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  • 酸素欠乏 | 株式会社 西海養殖技研

    酸 素 欠 乏 大量斃死(全滅)に繋がる「貧酸素水塊」の形成メカニズム 〇大量斃死の要因別事例紹介 (アコヤガイ・タイラギ) 「酸素欠乏」アコヤガイ養殖における斃死原因と対策例  ※夏場の斃死要因を「酸素欠乏」による衰弱と推察(収容器防汚・養殖密度適正化・漁場移動で対応)    (個別の養殖形態での経過減耗に拘らないで、斃死結果が全滅か否かで、斃死要因を推定。)   ・貧酸素水塊の形成(鉛直攪拌の減少→底層での貧酸素水塊の形成→低層からの増厚と養殖垂下層への到達)   ・水温上昇に伴う海水中の溶存酸素量の減少(事前に高水温を想定した養殖適正密度・数量で対応)     過去の経験から、 斃死要因が「高水温耐性」や「ウイルス感染」などの 場合、最終的に生残する貝は無く「全滅」    と な ります。 今夏は全滅した地区はないので、斃死減耗の要因は別にあると推察します。 生残のある「衰弱減耗」で    あれば、高水温に伴う飼育環境内の「貧酸素」が減耗要因であると推定されます。      アコヤガイの心拍数は、水温上昇に伴い上昇します。更に 水温上昇に伴う収容器内部の溶存酸素量減少に対応し 生     存す るた め、 網篭養殖などの閉鎖環境において、高水温による溶存 酸素量の減少と高養殖密度(密植)が重なれば、    斃死減耗 は高い生 存活性の必要な「大型の健常な貝」から始まります。    ※予測される環境変化に対応するために旧来の「後手」から、今後は「先手:攻め」への作業計画の改善が必須     毎年、秋になると夏場の斃死が問題化されますが、夏場の漁場環境 の把握が出来ていない事が大きな問題 であり、    旧 来 の何時死んだかも判らない粗放的な養殖形態 から、計画生産が可能な管理養殖への移行が必須要件と思われま    す。 貝に対してプラスにな る事の手間を惜しまず、早い対処(分殖)や作業改善(作業時期の早期化や養殖密 度の低    減)が重要です。 今後、地 球規模の気候変動で従来漁場の水温上昇が定例化するのであれば、漁場の季節的運用(移    動養殖:越夏・越冬)や新しい養 殖技法(篭養殖:移動・貝数把握が容易) への変 換も必要と考 えます。 (収容網篭の限定容積内部における「収容貝数」と「貝の大きさ」により必要酸素量は変動)    ・7月~8月の高水温時期 養殖密度    1気圧化における水温℃別の飽和飽和溶存酸素量(㎎/L)水温10℃における飽和溶存酸素量を100%    溶存酸素量は水温が5℃上昇すると約5%減少します。    養殖密度(収容器への貝の入数)は高水温下では生死を決定(酸欠)する斃死要因となります。       10℃:10.92(㎎/L)(100.0%)      15℃: 9.76(㎎/L)( 89.4%)      20℃: 8.84(㎎/L)( 80.9%)      25℃: 8.11(㎎/L)( 74.3%)      30℃: 7.53(㎎/L)( 68.9%)      35℃: 7.04(㎎/L)( 64.4%)        高水温化が予想される場合を想定した早期からの「養殖密度の低減」対応で生残率の大幅な改善が可能 ※ 高水温時期の自然界における天然マガキの越夏状況について(自然任せ) 岸壁の潮間帯に付着生存し ているマガキを観察         「大きさ」:「大型」 斃死多い  酸素摂取量大 多くの溶存酸素が必要 貧酸素に成り難い周辺環境             :「小型」 斃死少ない 酸素摂取量小 少ない溶存酸素で生存 貧酸素に成り易い周辺環境         「密 度」:「粗密」に付着 全滅は見られない 過去に貧酸素による淘汰を経験 高水温時の適性密度              :「密植」に付着 小形でも斃死がみられる 少ない溶存酸素を摂りあうため影響が大きい ※ 高水温時(=溶存酸素量低減時期)の斃死対策例(人為的介入) 「高水温時の斃死対策」 養殖密度低減(薄飼い)   貝種:マガキ種苗(三倍体シングルシード中間育成済み大型種苗)    手法:養殖密度低減 (一篭当たりの入貝数を半減)200貝 ⇒ 100貝   容器:防汚 ラッセル織1.5分目合い〇篭(セイフティプロ網篭S)    時期:(高水温時)開始 2026.08.01~計測 08.18   場所:閉鎖環境浅海地区(大村湾 奥部)   水深:水深1.0m   水温:28.8℃~31.4℃ 結果 斃死は見られない。100貝/100貝生存 堅調なリン片も確認出来る。 養殖漁場における海水中の溶存酸素量変化の実態把握 アコヤ・タイラギ養殖からの知見(貧酸素水塊による酸欠斃死) 水深別の水温(℃)・溶存酸素量(㎎/L)・塩分濃度(‰)の観測結果と示準稚貝の斃死率    「 漁場観測」  観測データの収集と時系列(日変動・週変動)変化の把握 出来ればリアルタイム    ・水深別の水温(℃) 養殖器の垂下層だけでなく、表層・垂下層・海底に水温データロガーを設置(最低週一回収)   ・溶存酸素量(㎎/L) 溶存酸素計のセンサーを延長し、 表層・垂下層・海底の溶存酸素量の変化を把握   ・塩分濃度(‰)    養殖器の垂下層だけでなく、表層・垂下層・海底に水温データロガーを設置(最低週一回収)    「生物指標」  変化の影響を受け易い稚貝を比較基準として、漁場別・垂下層別に貧酸素影響との相関を 評価   ・示準貝(同一貝種)   漁場別・垂下層別の「斃死動向」の観察(最低週一回収)     敢えて弱い稚貝を 示準貝に 使用する事で、大量斃死などの早期察知に使用可能   【貧酸素水塊】について 「 漁 場 特 性 」の 把 握  貧酸素水塊形成との関係  漠然とした経験ではなく、客観的な資料を基に、様々な気象変化に伴い自分の漁場がどの様に変化するのかを明確に   知 る 必要がある!(弱点と長所) 気象変化による個々の漁場変化の特性を把握し、水温変化に由来すると思われる部分    (高低 の危険水温帯、急激な水温変化、貧酸素水塊の形成)の斃死を漁場特性と貝種特性によるマッチングで回避出来 ないかを考 える。 従来の漁場の概念       従来 内湾性漁場(波静かで餌も多く珠も捲く)       近年 夏の高水温や冬の低水温が問題視されるようになり、外洋性漁場(波は荒く餌も少なく珠も捲 かないが            斃 死が少ない。)への越夏越冬の移動養殖が必要となってきた為、外洋性漁場を開拓し、使用してきた。 1.「内湾性漁場」「外洋性漁場」以外に、分類出来ないか?(各漁場の水温変化には特性が無いのか?)       深度別に水温変化を1時間毎の連続計測してみると漁場、深度毎に水温変化に特性が在ることが判る。       変化に由来すると思われる要因毎に分析すると以下の内容で分類出来る。   時期別  「気象」A -(水温と気温の差が大きく、気温の日較差の大きい時に以下の影響を受ける漁場)       「気象」B -(水温と気温の差が大きく、気温の日較差の小さい時に以下の影響を受ける漁場)       「気象」C -(水温と気温の差が小さく、気温の日較差の大きい時に以下の影響を受ける漁場)       「気象」D -(水温と気温の差が小さく、気温の日較差の小さい時に以下の影響を受ける漁場)   要因別  「日照」 -(最高水温のピークが昼過ぎに1回)       「潮の干満 」-(潮の干満に由来し最高水温のピークが1日に2回)       「降雨・積雪」 -(局地・直接的に短期間で変化し易い)       「潮流」 -(黒潮の蛇行により、高比重の外海水接岸の影響を受ける)       「風向」南型 -(漁場が陸地と近くの北側が陸地で南側が開けていると南風で水温上昇)       「風向」北型 -(漁場が陸地と近くの南側が陸地で北側に開いていると北風で水温下降)       「陸水」-(後背地の降雨・積雪により間接的に陸水・冷水の影響を長期間受ける)     2.分類の実例:夏場の高水温(気温≧水温)時の好天時期を分類       A.「深部まで日照影響型の水温変化をする漁場」開放系の漁場      開放日照型       B.「垂下層まで日照優先で深部は潮流影響型の水温変化をする漁場」    湾口潮流型       C.「表層のみ日照の影響型で垂下層以下は潮流影響型漁場」        湾奥干満型       漁場型分類     表層日格差    垂下層日格差   深吊層日格差   漁場       開放日照型  a-1.  大(日照)     大(日照)   大(日照) 島子 大江 浦田            a-2.  大(日照)    大(日照)   小(日照) 野釜 岡丸       湾口潮流型 b-1. 大(日照)    大(日照)   小(潮流) 阿漕         湾奥干満型 c-1.  大(日照)    小(干満)   大(干満) 皆割石           c-2.  小(日照)    大(干満)   大(干満) 若松          b-2.  大(日照)    小(日照)   小(干満) 田の下   3.異常斃死時期の漁場分析の例       時期=梅雨から夏にかけての水温上昇時        気象=高圧帯が長期間安定し梅雨前線の北上を妨げる        前兆=2週間位安定した晴天が続く       表層の日較差が非常に大きくなる(常に水温より気温の方が高い)=躍層の出現       水深毎の水温が明確となる=躍層の明確化     要因=1日の水温差が3℃以上になと貝に対する負担が大きくなる       =生息に不適な水温(生活水温を越えた27℃以上の警戒水温)に長期さらされる。       =台風等の風雨が水温の急上昇を促す     時期=夏から秋にかけての水温下降時      気象=高圧帯が長期間安定し秋雨前線の南下を妨げる      前兆=2週間位安定した晴天が続く       =水温の低下が殆どない(大気温度と海水温度が同じ)       =低層の日較差が小さくなる=躍層の出現       =水深毎の水温が明確となる=躍層の明確化     要因=海水の上下層の交換が殆ど行われない       =台風等の風雨による水温の急低下が海水の上下層の交換を促す     結果=貧酸素層が形成され易い       =交換が無ければ底の貧酸素層が次第に厚くなり貝の垂下層に達し悪影響を及ぼす。       =長期間交換が無い=風雨等での海水上下層の逆転現象があれば悪影響。       =短期間交換が無い=風雨等での海水上下層の逆転現象があれば好影響   4. 従来の常識と例外的な事実例       伊万里- 阿漕      従来、深吊り層においては表層に比べ、水温変化が少なく安定していると言われ、夏場に深吊 りにて高水温をか      わす等の考えが生まれていたが、漁場によっては表層よりも水温は高く、日 格差も2℃以上もある漁場があること      から、深吊りは逆効果を生む漁場があることが判った。      島原- 口之津 、五島- 大平      夏場、比較的高水温の影響を受けない外洋性の漁場とされてきたが、実際には日較差が大きく高 水温の影響を受      けていた事が判った。      水温下降時、九州南部から黒潮の蛇行によって黒潮が遠のくと、低水温の外海水の接岸で漁場水 温が急下昇する      事が判った。      冬場、比較的高水温の影響を受けない外洋性の漁場とされてきたが、九州南部に黒潮の蛇行が近 づくと高水温の      外海水の接岸で漁場水温が急上昇する事が判った。      天草- 島子      日較差、月較差共に少なく安定している為、夏冬共に安定した漁場であると言われてきたが、10 年間の平均値と      年度別・月別水温を比較する事によって、年度変化は大きい漁場で年によっての 差が大きい事が判った。

