
網 篭 防 御 「食害防止目的の網篭素材について」 (必要要件) 「安価」・「耐久性」・「リサイクル性」・「軽量」・「入手」・「加工」 ・付着物が付き難い(フィラメント表面が平滑で自己潤滑性が高いポリエチレン系が最適) ・網の水中抵抗が少ない(細い網糸:漁獲が目的ではないため、網糸の強度は重要ではない ) ・防汚塗料の含侵保持が可能(撚糸:複数のフィラメントの空間で塗料を保持 構造:ラッセル織編地が最適) (防汚施工) 従来技術:「浸漬 保持」 が目的の 防汚「染料」 新規技術:「含侵 固着」 が目的の 防汚「塗料」 を新たに開発 シリコン系防汚塗料の「含浸保持」状態 対策資材- アサリ種苗 食害防止用「被せ網」(ワンオフ品) クロダイ対策 ※食害防止被せ網へアオサなどの藻類が付着繁殖すると、降雨期に比重低下で白腐れしたアオサが海底表面に密着し、物理的密閉を起こし、酸欠による大量斃死貝に繋がっていたが、網地に貝に無害なシリコン塗料を含浸する事で付着防御が可能となり、アオサが付着した被せ網が原因となる斃死を軽減する事が可能となった。 捕食:ナルトビエイ成魚・アイゴ・クロダイ稚魚・アナジャコ・テッポウエビ・タコ類・干出漁場では水鳥 被食:アサリ(時撒き放流)人工・天然種苗 ※潜砂可能サイズ 被せ網の構造改良により、防汚再生、設置簡素化、耐久強度を含め、リサイクル性を高め、導入コストが回収し易い。 対策資材- タイラギ種苗 侵入防御用「たて網」(ワンオフ品) ナルトビエイ対策 食害防止ネットのメンテナンス(付着物対策・設置・撤去作業)が課題 ※ノリ漁場と隣接する為、網の付着物対策には、「化学的」な忌避剤を使用しない事が条件、弊社独自の「物理的」な撥水性を持ったシリコン塗料を含浸させる防汚技術を転用し、漁場環境の保全に配慮しながら、 付着物抵抗による波浪時の網の倒壊防止 が対応可能となった。 捕食:ナルトビエイ成魚 被食:タイラギ(地植え)人工種苗・アサリ(地撒き放流)人工・天然種苗 ※潜砂可能サイズ 防御盾網(杭打ち式) 防御盾網(幹綱垂下式) シリコン含侵よる防汚処理 左:Blank 右:防汚処理 対策資材-アカガイ種苗の食害(アイゴ)防止「食害防止防汚外網」と「沖出し篭用 防汚網蓋」 ※浮遊幼生着底初期の極小サイズでの早期沖出しが目的。(陸上飼育中の給餌用餌料プランクトンの生産能力=生産貝数) 着底付着(付着器ごと移動可能)= 散逸しない量産技術の基本 = 早期沖出しによる陸上餌料生産(コスト高)からの解放 「放流事業成功の必須条件」:①絶対的な放流量 ②大型サイズでの放流 ③持続可能な安価な生産コスト 〇陸上飼育期間の短縮が生産数向上の最大命題(成長に伴い大量の餌料が必要➡飼育餌料の生産力=種苗生産能力) 〇早期沖出しの弊害:食害魚の繁殖期と重なれば防御網内に侵入する稚魚も小さいので、防御網内で食害しながら成長 ※食害稚魚の駆除:推奨は篭替え 短時間の干出は有効だが死魚の除去が必須 捕食:アイゴ幼魚 被食:「アカガイ」コレクター 付着人工種苗 沖出し時 ※ほふく移動活発(沖出し収容器内側への付着移動を防止) 防汚 極小目合い外網 沖出し篭+食害防止蓋 篭内部で食害魚も成長 付着藻類が食害を誘引 対策資材-トリガイ育成コンテナの 食害防止 「防汚網蓋」 (潜砂基質を使用したコンテナ養殖) 捕食:クロダイ・ブダイ成魚 被食:トリガイ人工種苗 ※潜砂可能サイズ 通水性無 コンテナ+網蓋 防汚通水性有 コンテナ+網蓋 シリコン防汚網蓋 目合別 +基質底面セパレーター 〇シングルシード 対策資材-シングルシード育成篭の食害(クロダイ)防止「防汚網篭+防汚食害防止網蓋」 イワガキ種苗(人工採苗)イワガキが網篭に付着しない様に網篭をシリコンで防汚処理 捕食:クロダイ稚魚 被食:「シングルシード イワガキ」 (中間育成済種苗) ※容器内で右殻と左殻の上下整合性を持たせる事で付着回避 フラプシー育成 60日育成 種苗段階でカップ形状を作る事が主目的 90日育成 集塊不能 クロダイ稚魚による食害防止対策として「シリコン防汚処理を施した網篭+網蓋」で対応 収容器の損傷も激減 150日 防汚2分目角型篭 殻体成長が主目的(ハサキを折らず伸ばす事を重視) 250日 防汚2分目角型篭 