
真 珠 養 殖
「真珠産業」
「母貝養殖」
・人工採苗による種苗の安定生産技術の発達
・挿核母貝の量産確保による集約的な計画生産への移行が可能
「真珠養殖」
・「挿核技術」
挿核時の挿核母貝の活性コントロール ⇒ 抑制 ⇒ 卵抜き ⇒ 麻酔
・「珠質向上」
珠シミ軽減 ⇒ Coat核 (抗生剤系)
・「省力化」
付着物対策 高圧洗浄 浸透圧処理(飽和塩水・淡水浸漬)
機械化 形状選別機 重量選別機
「加工販売」
・漂白・調色技術の発達によって、販売価格は低下、真珠そのものの需要は増大
・安価で購入可能な価格帯の形成により真珠市場は世界規模で拡大
・珠数が多く利益率(加工による珠出世)が高いネックレス販売が主体へ変化
利益増大に伴う加工販売が真珠生産(安価な加工材料)までをコントロール
(不況下における小規模経営体は生産した真珠の総量現金化が事業継続の必須要件)
・漂白・調色が容易な「薄巻」で突起の無い珠を加工を前提として安価に仕入・加工に変化
「真珠産業」矛盾
加工真珠と無加工真珠が同一の真珠製品という範疇で市場を形成している
「世界初の真珠の一貫生産」(旧職での実体験)
使用母貝の変更:天然母貝から自社生産人工採苗貝(100%)への移行を実現
採苗・核製造・挿核・浜揚げまで、一貫したコンセプトに基く真珠生産を実現
目先の功利優先の珠作りではなく、更なる品質向上に繋がる珠創りを模索
「更なる最高品質の珠創り」へのチャレンジ
〇目標 「宝石としての原点回帰」生まれながらに完成された唯一の宝石
真珠形成に直結する技術開発:加工(漂白・調色)を必要としない高品質真珠に繋がる技術開発
更なる品質向上 ⇒ 良好な真珠形成に繋がる「生物的関与」部分への最新医療技術の導入
生産効率の改善:更なる挿核技術の改善によるスソ珠(低級品)出現率の低減 ⇒ 商品珠率の向上
〇手段 「核・母貝など真珠を形成する最高品質の原材料の入手と使用」明確なトレーサビリティ
「品質コントロール」(一貫したコンセプトに基いた高い再現性)
「最高の原材料」(真珠核・母貝)
・真珠核:真珠核原貝の入手・
:真珠核の製作・選別(高真円度・シミ・キズ・ヒビ・ギラ・スワリ)
・母 貝:系統作出(優良母貝選別・人工採苗)・母貝育成(挿核用母貝・細胞貝)
「最高の技術」(採苗・育成・挿核・選別)Best of the best
・挿 核:「再生医療技術の導入」 抑制・仕立て・挿核・養生
・養 殖:沖出し・養殖・浜揚げ
・珠選別:画像処理技術の導入によるデジタル化=明確な客観性(サイズ・形状・面・テリ)
「価値判断」の変化
情報量の増加とともにユーザーサイドが価値判断する時代へ変化 ⇒ 高品質品に裏付けされる自信
ブランド力での価値判断 ⇒高額商品としての認知 真珠はロゴマークなどによる可視化困難
価格 真珠の品質の評価判断 品質証明書などによる品質の裏付け ユーザーが独自の価値観を形成
次世代の珠つくり 更なる真珠の魅力を求めて
「人の心を魅了する究極の真珠を創る」
旧来のネームバリューではなく真珠の魅力向上で勝負 次世代真珠市場形成のテーマ
工事中・・・
真珠養殖に残された課題
「優良真珠」の量産技術
真珠の品質的向上に繋がる技術開発
アコヤガイ(Pinctada fucata martensii)
真珠養殖技術の開発 ⇒ 天然真珠と同等の認知 ⇒ 優良真珠の量産は未だ困難 ⇒ 希少性
世界規模の需要拡大 ⇒「真珠製品」としての需要対応 ⇒ 真珠の加工による量産必須
真珠製品の量産技術 ⇒ 日本の真珠産業を世界規模に拡大
「真珠」生産後の加工(エンハンスメント)技術の発達
現状:買付集積した真珠素材の多様性→異なる素性(原核サイズ・巻・珠シミの有無)の分散素材
対策:現状では浜揚げ後の最低必要限度の加工(エンハンスメント)「漂白・調色」が必須
選別 「機材」(篩・レントゲン・色彩・形状)「目視」(ネックレス連組:色合わせ)
「血球蝟集痕」珠シミ:挿核時に形成
製品化に必須技術である(染抜き・漂白)真珠素材の「エンハンスメント」



剥き落とし(同一サイズ)珠シミによる明度差が顕著



漂白加工(片穴・薬剤浸漬)珠シミによる明度差が殆ど無い



調色加工(漂白済みの珠を調色)高い統一性が生まれネックレスなど連組が可能
「商品珠率向上」 裏シミ形成軽減 「養殖」段階における技術介入 Coat核
〇基礎技術(無処理の核) :真珠核表面の細胞シミ形成(血球蝟集)
〇従来技術(抗生剤をCoat) :殺菌効果で真珠核表面の細胞シミ形成(血球蝟集)を低減
〇新規技術(再生医療技術) :真珠核を異物として認識しない 挿核時の接着親和性が高い
細胞シミ形成を大幅に低減

従来の無処理核を使用

FF製のCoat核を使用

左:Coat核 右:無処理核

サイズ別 比較
「真珠養殖段階に残された課題」
優良真珠生産技術の確立 ⇒ 裾珠軽減(加工の必要が無い)品質向上に繋がる技術
珠シミ(血球蝟集による裏シミ)の軽減 ⇒ 漂白する必要が無い
具体的なチャレンジ例
パールサック形成時のストレスを改善する技術へのチャレンジ
「再生医療技術を真珠養殖業に適用する可能性の検討業務」
「再生医療技術を適用したCoat真珠核を使用しての真珠養殖試験」
および「試験結果により得られた真珠の価値総合的検証」 富士フイルム株式会社 高機能材料開発本部
課題名-「Recombinant Peptideの真珠養殖業への適用可能性の検討」 -2018~2022
※供試原核製造、母貝育成、挿核施術、養殖管理、浜揚げ結果分析、外部環境要因との分離、効果影響及
び試験精度の判定、相関分析など
「Recombinant Peptide Coat核による大珠作出実証試験」 (株)西海養殖技研が継続-2022~
富士フイルム株式会社 試験製作 新型Coat核(低エンドトキシンコラーゲンのナノコーティング技術)

剥身(珠出し)

剥 身珠(塩磨無)

珠径(㎜)計測