  • 株式会社 西海養殖技研 海洋環境保全技術と付着物対策 | 付着物対策

    株式会社 西海養殖技研 海洋環境保全技術と付着物対策 弊社は海洋環境に優しい次世代型付着物防御技術を基本とし、オリジナル防汚塗料の製造直販・防汚資器材の販売・養殖業に対する技術指導を主として行っております。 Saikai Laboratory of Aquaculture and Technology Co.,Ltd 株式会社 西海養殖技研 会社紹介   「養殖資材の開発・提供」「漁場の活用指導」「養殖技術開発の請負」と言う三部門を経営の柱とし「新規漁  場 開 拓」「施設建設」「自動機器導入開発」「育種評価法構築」「付着物対策」「各種研究事業」などのコンサ  ル テ ィ ング を展開し ています。環境に優しい有害な忌避物質を使用しない非溶出型の次世代型「海棲生物付着  防 止塗 料 セイフ ティプロ シ リーズ」と「貝種ごとの防汚技術導入ノウハウ」を独自に開発し、製造販売元とし  て 提供し て います。  40年に及ぶ養殖 実務経験と上場企業での組織経験を活かし、有用な経営資源に繋がる分析  と 評価を得意として います。                      代表取締役 北原 実穂子 会社紹介 Business content Manufacture and sale of the in-house developed physical marine organism adhesion prevention paint “Safety Pro Series” and the product.make use We publish our environmentally friendly aquaculture know-how and provide consulting services for the manufacture and sale of antifouling containers and antifouling materials needed by governments and companies both domestically and internationally, as well as the development of aquaculture technology. Regarding shellfish cultivation technology that conserves the marine environment, we have a large number of applications across the country for use as antifouling paints and original antifouling aquaculture materials, such as single seeds for sea oysters, scallops, clams, Pacific oysters, and Japanese oysters. As a manufacturer and distributor of antifouling paints, we are considering international expansion in the future, and are expanding export sales through trading companies as part of our ``overseas expansion of environmentally friendly aquaculture technology that utilizes paints that physically prevent adhesion of marine organisms.'' We are currently planning and preparing a sales system. In recent years, we have also been involved in antifouling defense nets to prevent jellyfish from entering the primary cooling water intakes of thermal power plants, long-term antifouling of power transmission cable sheaths, and commissioning of static demonstration tests of antifouling materials in the sea. We also support major companies in developing new businesses in the fisheries field. Click here for details 業務内容 製品情報 Product Info (Safety Pro Series) In recent years, damage caused by deposits such as barnacles and sea squirts has become serious, and paint manufacturers are Antifouling paint is on sale. However, existing antifouling paints contain repellents that contain toxins or contaminate the seabed environment, which is thought to have an impact on aquaculture. Therefore, our company uses repellent-free products.We have developed the "Safety Pro" series of antifouling paints that have no effect on aquaculture products, and have received high praise from aquaculture sites for their antifouling performance compared to products from other major companies. Click here for details 養殖・試験情報 Aquaculture/test information The results of our aquaculture and testing using the Safety Pro series are published on our old website. Click here for details お問い合わせ

  • 穿孔衰弱 | 株式会社 西海養殖技研

    穿 孔 衰 弱 穿孔衰弱(貝殻寄生) 「貝殻に穿孔する生物」  殻体へ穿孔して寄生 ⇒ 侵入穴を真珠層で修復する際に体力消耗 → 斃死の要因   寄生虫: (ポリキータ:穿孔性多毛 類=ポリドラ)         閉殻筋(貝柱)部位への穿孔は、外套膜部位の様な 修復機能(真珠質分泌) が無い為、急激に消耗し斃死        稚貝の沖出し漁場など養殖初期の 「 幼貝」期は殻厚が 薄い為、穿孔の影響大        沖出し漁場の「適否」把握 ⇒ 重要 (漁場特性:海底の底質・鉛直交換の有無・垂下層の浮遊幼生密度)      ・ 漁場海水の鉛直交換実態の把握         底質が泥 ⇒ 海水の鉛直交換 ⇒ 微細な海底泥が浮泥として上昇する際に浮遊幼生も上昇 (遊泳能力低い) ポリキータ イワガキ 重症 アコヤガイ 穿孔痕 アコヤガイ 軽傷 ヒオウギ 穿孔痕 ヒオウギ 重症 タイラギ 穿孔痕 タイラギ 駆除 治癒痕   穿孔貝: イシマテ(穿孔性の二枚貝)        物理的穿孔を行う貝類ではなく、化学物質を分泌して真珠質の炭酸カルシウムなどを溶出し穿孔する貝類 イシマテの成長と共に穿孔は深くなる ⇒ 閉殻筋(貝柱)部位へ達すると斃死要因となる シロチョウガイ        稜柱層が物理的に剥離(磯焼けでウニが付着藻類と共に齧る)して露出した真珠層部分に穿孔寄生が多い  イシマテ 穿孔 露出した真珠質へ穿孔 磯焼けでウニの餌料不足 貝殻に付着した珪藻ごと齧る   センコウカイメン: (穿孔性のカイメン類)   化学物質を分泌して、稜柱層を溶解して穿孔しているが、真珠層には穿孔出来ていない(閉殻筋への影響は見られない) センコウカイメン 外部 センコウカイメン 内部 赤点 状の侵入痕群 真珠層で防御?   環境保全型の「殺傷駆除」技術        ( 薬剤を使用しない、濃塩水と淡水の浸透圧差のみを利用)    駆除可能な貝類      ・マガキ・イワガキ・アサリ(完全に閉殻可能)    ・アコヤ(浅海生息で比重変動に強い:低比重時には足糸穴付近から粘液を分泌して、低比重水の深入を防御)   駆除不可な貝類    ・ヒオウギ・ ホタテ      海底生息 ⇒ 環境変化に弱い ⇒ 自己防衛本能で変化に敏感 ⇒ 変化時 は自から移動する事で生存      延べ縄式垂下で、自から移動出来ない環境下での養殖なので、 一次的な漁場移動も必要(避難漁場など)    ・シロチョウ      幼貝時は足糸付着(流藻などに付着拡散)するが、重量増加すると海底に定着(付着足糸は退化消滅)      稜柱層が剥離(ウニ食害) ⇒ 真珠層が露出 ⇒ 穿孔被害大( 穿孔カイメン・穿孔性二枚貝など)    ・クロチョウ      幼貝~成貝 足糸で付着して生活 足糸穴に粘液分泌で防御する能力は無い     ・タイラギ・アカガイ・トリガイ      海底基質に潜砂生息 ⇒ 環境変動時は深く潜砂して変化対応 ※ 収容器ごと飽和塩水に浸漬、浸透圧差をもって、周辺環境を阻害する事無く、安全に殺傷する技術 真珠養殖において海洋環境に優しい「付着物対策」技術として定着、「専用処理屋台」など真珠業界で独自に発展 (真珠技術研究会 会報 47号 1964年 飽和食塩水によるポリキーターの駆除について 国立真珠研究所 大村支所 船越 将二 氏) https://jp-pearl.com/wp-content/uploads/2017/12/047_03_02.pdf 種苗貝 初期 段階   捕食: ヒラムシ・サツマボラ (幼貝~成貝) 寄生虫 : ポリキータ (成貝)   被食: マガキ・イワガキ (完全閉殻する貝類)の種苗貝  マガキ カルチ採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 1時間)500L 30連×10本   被食: アコヤガイ・シロチョウガイ・クロチョウガイ ( 完全閉殻可能な貝類) 幼貝~成貝 真珠貝採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 0.5時間)2,000L 台形篭×40篭 ・完全閉殻可能な貝類は、開口し軟体部が露出しなければ、急激な比重変化にも耐性がある(カキ類駆除技術へ応用) ・足糸付着期は足糸口からの「低比重水」の侵入に対しても、短時間であれば、自ら粘液を分泌する事で、防御対応 成貝 2年貝 段階 より大きな浸透圧差の作出(淡水 ➡ 濃塩水 ➡ 淡水)へ浸漬 短時間で駆除効果を高める ・ 処理中に貝が開口すると逆効果、事前の開口防止処置(夏場の冷水浸漬・振動など)が重要 ・付着「藻類」も除去 ⇒「付着藻類」はフジツボなど付着基盤に選択性の有る生物の「付着防御」にも繋がる事に留意 ・「寄生虫駆除」が「付着生物」フジツボ(キプリス幼生) の好む付着基盤の整備に繋がる ⇒ 事前の処理時期検討が重要 ・プランクトンネットによる フジツボのキプリス幼生数の把握による作業時期判断が重要