育成 付着物(藻類・多毛類・ヒラムシ)淡水処理容易 養殖実態の把握が容易 350日 右殻側のリンペンが残っている事に注目 除去作業は一回もしていない事に注目 フジツボ付着は防御出来ている イワガキ=大型を変革 夏場の競合の無い新商品 「一口イワガキ」 として販売実績あり マガキ同等の価格を実現 対策資材-イワガキ食害防止ネット(ワンオフ品 マベガイ用) クロダイ対策流用 捕食:「クロダイ」 幼魚~成魚 食害防止 「ネット」 被食:「シングルシード イワガキ」 (中間育成済種苗) 表裏5 貝をオフセットして強制付着、1連×10枚で計100貝を一吊りとして、食害防止ネットでカ バーして垂下養殖。 強制付着 10枚×1連セット 1ヵ月経過 3ヵ月経過 6ヵ月経過 S60 ~ 鹿児島(奄美)温暖化で北上してきたナルトビエイ によるマベガイ 種苗の食害が多発 食害防止ネットで対応 R2 長崎(大村湾)イワガキ 種苗カルチのクロダイ による食害が増加、対応策としてマベガイ食害防止ネットを流用し対応 〇カルチ 対策資材-イワガキ食害防止ネット(ワンオフ品 ヒオウギ食害防止ネット) イシダイ対策流用 イワガキ1年貝を裸吊で沖出し直後、大型イシダイによる食害で全滅、イシダイ対策として金籠で食害防御 捕食:「イシダイ」幼魚~成魚 食害防止「金網 被食:「カルチ イワガキ」(中間育成済大型種苗) 粉体塗装金網 10枚×4連 1ヵ月経過 3カ月経過 8カ月経過 H22長崎ヒオウギ天然採苗時の食害防御用に開発した「防汚金篭」をイワガキのイシダイ食害対策に転用。 対策資材-イワガキ食害防止ネット(ワンオフ品 ) クロダイ対策流用 捕食:「クロダイ」 幼魚~成魚 食害防止 「食害防止角型ネット」 被食:「シングルシード イワガキ」 (中間育成済種苗) 人工採苗カルチ付着種苗の沖出し時の食害防止対策として、防汚アコヤ用角型篭にて沖出し 厚種は密植に注意! 食害が無いので密植になり易く早めの分殖(脱塊)が必須 カルチ付着は付着密度にバラつきがあり貝数把握困難 対策資材-アコヤ採苗器の食害(アミメハギ)防止「防汚食害防止網」 アコヤ(極小付着種苗)の早期沖出し生け簀用食害防止 陸上飼育時の餌培養が追い付かない 早期沖出しで成果 極細目合ナイロンメッシュを防汚処理 パイプ枠×3段 1.5m×1.5m×2.5m 専用の沖出し生け簀筏(4m×4m)にセット 工事中 防汚カキ縄(タイコー製 牡蠣一番) ムラサキイガイの移動拡散防止に効果
- 付着除去 | 株式会社 西海養殖技研
付 着 除 去 環境保全型の「殺傷駆除」技術 ( 薬剤を使用しない、濃塩水と淡水の浸透圧差のみを利用) 駆除可能な貝類 ・マガキ・イワガキ・アサリ(完全に閉殻可能) ・アコヤ(浅海生息で比重変動に強い:低比重時には足糸穴付近から粘液を分泌して、低比重水の深入を防御) 駆除不可な貝類 ・ヒオウギ・ ホタテ 海底生息 ⇒ 環境変化に弱い ⇒ 自己防衛本能で変化に敏感 ⇒ 変化時 は自から移動する事で生存 延べ縄式垂下で、自から移動出来ない環境下での養殖なので、 一次的な漁場移動も必要(避難漁場など) ・シロチョウ 幼貝時は足糸付着(流藻などに付着拡散)するが、重量増加すると海底に定着(付着足糸は退化消滅) 稜柱層が剥離(ウニ食害) ⇒ 真珠層が露出 ⇒ 穿孔被害大( 穿孔カイメン・穿孔性二枚貝など) ・クロチョウ 幼貝~成貝 足糸で付着して生活 足糸穴に粘液分泌で防御する能力は無い ・タイラギ・アカガイ・トリガイ 海底基質に潜砂生息 ⇒ 環境変動時は深く潜砂して変化対応 ※ 収容器ごと飽和塩水に浸漬、浸透圧差をもって、周辺環境を阻害する事無く、安全に殺傷する技術 種苗貝 初期 段階 捕食: ヒラムシ・サツマボラ (幼貝~成貝) 寄生虫 : ポリキータ (成貝) 被食: マガキ・イワガキ (完全閉殻する貝類) カルチ沖出し種苗貝 マガキ カルチ採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 1時間)500L 30連×10本 被食: アコヤガイ・シロチョウガイ・クロチョウガイ ( 完全閉殻可能な貝類) 付着器 沖出し 種苗貝 