
付 着 除 去
環境保全型の「殺傷駆除」技術
(薬剤を使用しない、濃塩水と淡水の浸透圧差のみを利用)
駆除可能な貝類
・マガキ・イワガキ・アサリ(完全に閉殻可能)
・アコヤ(浅海生息で比重変動に強い:低比重時には足糸穴付近から粘液を分泌して、低比重水の深入を防御)
駆除不可な貝類
・ヒオウギ・ホタテ
海底生息 ⇒ 環境変化に弱い ⇒ 自己防衛本能で変化に敏感 ⇒ 変化時は自から移動する事で生存
延べ縄式垂下で、自から移動出来ない環境下での養殖なので、 一次的な漁場移動も必要(避難漁場など)
・シロチョウ
幼貝時は足糸付着(流藻などに付着拡散)するが、重量増加すると海底に定着(付着足糸は退化消滅)
稜柱層が剥離(ウニ食害) ⇒ 真珠層が露出 ⇒ 穿孔被害大(穿孔カイメン・穿孔性二枚貝など)
・クロチョウ
幼貝~成貝 足糸で付着して生活 足糸穴に粘液分泌で防御する能力は無い
・タイラギ・アカガイ・トリガイ
海底基質に潜砂生息 ⇒ 環境変動時は深く潜砂して変化対応
※ 収容器ごと飽和塩水に浸漬、浸透圧差をもって、周辺環境を阻害する事無く、安全に殺傷する技術
種苗貝初期段階
捕食:ヒラムシ・サツマボラ(幼貝~成貝) 寄生虫:ポリキータ(成貝)
被食:マガキ・イワガキ(完全閉殻する貝類)カルチ沖出し種苗貝




マガキ カルチ採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 1時間)500L 30連×10本
被食:アコヤガイ・シロチョウガイ・クロチョウガイ(完全閉殻可能な貝類)付着器沖出し種苗貝




真珠貝採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 0.5時間)2,000L 台形篭×40篭
・完全閉殻可能な貝類は、開口し軟体部が露出しなければ、急激な比重変化にも耐性がある(カキ類駆除技術へ応用)
・足糸付着期は足糸口からの「低比重水」の侵入に対しても、短時間であれば、自ら粘液を分泌する事で、防御対応
稚貝~成貝段階




より大きな浸透圧差の作出(淡水水槽 ➡ 飽和濃塩水水槽 ➡ 淡水水槽)へ浸漬 短時間で駆除効果を高める
(真珠技術研究会 会報 47号 1964年 飽和食塩水によるポリキーターの駆除について 国立真珠研究所 大村支所 船越 将二 氏)
https://jp-pearl.com/wp-content/uploads/2017/12/047_03_02.pdf
真珠養殖において海洋環境に優しい「付着物対策」技術として定着、「専用処理屋台」など真珠業界で独自に発展を遂げる
飽和塩水

淡 水
飽和塩水
淡 水
・ 処理中に貝が開口すると逆効果、事前の開口防止処置(夏場の冷水浸漬・振動など)が重要
・付着「藻類」も除去 ⇒「付着藻類」はフジツボなど付着基盤に選択性の有る生物の「付着防御」にも繋がる事に留意
・「寄生虫駆除」が「付着生物」フジツボ(キプリス幼生)の好む付着基盤の整備に繋がる ⇒ 事前の処理時期検討が重要
・プランクトンネットによるフジツボのキプリス幼生数の把握による作業時期判断が重要
高圧水流による「物理的除去」作業
高圧ポンプ洗浄船(専用シェルウォッシャー+動噴ポンプ)
養殖カゴ(段ネット・丸篭・△提灯)高圧ポンプ洗浄船が独自に進化







前進(幹綱ローラー)・巻上(吊線ローラー)・ネット上架(サイドローラー)・ネット洗浄(両面シェルウォッシャー)
2名:1日8時間で500吊(ネット)/日位 約20,000貝~25,000貝を洗浄
グラインダー(フジツボ除去)












ハンドクリーナー(フジツボ除去)








貝掃除包丁(フジツボ除去)




付着物を物理的に除去 ⇒ 新たな付着基盤を再整備 優先付着物による生物防御を無効化
洗浄直後の貝殻はフジツボの好適な付着基盤と成り易く 洗浄時期を誤れば大量付着を誘引
海況観察(付着試験板・浮遊幼生)フジツボ付着警報 除去作業を計画的に実施
高水温時の洗浄作業は貝に負担
事後除去から事前防御へ発想の転換
優先付着生物の付着コントロールによる「生物による付着防御」を開発!