  • 塗料分類 | 株式会社 西海養殖技研

    塗 料 分 類 防汚メカニズム別 分類 付着防止剤のメカニズム別分類 Ⅰ 付着防止剤のメカニズム別分類 Ⅱ 従来型 付着防止剤のメカニズム  「溶出型」化学的生物忌避剤依存 次世代型 付着防止剤のメカニズム   「非溶出型」物理的付着強度軽減 次世代型の防汚概念とは 付着面の物理的な「付着強度」低減による付着物の剥離脱落 付着物重量の増加率から見た溶出型と非溶出型の防汚効果有効期間の相違 (非溶出型)シ リ コ ン 防汚塗料 :物理的撥水性による付着強度の低下→付着と剥離を反復(付着防御期間の持続化) (溶 出 型)亜酸化銅系 船底塗料 :忌避成分の溶出滅とともに未処理区と同様に付着開始(付着防御期間は有限) (対 照 区 ) 防汚未処理 :初期段階から付着物はなだらかな増加を持続

  • 付着生物 | 株式会社 西海養殖技研

    付 着 生 物 海棲付着生物の分類  (垂下養殖時に確認した付着生物事例) 「付着珪藻」 (Periphyton) 水生生態系の表面に付着した藻類、藍藻類       シオハリケイソウ 属(Tabularia )   「多毛類」 (Polychaeta)            環形動物門多毛綱(Polychaeta)に属する動物の総称        旧ゴカイ ( Hediste japonica )           ⇒ ヤマトカワゴカイ (Hediste diadroma) 海底基質 (泥・砂)に潜砂生息           ⇒ ヒメヤマトカワゴカイ (Hediste atoka) 海底基質表面に生息           ⇒ アリアケカワゴカイ (Hediste japonica) 海底基質 の隙間に生息       イシゴカイ(石ゴカイ) ( Marphysa sanguinea)砂地や泥地の浅海底に生息        アオイソメ (Perinereis aibuhitensis) 干潟に生息        イワムシ (Marphysa iwamushi Izuka) 固い 基質に穿孔生活  水中浮遊生活(遊泳力は弱い)       カサネカンザシ (Hydroides elegans) 基質に管状の 棲管 で固着 チューブワーム 「コケムシ」 (moss animal)       群体で、水中の基質(岩盤・貝殻・海藻など)表面に固着生活(水棲無脊椎動物)        フサコケムシ (Bugula neritina) 付着性 海洋 動物 チゴケムシ (Watersipora suboboidea) 石灰質          アミコケムシ (Phidoloporidae)                                                                   ホンダワラコケムシ (Zoobotryon verticillatum)        アミコケムシ (Phidoloporidae)                               「カキ」 (oyster)       ウグイスガイ目 イタボガキ科 と ベッコウガキ科 に属する 二枚貝 の総称       ベッコウガキ (Gryphaeidae )        イタボガキ (Ostreidae denselamellosa ) マガキ (Crassostrea gigas) イワガキ (Crassostrea nippona) スミノエガキ (Crassostrea ariakesis) シカメガキ (Crassostrea sikamea)     「イガイ」属 (Mytilus)岩などの基質に足糸で体を固定       イガイ (Mytilus coruscus)(日本沿岸 在来種)外洋系・水深20m・大型・殻厚・殻頂鷲鼻形状・表面が黒色       ミドリイガイ (Perna viridis)(東南アジア沿岸原産の外来種)水深10m・殻薄いが固い・岩・ロープ      ※ ムラサキイガイ (Mytilus galloprovincialis)(地中海沿岸原産の外来種)内湾系・強繁殖力・強靭な足糸で付着       夏場の洋上養殖設備(筏資材・垂下養殖物を含む)へのイガイ付着は漁場直下における急激な海底環境汚染招く   低温域分布・夏場の高水温(29℃以上)で死滅海底沈降・高水温時は海底の溶存酸素濃度が低く 沈降斃死貝(有       機物)を分解する 有機物分解菌(Bacillales subtilis)は好気性 で高水温下では 細菌の活動は低い        漁場海底の 自然浄化能力 (Self-Purification) を 超過 海底のベントス類死滅・硫化水素の発生 海底環境悪化       「フジツボ」 ( Balanidae)       タテジマフジツボ (Amphibalanus amphitrite) (要注意外来生物)※外来生物法で指定       サンカクフジツボ (Balanus trigonus)  オオアカフジツボ (Megabalanus volcano)オオシロフジツボ  ミネフジツボ (Balanus rostratus Hoek)       クロフジツボ (Tetraclita)       イワフジツボ ( C hthamalus)   「ホヤ」 (Order Enterogona)      ユウレイホヤ (Family Cionidae)光を感知 眼点あり 負の走光性      ザラボヤ (Ascidia zara)在来種V      ヨーロッパザラボヤ (Ascidiella aspersa)外来種 工事中 付着機構 化学的    付着誘引    付着忌避 付着生物の相互作用

  • 水温変動 | 株式会社 西海養殖技研

    水 温 変 動 「水温変化による漁場分類と特性」    漠然とした経験ではなく、客観的な資料を基に、様々な気象変化に伴い自分の漁場がどの様に変化するのかを明確に知   る 必要がある!(弱点と長所) 気象変化による個々の漁場変化の特性を把握し、水温変化に由来すると思われる部分   (高低 の危険水温帯、急激な水温変化、貧酸素水塊の形成)の斃死を漁場特性と貝種特性によるマッチングで回避出来 な   いかを考 える 。 従来の漁場分類の概念(真珠養殖)       従来 内湾性漁場 (波静かで餌も多く珠も捲く)       近年  外洋性漁場 (波は荒く餌も少なく珠も捲 かないが斃死が少ない) 夏の高水温や冬の低水温が問題視、 越夏越冬の移動養殖が必要 1.「内湾性漁場」「外洋性漁場」以外に、分類出来ないか?(各漁場の水温変化には特性が無いのか?)       深度別に水温変化を1時間毎の連続計測してみると漁場、深度毎に水温変化に特性が在ることが判る。       変化に由来すると思われる要因毎に分析すると以下の内容で分類出来る。   時期別  「気象」A -(水温と気温の差が大きく、気温の日較差の大きい時に以下の影響を受ける漁場)       「気象」B -(水温と気温の差が大きく、気温の日較差の小さい時に以下の影響を受ける漁場)       「気象」C -(水温と気温の差が小さく、気温の日較差の大きい時に以下の影響を受ける漁場)       「気象」D -(水温と気温の差が小さく、気温の日較差の小さい時に以下の影響を受ける漁場)   要因別  「日照」 -(最高水温のピークが昼過ぎに1回)       「潮の干満 」-(潮の干満に由来し最高水温のピークが1日に2回)       「降雨・積雪」 -(局地・直接的に短期間で変化し易い)       「潮流」 -(黒潮の蛇行により、高比重の外海水接岸の影響を受ける)       「風向」南型 -(漁場が陸地と近くの北側が陸地で南側が開けていると南風で水温上昇)       「風向」北型 -(漁場が陸地と近くの南側が陸地で北側に開いていると北風で水温下降)       「陸水」-(後背地の降雨・積雪により間接的に陸水・冷水の影響を長期間受ける)     2.分類の実例:夏場の高水温(気温≧水温)時の好天時期を分類       A.「深部まで日照影響型の水温変化をする漁場」開放系の漁場      開放日照型       B.「垂下層まで日照優先で深部は潮流影響型の水温変化をする漁場」    湾口潮流型       C.「表層のみ日照の影響型で垂下層以下は潮流影響型漁場」        湾奥干満型       漁場型分類     表層日格差    垂下層日格差   深吊層日格差   漁場       開放日照型  a-1.  大(日照)     大(日照)   大(日照) 島子 大江 浦田           a-2.  大(日照)    大(日照)   小(日照) 野釜 岡丸       湾口潮流型 b-1. 大(日照)    大(日照)   小(潮流) 阿漕        湾奥干満型 c-1.  大(日照)    小(干満)   大(干満) 皆割石           c-2.  小(日照)    大(干満)   大(干満) 若松          b-2.  大(日照)    小(日照)   小(干満) 田の下   3.異常斃死時期の漁場分析の例       時期=梅雨から夏にかけての水温上昇時  7月~8月の高水温時期は養殖密度が重要       気象=高圧帯が長期間安定し梅雨前線の北上を妨げる        前兆=2週間位安定した晴天が続く          表層の日較差が非常に大きくなる(常に水温より気温の方が高い)=躍層の出現          水深毎の水温が明確となる=躍層の明確化       要因=二枚貝の 心 拍数は水温に連動して上昇⇒呼吸活性も上昇⇒貧酸素環境下での酸素欠乏 水温上昇時に垂下層水温における日格差が特に3℃以上になると貝に対する負担が大きくなる。          水温上昇に伴い海水中の溶存酸素量は低下(水温5℃上昇で約5%づつ減少)             25℃⇒8.11(㎎/L) (74.3%)   30℃⇒7.53(㎎/L) ( 68.9%)   35℃ ⇒ 7.04(㎎/L)( 64.4%)            1気圧化における水温℃別の飽和飽和溶存酸素量(㎎/L)水温10℃における飽和溶存酸素量を100%          養殖密度(収容器への貝の入数)は高水温下では生死を決定(酸欠)する斃死要因         =急激な変化に弱い=台風等による降雨で夏場の高温な陸水が流入⇒表層 水温の急上昇を促す            高水温化が予想される場合を想定した早期からの養殖密度の低減対応で生残率の大幅な改善が可能       時期=夏から秋にかけての水温下降時        気象=高圧帯が長期間安定し秋雨前線の南下を妨げる        前兆=2週間位安定した晴天が続く         =水温の低下が殆どない(大気温度と海水温度が同じ)         =低層の日較差が小さくなる=躍層の出現         =水深毎の水温が明確となる=躍層の明確化       要因=海水の上下層の交換が殆ど行われない         =台風等の風雨による水温の急低下が海水の上下層の交換を促す       結果=貧酸素層が形成され易い         =交換が無ければ底の貧酸素層が次第に厚くなり貝の垂下層に達し悪影響を及ぼす。         =長期間交換が無い=風雨等での海水上下層の逆転現象があれば悪影響。         =短期間交換が無い=風雨等での海水上下層の逆転現象があれば好影響   4. 従来の常識と例外的な事実例       伊万里-阿漕      従来、深吊り層においては表層に比べ、水温変化が少なく安定していると言われ、夏場に深吊      りにて高水温をかわす等の考えが生まれていたが、漁場によっては表層よりも水温は高く、日      格差も2℃以上もある漁場があることから、深吊りは逆効果を生む漁場があることが判った。      島原-口之津、五島-大平      夏場、比較的高水温の影響を受けない外洋性の漁場とされてきたが、実際には日較差が大きく高      水温の影響を受けていた事が判った。      水温下降時、九州南部から黒潮の蛇行によって黒潮が遠のくと、低水温の外海水の接岸で漁場水       温が急下昇する事が判った。      冬場、比較的高水温の影響を受けない外洋性の漁場とされてきたが、九州南部に黒潮の蛇行が近      づくと高水温の外海水の接岸で漁場水温が急上昇する事が判った。      天草-島子      日較差、月較差共に少なく安定している為、夏冬共に安定した漁場であると言われてきたが、10      年間の平均値と年度別・月別水温を比較する事によって、年度変化は大きい漁場で年によっての      差が大きい事が判った。 調査例