真珠貝採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 0.5時間)2,000L 台形篭×40篭 ・完全閉殻可能な貝類は、開口し軟体部が露出しなければ、急激な比重変化にも耐性がある(カキ類駆除技術へ応用) ・足糸付着期は足糸口からの「低比重水」の侵入に対しても、短時間であれば、自ら粘液を分泌する事で、防御対応 稚貝~成貝 段階 より大きな浸透圧差の作出( 淡水 水槽 ➡ 飽和濃塩水 水槽 ➡ 淡水 水槽)へ浸漬 短時 間で駆除効果を高める (真珠技術研究会 会報 47号 1964年 飽和食塩水によるポリキーターの駆除について 国立真珠研究所 大村支所 船越 将二 氏) https://jp-pearl.com/wp-content/uploads/2017/12/047_03_02.pdf 真珠養殖において海洋環境に優しい「付着物対策」技術として定着、「専用処理屋台」など真珠業界で独自に発展を遂げる 飽和塩水 淡 水 飽和塩水 淡 水 ・ 処理中に貝が開口すると逆効果、事前の開口防止処置(夏場の冷水浸漬・振動など)が重要 ・付着「藻類」も除去 ⇒「付着藻類」はフジツボなど付着基盤に選択性の有る生物の「付着防御」にも繋がる事に留意 ・「寄生虫駆除」が「付着生物」フジツボ(キプリス幼生) の好む付着基盤の整備に繋がる ⇒ 事前の処理時期検討が重要 ・プランクトンネットによる フジツボのキプリス幼生数の把握による作業時期判断が重要 高圧水流による「物理的除去」作業 高圧ポンプ洗浄船(専用シェルウォッシャー+動噴ポンプ) 養殖カゴ(段ネット・丸篭・△提灯)高圧ポンプ洗浄船が独自に進化 前進(幹綱ローラー)・巻上(吊線ローラー)・ネット上架(サイドローラー)・ネット洗浄(両面シェルウォッシャー) 2名:1日8時間で500吊(ネット)/日位 約20,000貝~25,000貝を洗浄 グラインダー(フジツボ除去) ハンドクリーナー(フジツボ除去) 貝掃除包丁(フジツボ除去) 付着物を物理的に除去 ⇒ 新たな付着基盤を再整備 優先付着物による生物防御を無効化 洗浄直後の貝殻はフジツボの好適な付着基盤と成り易く 洗浄時期を誤れば大量付着を誘引 海況観察(付着試験板・浮遊幼生) フジツボ付着警報 除去作業を計画的に実施 高水温時の洗浄作業は貝に負担 事後除去から事前防御へ発想の転換 優先付着生物の付着コントロールによる 「生物による付着防御」 を開発!
- 直接捕食 | 株式会社 西海養殖技研
直 接 捕 食 「食害対策」 「直接捕食による食害実態」 〇従来方法 「裸吊り」 露出している部分の食害率が高い 捕食:クロダイ幼魚~成魚 被食: イワガキ種苗 (人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) カルチ方式 針金通し 沖出し30日 撚りロープ 沖出し30日 「物理的」食害防御(食害防止ネット) 〇食害対策 ⇒ シリコン防汚「網篭養殖」+シリコン防汚「食害防止網蓋」の導入 捕食:クロダイ幼魚~成魚 被食: イワガキ種苗 (人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) カルチ方式 防汚 「角」 沖出し篭 沖出し後30日目 防汚 「丸」 沖出し篭 沖出し後30日目 ※注意 「適性養殖密度」 ⇒ 従来(食害減を前提の密度)歩留り改善 ⇒ 密植弊害 食害防止ネット導入によって、付着盤上の生残数が増加するので、事前に「 密植」 にならない様に対策が必要となる。 ※ 食害による減耗を事前に 想定 ⇒ 「厚種」スタート ●「厚種」: 密集して付着 ➡ 成長すると貝同士の重なりが多い ➡ 収穫脱塊時の形状は歪 捕食:クロダイ幼魚~成魚 被食: イワガキ種苗 (人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) カルチ方式 食害が無く、生残数が多い 「密植」対策 事前淘汰必須 沖出し後 120日目(殻長35㎜)食害無く蜜植状限(限界) ※ 食害防御 ⇒ 生残貝数増加 ⇒ 密植の弊害 ⇒「薄種」スタート必須 ●「薄種」:事前にタンク内で粗密に付着 ➡ 貝の重なりが無く、成長と形状が改善 ➡ 脱塊時までの成長促進 捕食:クロダイ幼魚~成魚 被食: イワガキ種苗 (人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) カルチ方式 採苗付着器(ホタテ貝殻) 食害防止網 沖出し後3日目 粗密に見えるが適性密度 (極小サイズでの早期沖出し ➡ 室内飼育期間の短縮 ➡ 餌料環境改善 ➡ 成長促進 ➡ 平均化・大型化) 沖出し後60日 沖出し後 120日 サイズと形状が平均化されている為、脱塊以降の養殖操作性が高い。 工事中