  • 網篭防御 | 株式会社 西海養殖技研

    網 篭 防 御 「食害防止目的の網篭素材について」 (必要要件) 「安価」・「耐久性」・「リサイクル性」・「軽量」・「入手」・「加工」    ・付着物が付き難い(フィラメント表面が平滑で自己潤滑性が高いポリエチレン系が最適)    ・網の水中抵抗が少ない(細い網糸:漁獲が目的ではないため、網糸の強度は重要ではない )    ・防汚塗料の含侵保持が可能(撚糸:複数のフィラメントの空間で塗料を保持  構造:ラッセル織編地が最適)    (防汚施工)      従来技術:「浸漬 保持」 が目的の 防汚「染料」     新規技術:「含侵 固着」 が目的の 防汚「塗料」 を新たに開発 シリコン系防汚塗料の「含浸保持」状態 対策資材- アサリ種苗 食害防止用「被せ網」(ワンオフ品) クロダイ対策 ※食害防止被せ網へアオサなどの藻類が付着繁殖すると、降雨期に比重低下で白腐れしたアオサが海底表面に密着し、物理的密閉を起こし、酸欠による大量斃死貝に繋がっていたが、網地に貝に無害なシリコン塗料を含浸する事で付着防御が可能となり、アオサが付着した被せ網が原因となる斃死を軽減する事が可能となった。   捕食:ナルトビエイ成魚・アイゴ・クロダイ稚魚・アナジャコ・テッポウエビ・タコ類・干出漁場では水鳥  被食:アサリ(時撒き放流)人工・天然種苗  ※潜砂可能サイズ 被せ網の構造改良により、防汚再生、設置簡素化、耐久強度を含め、リサイクル性を高め、導入コストが回収し易い。 対策資材- タイラギ種苗 侵入防御用「たて網」(ワンオフ品) ナルトビエイ対策 食害防止ネットのメンテナンス(付着物対策・設置・撤去作業)が課題 ※ノリ漁場と隣接する為、網の付着物対策には、「化学的」な忌避剤を使用しない事が条件、弊社独自の「物理的」な撥水性を持ったシリコン塗料を含浸させる防汚技術を転用し、漁場環境の保全に配慮しながら、 付着物抵抗による波浪時の網の倒壊防止 が対応可能となった。  捕食:ナルトビエイ成魚  被食:タイラギ(地植え)人工種苗・アサリ(地撒き放流)人工・天然種苗  ※潜砂可能サイズ 防御盾網(杭打ち式) 防御盾網(幹綱垂下式) シリコン含侵よる防汚処理 左:Blank   右:防汚処理 対策資材-アカガイ種苗の食害(アイゴ)防止「食害防止防汚外網」と「沖出し篭用 防汚網蓋」 ※浮遊幼生着底初期の極小サイズでの早期沖出しが目的。(陸上飼育中の給餌用餌料プランクトンの生産能力=生産貝数) 着底付着(付着器ごと移動可能)= 散逸しない量産技術の基本 = 早期沖出しによる陸上餌料生産(コスト高)からの解放 「放流事業成功の必須条件」:①絶対的な放流量 ②大型サイズでの放流 ③持続可能な安価な生産コスト 〇陸上飼育期間の短縮が生産数向上の最大命題(成長に伴い大量の餌料が必要➡飼育餌料の生産力=種苗生産能力) 〇早期沖出しの弊害:食害魚の繁殖期と重なれば防御網内に侵入する稚魚も小さいので、防御網内で食害しながら成長 ※食害稚魚の駆除:推奨は篭替え 短時間の干出は有効だが死魚の除去が必須 捕食:アイゴ幼魚 被食:「アカガイ」コレクター 付着人工種苗 沖出し時 ※ほふく移動活発(沖出し収容器内側への付着移動を防止) 防汚 極小目合い外網 沖出し篭+食害防止蓋 篭内部で食害魚も成長 付着藻類が食害を誘引 対策資材-トリガイ育成コンテナの 食害防止 「防汚網蓋」 (潜砂基質を使用したコンテナ養殖)  捕食:クロダイ・ブダイ成魚  被食:トリガイ人工種苗  ※潜砂可能サイズ 通水性無 コンテナ+網蓋 防汚通水性有 コンテナ+網蓋 シリコン防汚網蓋 目合別 +基質底面セパレーター 〇シングルシード 対策資材-シングルシード育成篭の食害(クロダイ)防止「防汚網篭+防汚食害防止網蓋」 イワガキ種苗(人工採苗)イワガキが網篭に付着しない様に網篭をシリコンで防汚処理  捕食:クロダイ稚魚  被食:「シングルシード イワガキ」 (中間育成済種苗) ※容器内で右殻と左殻の上下整合性を持たせる事で付着回避 フラプシー育成 60日育成 種苗段階でカップ形状を作る事が主目的  90日育成 集塊不能 クロダイ稚魚による食害防止対策として「シリコン防汚処理を施した網篭+網蓋」で対応 収容器の損傷も激減 150日 防汚2分目角型篭 殻体成長が主目的(ハサキを折らず伸ばす事を重視) 250日 防汚2分目角型篭 育成 付着物(藻類・多毛類・ヒラムシ)淡水処理容易 養殖実態の把握が容易 350日 右殻側のリンペンが残っている事に注目 除去作業は一回もしていない事に注目 フジツボ付着は防御出来ている  イワガキ=大型を変革 夏場の競合の無い新商品 「一口イワガキ」 として販売実績あり マガキ同等の価格を実現 対策資材-イワガキ食害防止ネット(ワンオフ品 マベガイ用) クロダイ対策流用  捕食:「クロダイ」 幼魚~成魚  食害防止 「ネット」  被食:「シングルシード イワガキ」 (中間育成済種苗) 表裏5 貝をオフセットして強制付着、1連×10枚で計100貝を一吊りとして、食害防止ネットでカ バーして垂下養殖。 強制付着 10枚×1連セット 1ヵ月経過 3ヵ月経過 6ヵ月経過 S60 ~ 鹿児島(奄美)温暖化で北上してきたナルトビエイ によるマベガイ 種苗の食害が多発 食害防止ネットで対応 R2 長崎(大村湾)イワガキ 種苗カルチのクロダイ による食害が増加、対応策としてマベガイ食害防止ネットを流用し対応 〇カルチ 対策資材-イワガキ食害防止ネット(ワンオフ品 ヒオウギ食害防止ネット) イシダイ対策流用 イワガキ1年貝を裸吊で沖出し直後、大型イシダイによる食害で全滅、イシダイ対策として金籠で食害防御  捕食:「イシダイ」幼魚~成魚 食害防止「金網 被食:「カルチ イワガキ」(中間育成済大型種苗) 粉体塗装金網 10枚×4連 1ヵ月経過 3カ月経過 8カ月経過 H22長崎ヒオウギ天然採苗時の食害防御用に開発した「防汚金篭」をイワガキのイシダイ食害対策に転用。 対策資材-イワガキ食害防止ネット(ワンオフ品 ) クロダイ対策流用  捕食:「クロダイ」 幼魚~成魚  食害防止 「食害防止角型ネット」  被食:「シングルシード イワガキ」 (中間育成済種苗) 人工採苗カルチ付着種苗の沖出し時の食害防止対策として、防汚アコヤ用角型篭にて沖出し 厚種は密植に注意! 食害が無いので密植になり易く早めの分殖(脱塊)が必須 カルチ付着は付着密度にバラつきがあり貝数把握困難 対策資材-アコヤ採苗器の食害(アミメハギ)防止「防汚食害防止網」 アコヤ(極小付着種苗)の早期沖出し生け簀用食害防止 陸上飼育時の餌培養が追い付かない 早期沖出しで成果 極細目合ナイロンメッシュを防汚処理 パイプ枠×3段 1.5m×1.5m×2.5m 専用の沖出し生け簀筏(4m×4m)にセット  工事中 防汚カキ縄(タイコー製 牡蠣一番) ムラサキイガイの移動拡散防止に効果

  • 食害対策 | 株式会社 西海養殖技研

    食 害 対 策   有明海でのナルトビエイによる食害が表面化する30年前の1980年代に、奄美大島のマベガイ養殖でナルトビエイの食害被害を経験、2000年代以降、温暖化に伴う漁場水温の上昇を契機に、有明海でクロダイによる食害被害(海苔・マガキ・イワガキ・アサリ)が頻発する様になった。2020年代に入り、東北以北地域でも水温上昇による マダイのホタテ稚貝の 食害被害が深刻化している。 ・弊社は真珠養殖における母貝量産技術として、実戦的な食害対策の知見を蓄積しております。 ・近年は、真珠養殖で開発した貝類に安全なシリコン防汚剤を塗布した食害防御ネットを有用二枚貝の食   害問題に転用する事で実績を上げています。(約40年の経験が有ります。) ※食害防止ネットの導入⇒ネットの付着物対策⇒重量増加(ハンドリング困難)⇒網防汚で対応した実績 〇 食害対策 (Countermeasures against feeding damage)   「捕食-被食」関係 に進展 (気候変動で発生サイクルが重複) 「食害(捕食・寄生)生物」 「捕食-被食」 九州での被害例 ①養殖初期(種苗)   捕食:魚類(クロダ イ・ブダイ・アイゴその他)幼魚 メジナ・オヤビッチャ・アミメハギ 成魚 アイゴ アミメハギ メジナ オヤビッチャ  捕食: 貝類(サツマボラ・ニシ類などの肉食系の巻貝)幼貝~成貝 サツマボラ テングニシ(種苗時) アカニシ(種苗時) ウミニナ  捕食:甲殻類( カニ・エビ・ イシガニなど)稚魚 高水温や比重低下などによる主要な餌料枯渇に起因) イシガニ イシガニ 食害防止メッシュ アミメハギ食害防止メッシュ カモ・シギなどの渡り鳥 干潟 (春秋の渡り の中継地) 潜砂前のアサリ稚貝などを捕食 ②養殖後期(成貝)  捕食:魚類(クロダ イ・イシダイ・ナルトビエイ・ブダイその他)成魚 クロダイ イシダイ ナルトビエイ腹側 ナルトビエイ背側  捕食:生物 ( ヒラムシ:扁形動物 渦虫綱 多岐腸目類) 斃死貝発生時に誘引蝟集し被害大 ヒラムシ シングルマガキ食害 シングルイワガキ食害 カルチマガキ食害 工事中 食害防止 シリコン防汚網蓋  アサリ 防汚メッシュ篭 アカガイ 防汚メッシュ篭 トリガイ 防汚メッシュ篭 マガキ 防汚ヤサイPE篭 工事中 「間接防御」シリコン含浸網地(不織布)を接触させるだけで、直接塗布と同じ付着防御効果 ポリキータ(穿孔性多毛類)侵入による症状例 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 ヒラムシ(扁形動物 渦虫綱 多岐腸目類)による食害 扁形形状を生かし、開口部分から内部侵入し、内部組織を直接食害 遊泳能力が有り伝播拡散力が大きい ポリキータ(穿孔性多毛類)+稜柱層剥離によるブリスター

  • 種苗生産 | 株式会社 西海養殖技研

    種 苗 生 産 〇 種苗生産 (Seed production) 「カキ養殖の課題」 ①計画生産(生産量および品質基準の確立:粗放的カルチ養殖➡集約的シングルシード養殖へ) ②技術開発(貝:選抜育種による優良品種作出・専用収容器および付着物対策と省力化) ③経費圧縮(種苗単価の低減:カキ礁の特性であるカキ類の選抜付着と付着物防御効果を活用) ④市場開拓(新商品開発と国際流通を見据えたカキ品質の国際規格化) (天然採苗による安価な自家生産のシングルシード種苗と養殖初期からのグレーディング) ・カキ礁➡劣化ホタテ貝殻で天然採苗➡防汚篭内で自ら剥離(省力化)➡疑似シングルシード ・食害防止網篭育成➡大小選別(機械篩)➡計画生産を実現 ・生産物の現状把握=準工業製品的な計画生産性➡「量と質」の明確化➡計画流通の実現 ・国際流通には価値観共有の為の明確なグレーディング規格構築が必須要件 佐賀県鹿島市沖のカキ礁への試験採苗器設置状況と種苗回収状況 2011 協力参加 ※ 本件照会先:独立行政法人 水産総合研究センター 経営企画部 広報室 「カキ礁天然採苗コレクター」設置図 ○コレクター ホタテ貝殻80枚を一連 全長80cm 100連8,000枚 鋼線縫い ○連結方法  連は6mmクロスPEロープ、幹綱は18mm三つ打ちPEロープ 1m間隔、幹綱全長100mを指定場所に重ねて設置 ○設置方法  PEフロート1尺玉 (必要であれば簡易浮標灯) *カキ礁水深2~3m時のコレクター設置回収を想定し、省力化を目指す。 カキ礁(有明海) 【調査の背景】  3月11日に発生した東日本大震災は,地震直後の大津波によって北海道から九州の広い範囲で水産の現場に甚大な被害を与えました。 中でも震源地に近い岩手,宮城両県のカキ,ワカメなど養殖漁業は,海上ならびに陸上施設の大部分が流出・破壊されたため,壊滅的な状況となりました。一方,宮城県はカキ養殖用の種苗シェア約9割をしめる一大産地であったため,影響は被災地だけにとどまらず,全国各地の養殖現場では次年度以降の種苗確保が緊急かつ大きな課題となりました。西海区水産研究所では有明海を重要な研究フィールドとしていますが,この海域の奥部には日本一の面積を誇る干潟に加え,およそ1,000平方キロメートル(東京ドーム21個分)にも及ぶカキの群落(カキ礁:図1)が広がっています。私たちは,これまでカキ礁の環境浄化機能や多様な生態系に係わる役割を調査・研究してきましたが,この度の震災で生じた養殖カキの種苗安定確保に向けた課題に対応するため,①カキ礁における安定採苗手法の開発,および②得られた種カキの養殖用種苗としての評価について試験を実施しました。 【試験の内容・特徴】  1.試験①:カキ礁における安定採苗手法の開発   1)実施日時 2011年5月28日~9月5日(100日間)   2)実施場所 佐賀県鹿島市塩田川河口カキ礁   3) 協力機関 (株)西海養殖技研 ほか西九州地区貝類生産研究グループ8社   4)結果の概要 ・天然種苗コレクターとして多く用いられるホタテ貝殻をカキ礁の上へ直に横置きで100連設置した。    ・100日後にはホタテ貝殻1枚あたり50個以上のカキ種苗(1~2cmサイズ)を採苗できた。    ・横置きのコレクターにはフジツボやイガイなどの動物性付着生物がほとんどつかず良質の種苗が得られる。一方,縦に設置した場合はカキ以      外の生物が多量に着生する事を確認した。    ・カキ礁での採苗は一昨年より3回実施しているが,毎年安定した結果を得られた。  2.試験②:得られた種カキの養殖用種苗としての評価(中間評価)   1)実施日時 2011年5月28日~9月5日(100日間)   2)実施場所 長崎県平戸地区カキ養殖場ほか5地区   3) 協力機関 (株)西海養殖技研 ほか西九州地区貝類生産研究グループ8社   4)結果の概要    ・2010年夏季にカキ礁で採苗され、1年間カキ礁上で養生されたカキ種苗を4月中旬受入と5月下旬期受入の2期に分けた養殖試験に使用した。    ・水温上昇した夏場に成長が一時停滞,大きな問題となっていた宮城県産の種苗で発生する大量死亡(50~60%)は殆ど認められない。    ・宮城県産の種苗では,殻体成長は早いわりに、産卵後の夏場以降の回復と身入りが遅い傾向があり,地域によっては需要が見込まれる年末期     の販売には身入りが間に合わず出荷時期が翌年の春までずれ込む事が報告されている。今回の試験地域では、夏場の殻体成長は遅く小粒なが     らも高い生残率と産卵後の夏場以降の回復と身入りが早いことが報告されている。    ・今後,秋~春の出荷時期に再度宮城県産の種苗と成長度(個数/㎏),生残率(個数/付着板),身入り度(肉重量/総重量)等を比較する。    ・さらに今年採苗した種苗を秋以降に養殖試験に使用し,成長度,生残率,身入り度等を比較する。 【成果の活用】  1.養殖用カキ種苗の安定的で多様な入手に役立ちます。  2.今まで大きな問題となっていた養殖カキの夏場に生じる大量死亡、販売早期の身入り不足を解消するなどの対策として有効な技術である可能性  3.今後,カキ礁での採苗技術およびそれらを用いた養殖試験を継続していくことにより,カキ養殖で生じる問題を解決し,様々な養殖形態に対応      小粒ではあるが夏場の斃死が少なく、早期の身入りが期待出来るなど既存のマガキ養殖とは異なる、新たな市場を形成する可能性がある カキ礁にて天然採苗を実施(ホタテ貝殻・樹脂製付着板=脱塊の省力化目的) カキ礁にて天然採苗を実施(種苗コスト削減が目的) ※ カキ礁の特性:①海底から約20㎝まではフジツボの付着が見られない(付着流速環境・懸濁質の粒度が関与) ※ カキ礁の特性:②海底から20㎝まではカキ類(マガキ・シカメ)のみが着底付着  (優先付着物の制限と付着基盤の整備) カキ礁以外で漁場では「天然マガキ種苗」の養生時に、度々フジツボの大量付着が起きる  (フジツボの付着より干出条件を優先) ◎失敗からの見出し ※ マガキのコレクターとしてホタテ貝殻連をシーズンはずれに入手した処、貝殻表面が粉を吹いた状態の貝殻が納品、漁場で天然採苗後、   回収した連を裸吊りで中間育成した際に、付着した種苗の剥離落下が多発(付着強度が低くなっている為か?) ➡ 急遽リカバリーの為に  剥離落下する種苗の回収を目的とし、付着貝殻を防汚ネットに入れて育成 ➡ 連の付着稚貝(裸吊り)の中間育成と同様に篭底面から回収  した剥離落下稚貝を「シングルシード用の防汚網篭で育成」 ➡ 結果は既存のシングルシード種苗と同様に成長   塩酸処理後に1年放置 低比重対応沈下式フラプシー 天然採苗 脱落稚貝を網篭で回収 回収後の仮吊 キャップ形状を形成 剥離脱落した付着板 疑似シングルシード育成 早期に脱落回収した稚貝の形状は通常(人工採苗)のシングルシードと大差ない 貝殻に残った稚貝は丸篭育成へ 〇天然種苗を「安価」に「疑似シングルシード化」 ※ 天然採苗で疑似シングルシードを安価に得る方向へと発想を転換、ホタテ貝殻を人為的に劣化(塩酸処理後に野外放置して表面劣化)した天然採苗器として使用 ➡ 想定通りに付着した稚貝は成長すると自重で貝殻表面から篭底面へ自然に剥離落下(収容器の底面へ付着するので防汚加工は必須)➡ 近年開発導入が始まった樹脂製付着板より種苗の「付着率」は高く、「専用の剥離機器による剥離」作業および「付着板の再生作業」も不要で、「稚貝育成作業の省力化」と「種苗単価の低減」には有効 【付着嗜好性(物理的形状選択性)を活用した浮遊幼生トラップ技術】 潜砂性の二枚貝にも短期間の「付着時期」が有る事を活用 【二枚貝の生態及び付着メカニズム】 1.第一次「浮遊」期   ➀Trochophore(担輪子幼生)浮上遊泳期 狭い範囲   ②Veliger(被面子幼生) D型胎殻形成期   ③D型幼生(胎殻幼生)遊泳期 遊泳に適した運動器官発達 広い範囲   ④Pediveliger(成熟幼生)変体幼生期 足(付着用)の発達 付着準備時期   ⑤「変体幼生」は付着基盤として繊維状の海藻やヒドロ虫類を好む。 2.第一次「付着」期  前期ほふく仔貝(殻長0.26~0.50㎜)     付着基盤の接触が有る場合は「ほふく」よって移動拡散。 3.第二次「浮遊」期   付着基盤の接触が無い場合は、密植を避ける為、自ら足糸を切って落下拡散。         「足糸漂流」-漂流用足糸を伸ばし潮流によって移動拡散。 4.第二次付着期    付着基盤の接触が有る場合は、殻体の成長に伴い、餌料環境の良い場所を求め、 選り強度の   ある基質(殻体を安定させる必要)へ、貝自らほふく移動拡散。 後期ほふく仔貝(殻長0.50~1.50㎜) アサリ 天然採苗 ※ 水産業の天然採苗技術を転用し、「防汚メッシュ」+「専用付着器」にてトラップ。 「漁場観察」から、短期間の「付着時期」がある事を発見(浮遊から着底した後、潜砂可能となる大きさまで) 付着条件に形状で選択性がある事を付着器別の付着実証試験から確認(アサリのみのトラップが可能) アカガイ 人工採苗 「付着器形状別」試験 付着初期の付着器形状別の付着嗜好性と成長に伴う離脱性を観察 付着だけでなく成長に伴う移動拡散時の物理的形状を重視 高密度飼育時の餌料環境の均一性と種苗同士の付着凝集を防止 潜砂可能な大きさまで付着器飼育 → 離脱種苗は「基質」養殖へ マガキ 天然採苗