- 肥育技術 | 株式会社 西海養殖技研
肥 育 技 術 〇 可食部分の短期身入れ作業 ①餌料環境差による肥満蓄積を誘発 餌料摂餌環境を人為的に抑制(防汚収容器育成=付着物による過剰な流通阻害が無い為、強めに抑制操作が可能)する事で、貝の摂餌欲求(枯渇感から摂餌活性が高まる)にメリハリをつけ、摂餌環境を改善(干出漁場飼育=12時間摂餌可能⇒垂下養殖=24時間摂餌可能な環境へ移行)すると急激な回復⇒成長⇒余剰養分の蓄積のスイッチが入り、可食部分である閉殻筋(余剰エネルギーの備蓄タンク)部分の短期的な肥育が期待出来る 自然界の富栄養環境下での連続飼育以上に、より大きい貝柱を、短期で得る事が出来る タイラギ 垂下養殖による短期肥育(可食部分:閉殻筋:貝柱部分) 天然 同一群 肥育結果 閉殻筋 約30㎜×約59㎜ 天然 同一群 採取時点 巨大化した閉殻筋 閉殻筋 厚さ29㎜ 閉殻筋 約15㎜×約30㎜ 天然の約2.5倍に肥育 閉殻筋 重量 約41g 上:天然採取 下:垂下養殖 イワガキ 人工的な餌料環境格差作出による短期肥育 小形の一口サイズ 形状・大きさ・重量を揃え操作 殻付きのまま身質を平均化 マガキ 人工的な餌料環境格差作出による短期肥育 閉殻筋の巨大化 グリコーゲンの充実肥満 全体に平均して充実肥満 アカガイ 人工的な餌料環境格差作出による短期肥育 単純肥育は身色の白化に繋がるので、赤色の色揚げの為、活発な潜砂誘発を仕掛ける 〇 潜砂性タイラギの垂下養殖技術 貧酸素水塊 低比重 基質への潜砂困難(立枯) 対策 洋上浮体施設(竹筏・フロート筏)から底面付着器を使用した防汚収容器で垂下育成する事で、タイラギの安定生産を達成した。貧酸素水塊や低比重など環境変化の大きい海底から切り離し中層へ垂下する事で生存率を高める技術を開発した。 付着物対策としては貝に無害なシリコン系防汚塗料による収容器への防汚加工する事で対応した。 立ち枯れと言われる貧酸素などによる海底からの飛び出し斃死への対応は、収容器の基質内底面付着器を配する事で、タイラギ自体の潜砂能力(環境変化時には基質に深く潜砂する事で回避)を高め、高い生残率を確保出来る技術を開発した。※成長に伴い潜砂の際に足糸が掴む粒度の大きい基質(サルボウなどの殻片など)が無い漁場で立ち枯れ多発。 特許概念図 垂下養殖 飛出し 立枯れ 自然界での潜砂状況 潜砂の為に基質をトラップ 垂下篭での潜砂状況の再現 底面付着器を設置 左:飛出し 右:潜砂 防汚処理無し 防汚処理あり 垂下養殖 立枯れ斃死 垂下養殖 フジツボ付着 開閉困難 周辺はウミヒバリガイのマット 抵抗の大きい貝殻などをトラップ 開閉により基質上に上昇 同じサイズの貝 貝の成長に伴いより大きな粒度 底面付着器へ足糸で付着 底面付着器としてのザル 世界初の垂下養殖タイラギ ※ WFC 2008 第五回 国際水産学会にてTNで発表(TASAKI真珠・FRA) ※ 共同研究後に発明者としてFRAと共同特許申請・審査請求時に放棄・FRA単独特許として知財化 ※ 国立研究開発法人 水産研究・教育機構:「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」特許第5288546号 特許実施許諾契約中 マガキ シングルシード 従来のカルチ採苗天然マガキ養殖において、目標となる20g前後の可食部分を得る為の貝殻を含めた全重量は約100g前後であった。シングルシード人工採苗貝の養殖において、防汚篭育成と虫駆除を組み合わせると、貝殻を含めた全重量は約60g前後で、20gの可食部分を得る事が可能となった。貝の全重量は40%以上軽く、軽減重量の殆どが貝殻重量である事が判る。 工事中