  • 付着対策 | 株式会社 西海養殖技研

    付 着 対 策 時代は付着 除去 から付着 防御 へ 「生物」と「海」の共存 「海棲生物」は「自然環境」下において、互いの「生存」「繁殖」の条件の下で、棲み分けて「共存」     ・付着生物は固着すると移動不可、水温・餌料・食害など限定環境下、「生存」「繁殖」     ・付着条件に選択性の有る生物、餌の種類・量・環境(流速)が確保される場所を選択     ・単独優先の周年繁栄ではなく「付着」・「増殖」・「繁殖」・「浮遊」時期のズレで異なる付着生物が「共存」     ・自然界において生物生存の周期的バランスと地域的自然環境下での「生物間」 における「共存」関係が構築 「 人 」と「海」の共存 養殖漁業は「自然」との「共存」が最優先課題    ・人為的な「養殖行為」は生物バランスの取れた地域自然界への介入    ・無作為の養殖施設の敷設や垂下養殖は、環境保全への負荷を高め、既存の自浄環境バランスを破壊    ・養殖功利優先の「付着物除去」や「忌避物質」(殺傷損壊)による付着物防御は海底の 自浄能力を喪失    ・付着防御技術の進化 生物に有害な「化学的」メカニズムから無害な「物理的」」メカニズムへの変換 人工的な「養殖行為」=「自家汚染」の自覚が必要     ・養殖設備は付着生物の好適な生存環境と合致すれば格好の 「付着基盤」 となる     ・貝類は海中の浮遊ブランクトンを食べ成長 「 排泄物」 は海底へ沈降 富栄養化     ・「 物理的除去付着物」 の海底への沈降堆積(除去残牀など有機質の過剰堆積)     ・「化学的防汚剤」 使用 忌避殺傷成分の溶出沈殿 海底堆積 底生生物死滅     ・養殖施設への 「ムラサキイガイ」  海水温28℃以上 大量斃死 海底へ沈降堆積 富栄養化     ・高水温時 溶存酸素量低下 好気性細菌 活動低下  海底自浄能力の低下   海底の自浄能力を超えない穏かな付着物沈降 養殖漁場の海底環境保全 「付着物防御」 「環境保全型の付着物対策」   化学的(忌避・殺傷)から物理的(撥水性強化・付着強度低減)へ   従来の海棲生物付着(藻類・イガイ・フジツボ・ザラボヤなど)の事前防御技術は、主に忌避剤(重金属)を   使用した化学的な付着阻害で、水質・底質汚染を招きやすいことが問題でした。本製品はシリコンの撥水性に着    目・活用 し、溶出や沈殿がほとんどない、物理的な付着防止効果 を 利用した 環境負荷のすくない、安心・安全な    技術です。 (次世代型の付着物防御概念=ファウルリリース) 従来の忌避剤タイプの付着阻害剤は、薬剤が消耗   すると海棲生物が付着しはじめますが、 本製品を使用すると、塗布面の撥水性により生物の付着強度が低下 する   為、海棲生物は塗布面への付着と自重による剥離・落下を繰り返し 、 長期防汚効果が期待 できます。養殖漁場で   は、付着物が一度にかつ大量に落下沈殿する場面 ※ が度々あります。 その際、急激な有機物負荷が局所的にかか   るため、自浄能力を超過して漁場環境の悪化につながるといわれています。本製品を使用すると、自浄能力を超   えない程度で連続的におだやかな付着生物の沈降を 促進し、良好な漁場環境を維持 する仕組みになっています。 養殖環境への配慮 「ファウルリリース」概念 自然環境との共存 ※夏場の高水温(28℃~)による付着生物(イガイ)の大量斃死や、付着物の物理的除去による付着物の落下・沈殿など 「付着防御」技術 環境保全型 海棲生物付着防止剤「セイフティプロ」紹介 外来種ヨーロッパザラボヤ対策(ホタテ)北海道 フジツボ付着対策(マガキ養殖)宮城県 工事中

  • 母貝育成 | 株式会社 西海養殖技研

    母 貝 育 成 業務背景     人工採苗で生産した貝( 2 5年間・約4億5千万貝)の「育成データベース」を開発した経験を基に、自社オリジナルの分析  技術として、新たに 「先天的な遺伝要素」(遺伝 形質に起因する情報)と 「後天的な外因要素」(異常気象・手入作業ミス・移   動減耗) を 分離、健全な母貝「系統作出」と「維持保存」の為の「基本情報」となる「分析評価」手法を構築しています。 母貝分類  真珠養殖に使用する貝種  採卵受精に関与した親貝に由来する(天然採苗も人工採苗も)          ①野生種  有用株選抜 継代栽培  地域固定種 (地域環境・病害などで 淘汰済み の固定された系統)        ②選抜種  優良種(期間 生残 数量に優位性)を選抜 選抜過程種(人為的な選抜介入により 作出途中 の系統)        ③交雑種  異なる性質交配 F1雑種 地域変動種(新たな地域環境の選抜を経た 適応済み の系統)   野生種 (wild species)  天然貝 (地域固定種)      自然選択 (natural selection)      ◎生存繁殖 (natural reproduction)   (有利は保存 不利は除去 遺伝的変異が選択)   ・変異: 同種内 多様な形質 出現    ・遺伝: 次世代 遺伝 変異       ・選択: 個体差 発生      ◎ 自然淘汰 (natural selection) ( 生存競争に有利な形質 自然選択効果の長期蓄積 変化 新種)    ・安定: 変異遺伝子 排除 (純化淘汰)    ・方向: 適応遺伝子 選択   ・分断: 生殖隔離 分化   ・頻度: 遺伝子型 頻度      ◎自然選択 (natural selection)   (遺伝的形質)      ・ 体形体色 個体間差異(変異がある) ・ 遺伝固定 ストレス耐性 有利個体 継代増加  ・ 生存生殖  差異     「自然に偶然起こる変異」 自然発生 変異(spontaneous mutation) /不動変異  外部刺激なしに、DNAの複製ミスや自然的な化学変化で起こる変異                    ・偶然に発生する        ・突然変異のほとんどはこれに分類される        ・自然選択の材料となる    選抜種 (selected species)   人工貝       人工選択 (artificial selection)   繁殖過程       ・有価性の高い系統を人為的に選抜 垂直継代 系統保存       「自然に偶然起こる変異」 自然発生 変異(spontaneous mutation) 外部刺激なしに、DNAの複製ミスや自然的な化学変化で起こる変異                    ・偶然に発生する        ・突然変異のほとんどはこれに分類される        ・自然選択の材料となる   交雑種 (cross species) 人工貝      「人為的に起こす変異」     誘導 変異 (induced mutation) 外部からの刺激や処理によって人工的に起こされる変異             ・自然には起こりにくい変化を意図的に作れる ・遺伝子機能の解析や品種改良でよく使われる     人工選択 (artificial selection)   繁殖過程       ・有価性の高い系統を人為的に選抜 雑種交雑 新系統作出        ・雑種強勢(Hybrid vigor)一代交配種 突然変異  自然選択と突然変異  ◎ 自然 選択によって遺伝的変異が固定 自然現象に起因   ・遺伝的浮動   ・遺伝子流動   ・遺伝子突然変異 (DNA複製時の転写ミス・DNA損傷⇒DNA構成塩基に変化が生じることに起因)  ◎突然変異によって遺伝的変異が創られる  ・ 誘発 突然変異 変異原( 突然変異誘発物質)や(環境因子) によって起こるDNAの遺伝的な構造変化 工事中 ・・・ 〇「真珠養殖における優良母貝とは? 」   斃死率の低い貝 挿核作業後に斃死の少ない貝(挿核済みの乙貝は高額な人件費が掛かっている)  ※斃死率(生残率)については、「母貝養殖」産業段階と「真珠養殖」産業段階がある   「母貝養殖」 :母貝(重量)で事業成立 目的:「大きな貝」を如何に効率良く(斃死なく)生産するか       :功利優先で自然の生理メカニズムを軽視する傾向(採苗技術の進歩:陸上水槽内)外の育成漁場とのズレ  「真珠養殖」 :真珠(重量・サイズ)で事業成立 目的:「大きな真珠」を如何に効率(斃死なく)良く生産するか       :挿核施術後の斃死率増大 高水温ばかりではない使用母貝の弱体化( 抗 ウイルス耐性を含む)       :優良母貝  母貝生産段階で淘汰選別 核入れ後に減耗しない強い体質の貝で事業スタートは必須  雑種強勢の基本(遺伝的に離れた形質の貝種による交雑) 「耐病性 」向上 外套膜下がり(後退症)に対する生残率向上を目的とした人工採苗による「雑種強勢」 ・「感染症対策」中国ハーフ :耐性は確認出来ない。単にバラツキがあるだけで全滅が無い(量産技術には不向き) ・「高水温対策」中東ハーフ :耐性は確認出来ない。水温上昇時の斃死率に大差ない。  : 目的外の成果 :外套膜下り発症時の10月早期浜揚げでも珠艶が有利 中国ハーフ:中国アコヤは南北に広い分布:何処の貝か明確ではないと水温特性は確認出来ない                真珠層の厚い貝殻の形質は、日本国内で垂直継代を重ねると徐々に無くなる               (日本環境に順化?)純系の戻し交配が必要   稚貝 :温暖化対応の高水温耐性:近交弱性による弊害(選抜過多による生存バンドの狭小と均一化=大量斃死)     :先天的要因→人工採苗における系統(交配:採苗個体数・継代:系統保存)が確立・後天的要因を排除      :早期採卵→大珠志向から大きな貝のニーズが増大→「早期採卵」傾向(冬場の採卵母貝の成熟漁場を開拓) 〇「人工採苗の招き易い弊害と採苗段階の結果ではない養殖結果重視の概念 」   目的は採苗「貝 数」ではなく、淘汰された「 質」が重要 ※「 天然採苗」に比べ、生産効率が高い(自然界では成長途中で淘汰される体質の弱い幼生も生残) 人工採苗貝による養殖実務の成功事例 採苗段階の徹底した淘汰育成(裾切=成長不良) 過去の淘汰育成の実践成果例 (当年物87% 越物74%の浜揚げ生残を経験) タンク内浮遊幼生時はメッシュによるフルイ淘汰が容易 VS 付着後は稚貝の剥離と手作業選別が必要でコスト高 「選抜目的外の成果」選抜技術の未成熟 「珠質」向上 ⇒ 「生残」向上 選抜目的  ⇒ 「質的向上」  珠の「巻き」を期待 ⇒ 貝殻の真珠層の厚い貝を選抜して採卵     結  果 ⇒ 真珠質分泌量の増加は「珠」だけではなく「貝殻」にも効果 ⇒ 穿孔を真珠質で巻き込んだ「 治癒貝」増加        穿孔治癒により 斃死が減少し劇的な生残率向上で繋がり「量的向上」 に大きく寄与        (剥身珠出し時の貝割困難になるほど治癒痕が増加 ⇒ 生残向上による量的増加 ⇒ 越物(2年物)生産が可能 殻の厚い貝:ポリキータ穿孔による斃死が少ない=真珠質分泌力が高く真珠層で穿孔キズを巻き込み治癒痕 ※ 厚巻きを期待して挿核用母貝を選抜育種 ⇒ 珠の巻き改善ではなく生残率向上(ポリキータ穿孔治癒貝として生残)   穿孔性多毛類ポリキータ 穿孔穴を真珠質で補修 閉殻筋部は本来は致命傷 治癒痕 選抜目標(優良真珠の出現率が高い貝) 優良真珠「巻き」の厚い真珠を生み出す母貝   「巻き」の評価分析に使用する表現方法      「 優良真珠」の要件   ① 「巻き」= 真珠質分泌量:厚巻き真珠    貝種別の評価:真珠質分泌量の数値化        :使用核サイズの統一による真珠質分泌数量の数値化 (巻厚ではなく、真珠質分泌体積総量の原核体積比増重%率 ) 「万貝重量」 (従来表示)   例   「 使用核万貝」=使用核総匁 X 乙貝数 × 10000   例   「剥き落万貝」 =剥落珠総匁 X 乙貝数 × 10000   例   「①剥落万貝」 =①剥落総匁 X 乙貝数 × 10000       長所: 貝数の違う珠の重量を同一基準(10000個換算)で比べられる。-生産量の表示に適する。         短所 : 原核の情報(重量・歩留)を反映していないので、それぞれは情報の断片しか表示不可。 「増重率」 ( 従来表示)      例  「増重率」 = {剥落万貝-残存見合い原核万貝(使用核万貝×生残率×歩留率)}÷剥落万貝                        長所 : 浜揚げ珠の原核重量を使用核重量や歩留まりから推測し、巻き上った真珠質の重量比率から 珠の 巻く力を貝種別に比較する事が出来る。-貝種別の原核からの伸び率の比較が可能    短所 : 当然、挿核サイズが小さいと重量比率が高くなる傾向がある。また、あくまで残存核が仮想 である為 脱核サイズが極端に偏った場合誤差は大きい。 ※ 使用原核サイズに対し過去の増重率から浜揚げサイズを予測可能 「増重量」 ( 従来表示) 例 「増重量」 = 剥落万貝-残存見合い原核万貝(使用核万貝×生残率×歩留率)                  長所: 巻き上った真珠質の重量の多い少ないのみの表示は単純に珠の巻く力(真珠質の分泌量)を 貝種別に比較する事が出来る。-核サイズに関係なく貝種別の真珠質の分泌量の比較が可能    短所: 重量では比較できるが、直径の伸びは比較できなかった。 ※ 過去の同時期、同貝種、同重量の分泌予測が可能、また、その仕事の限界を知る事が可能      「平均直径 」 ㎜別 ( 新表示)       例  「平均直径」㎜別 = 3 √ { 3 × 8 ×( 「1個当珠重量匁」 ㎜ 別) } ÷( 0.0757 × 4×π )       「 1個当珠重量匁 」㎜別 = 「重量匁」㎜別 ÷ 珠個数   0.00075699匁 = 1㎜3      長所:サイズ別の平均直径を100個の珠の重量から換算可能 - 珠の直径の分散値を比較可能      ※ 真球に近い一級品の分析は出来るが、2級品以下の低真円度 (凸凹体)の分析には不適          ※ 珠の全サイズの平均値を比べる事が出来る。現在は各サイズ毎の平均サイズまで表示可能     「膜厚値」㎜別 ( 新表示)     例 「膜厚値」㎜別=「平均直径」㎜別-残存見合い換算「原核直径」㎜別    長所: サイズ別真珠層の膜厚値を100個珠の重量から換算可能。          : 珠の「膜厚値」㎜別を比較可能。    短所: 球体の公式が基本、真円度の高い1級品の分析は可能だが、真円度の低い2級品以下には不適 。           :核サイズ毎に同じ重量が巻き上がると立証されて、初めて成り立つ理論である。 使用原核サイズの統一 出来た真珠の直径計測 厚巻きの真珠 原核に対する積層真珠質    ※出来た真珠の真珠質分泌量を数値化、貝種毎にグレーディング、選抜育種の資料とする。 (大サイズは巻かない✖) 真珠の巻きに関するデータ分析の基礎となる使用核サイズの統一化 優良真珠「色目」の良い真珠を生み出す母貝   色目 :唯一の遺伝形質である黄色色素の出現率が揃った貝 厚巻きは明度が低下 干渉色に必要な数値  ※ 黄色色素測定時、特定の波長の光線を照射して、強調された反射光を測定する事で、検出数値を強調し選抜 測定ウインドウ設定 曲面対応プログラム B強調光源による黄色色素 黄色色素含有度合いの数値化  ※ 細胞貝採卵時、貝殻の黄色色素含有度合いを色彩計により数値化、個別切出し法で採苗、作出した細胞貝を使用 上:白色系  下:金色系 黄色色素の少ない系統 黄色色素が多い系統 左:白色系 右:金色系 ③ 人為的な成長疎外を受けていない貝 (後天的要因)  育成: 適性数量 (成長を見越した1篭当りの収容入数による密植防止)         (特に殻体成長が著しい沖出し初期) 小サイズ=粗密に付着 成長に伴い密植傾向 15㎜前後でほふく移動鈍化 密植を解決する為に分殖 「種苗貝の沖出し」    7月「極小種苗」を「極小網目」の篭で沖出し ⇒ 8月付着物で網目が目詰まりで通水阻害 ⇒ 28℃を越える高水温下の作業    ・通水回復の為に網地の高圧洗浄:網替え:その際に網地内側に付着拡散した稚貝を「剥離」採取 ・付着物による収容器内の餌料環境の悪化= 高水温時の酸素欠乏 ・摂餌時条件の良い篭内部壁へ拡散付着を防止:貝自らが通水阻害要因となる 台形篭 40メッシュ シェルベース(柔かい) 網篭内側壁面に拡散移動 シェルベース 沖出し 沖出し後10日    : 付着拡散 (成長に伴い殻体安定を求め、貝自らより硬い付着基盤を求め付着器上でほふく移動) 成長に伴い不安定 硬い枠金に移動 シリコン防汚加工の経済性について 稚貝育成における懸案事項 ①沖出し篭網地の目詰まり対策(頻繁な高圧洗浄や外網替えで対応) ②分殖作業の省力化(人力による分殖作業 ⇒ 貝自らの 移動拡散による作業省略 ) ③生残歩留まり向上(高水温時の疲弊した稚貝に人力による強制剥離によるストレスを与えない) ④成長の効率化(成長した貝自ら移動拡散する為、稚貝の大きさが平均化) ⑤稚貝本体への付着物防御(網篭内部のフジツボ幼生の付着好適流速を人為的にコントロールが可能となり、付着困難)  ※収容器の防汚だけではない、二次的な効果を考慮すると十分に費用対効果が見込めます。(篭自体の耐久性も増します。) シリコン付着防止効果の活用 効果: 種苗の成長に伴い 貝自らより硬い付着器を求め移動拡散する 「嗜好」を助長  :高水温時(衰弱) の人手による剥離採取・分殖を不要 斃死対策と繁多時の省力化   ※ 網篭の目詰まり防止(通水確保)だけでは無い ①沖出し篭網地への付着珪藻などによる目詰まり防御 = 通水確保 稚貝自体も網地内面に付着拡散すれば阻害要因 ② 稚貝の成長に伴い、より安定した付着基盤を求め、自ら付着基質上をほふく移動拡散 = 人手による採取不要 ③室内採苗器から全ての貝が育成用の分殖器へ移動、付着基盤上を成長した貝から移動(付着器を芯 ➡ 均一な摂餌環境) ④収容器内部への移動拡散が制限 分殖器を芯とした強制付着 貝自ら移動間隔を調整 移動完了した付着器を別篭に分殖 ⑤分殖時に篭内部に拡散付着した稚貝を剥離採取する必要が無い  夏場高水温時の衰弱種苗貝には致命傷となる時期がある ⑥挿核作業時期(繁忙期)と重なる稚貝育成必須の分殖作業からの解放 「分殖作業」が省略  ➡ 大幅な省力化 ◎網篭をシリコン塗料で防汚処理(網替え・洗浄・剥離採取 無し) ※採苗器を分殖器でサンドイッチしてシリコン防汚した収容器で沖出し ➡ 斃死軽減+大幅な省力化 採苗器(浮遊幼生の着底用付着器)➡ 敢えて柔らかく不安定な素材を使用 シェルベースなど 70%遮光ネット シェルベース(柔め=薄い) ブラックリーフ(硬め) 分殖器(付着幼生の移動先分殖器)➡ 成長 ➡ 貝自ら安定した硬い基質へ移動拡散を助長 ブラックリーフなど 防汚極細外網による早期沖出し 解した古ロープ シェルベース(硬め=厚い) ブラックリーフ 天然スギ葉 アコヤガイ(人工採苗種苗)の 「防汚」 沖出し台形篭 育成 フロー 沖出し時 篭網防汚=網への付着防止 成長した貝から移動分散 付着器を芯として移動拡散 貝自ら等間隔に拡散 貝自ら立体的に移動拡散 ◎付着器が必須 網篭の防汚処理による功罪 (網替え・洗浄・剥離採取) (従来の育成法)防汚処理無し 通水阻害で網篭内壁に拡散 成長差により大小混在 (目詰まり防止目的)防汚処理有り 付着器無し 貝同士で集塊 成長阻害 網篭内壁に拡散不可 貝同士集塊化 付着器への強制付着による環境の均一化 付着器の使用が必須 貝自らの移動拡散で平均化 ◎従来方法  防汚処理無し (網替え・洗浄・剥離採取) 篭の内側に付着拡散 網篭防汚無し=目詰まりが早い 網目の目詰まりによる通水阻害 網篭内側への移動拡散 付着環境差による大少差が多きい 三竦みによる物理的成長阻害    :集塊防止(付着器を芯とした均一な環境により貝同士の付着による物理的な成長阻害を防止)         (均一な付着環境による生産サイズの平均化) 工事中  抑制 :抑制篭による抑制コントロール時の精度と効果の均一性      抑制強度が均一に現れる為には貝が揃っている必要がある ④ 挿核に適した内部構造を有した貝   挿核 :核入れ空間の大きさを持つ貝 使用核サイズの均一性:適正核サイズの選定容易    :閉殻筋サイズ  雑種強勢狙いの中東系(環境変化対応のため大型) と国産種との交雑は要注意  採苗 :作出目標の内部構造を設定し、採卵時に個別剥身により選別、生殖巣切出し法により選抜採苗     閉殻筋の適性サイズ 工事中 工事中 工事中 工事中 「あこや稚貝の中間育成技術」省力化 平均化 斃死対策 ※ 初期段階からサイズを揃える事により、貝自らの移動拡散嗜好の助長に繋がり、成長効率が高くなる。 〇中間育成時の付着物防御(付着器+収容器極細網目の防汚による好適付着流速コントロール) フジツボ付着時の付着基盤選択性を活用した付着防御 「付着嗜好」 付着生物の付着要因である「付着流速」と「基質表面」 ①「付着流速」付着時期にあるフジツボ浮遊幼生が付着基盤に付着する際、好適付着流速が存在する。 ②「基質表面」フジツボ、イガイ等の蛋白質由来の生物は付着基質表面の微生物フィルム形成が要件となる。 ③「基質形状」 粘着ホヤ、複合ホヤ等は平滑性を好む付着嗜好が認められる。 ※ 「硬度=安定感」の異なる付着器と「防汚」収容器との組み合わせで、貝自らの移動拡散嗜好(成長に伴いより安定した付着基盤を求め移動拡散)助長し、6月~9月の水温上昇期及び高水温時期に重なる分殖作業=ストレスとなる剥離採集作業を不要とする事で、懸案の高水温時の中間育成稚貝の斃死リスクを大きく軽減、加えて分殖作業の「省力化=挿核作業と重なる繁忙期」、同一サイズの稚貝が自ら移動拡散=揃う事により、サイズ混在に比べ、高い生産効率が期待出来る。 収容器の網篭防汚処理➡通水長期確保➡収容網篭内面への移動拡散困難➡付着器を芯とした種苗貝の強制付着➡成長に伴い付着器上で自ら移動拡散➡7~9月の高水温時期の分殖操作を無くす事による斃死軽減+省力化+平均化 シリコン養殖カゴ (内部生産物への防汚メカニズム) 左:防汚処理 (60日経過) 右:無処理 シリコン塗料で防汚した 1分目 PE△提灯篭 内部稚貝へのフジツボ付着は見られない 3分目 △提灯 フジツボ付着 ※昔から網目の細い△提灯篭は内部稚貝にフジツボの付着が少ない事が経験上解っていたが、細目合いの篭は目詰まりが早い為、頻繁な篭掃除が必須であった。付着物による目詰まり具合の人為的なコントロールは困難であった。 ※稚貝育成時のフジツボ付着対策:細目合篭をシリコン防汚する事で、篭洗浄や篭替えをせずに、細目合篭のまま篭替えせずに長期的な収容器内部の人為的流速コントロールが可能となり、稚貝へのフジツボ付着防御が可能となった。 ※要:成長後の適性数量を想定し、初期から篭入貝数を少なくする必要がある =種苗沖出し初夏は水温が急上昇し海水中の溶存酸素量が減少していくので、成長を見越した疎殖でのスタートは積極的な斃死低減に繋がる。 1分篭=フジツボの好適付着 流速を阻害 =フジツボが付き難い :付着物で目詰まりし易い(要:頻繁な篭網洗浄が必須) 3分篭=フジツボの好適付着 流速を誘引=フジツボが付き易い: 付着物で目図まりし難い(稚貝へのフジツボ付着は致命傷) 工事中 ※ 二枚貝幼生の(付着+移動+拡散)のメカニズム

  • 斃死対策 | 株式会社 西海養殖技研

    斃 死 対 策 斃死の分類について 斃死における「原因」と「要因」について ※ 斃死を、単純な一因性ではなく、「原因」と「要因」に分けて考える必要がある 〇「自然減耗」と「異常斃死」について  「自然減耗」 は生物としての強弱分散により、劣等遺伝形質の種苗から自然淘汰としてなだらかに減耗する。  「異常斃死」 は以下の2点の比較要件で、減耗が一度に大量に減耗した数量状態に分かれる。        : 「同一貝種」 の 時系列(過去) と の比較  過去 の生残率に比べ斃死率が異常に高い       :「周辺貝種」 の 時系列(現在) での 比較  周辺 の生残率に比べ斃死率が異常に高い 〇「原因」- 斃死を直接引き起こす「理由」  高 水 温 :溶存酸素量の低下・心拍数の増加・呼吸活性の上昇・生殖期間の長期化などにより体力低下、大型貝から斃死      :近年の高水温期間の長期化に起因する「環境対応力」の不足が要因 採苗要件で天然と人工で異なる       「天然貝」 :「遺伝形質の変化」 (自然界における人工貝との自然交雑などで変化)      「人工貝」 : 「近交弱性」 過度な選抜育種による種としての環境対応能力 「幅」 の狭小化 交配個体数の基本無視          : 「業績優先」 タンク内での淘汰選抜(受精率・分割異常・成長異常)を軽視 販売時点の貝数を優先  赤潮生物 :ヘテロカプサなどの貝への毒性・ノクチルカなどによる海水中の溶存酸素量低下による「酸欠」で斃死  食害生物 :魚類:ナルトビエイ・クロダイ・ブダイ・      :貝類:サツマボラ・      :扁形動物:ヒラムシ  穿孔生物 :ポリキータ(穿孔性多毛類)の殻体への穿孔寄生による閉殻筋損傷  酸素欠乏 :貧酸素水塊の形成による大規模な「酸欠」による大量斃死 〇「要因」- 斃死に至る可能性のある複数の「要素」  水温上昇 :28℃を超えるとミドリイガイの大量斃死により、沈降有機物が過多となり、高水温に起因する溶存酸素量の不       足から、酸素を必要とする好気性消化細菌の分解能力が低下、海底に硫化水素が発生、毒性で斃死       ※ 漁場環境の変化 :近年の高水温は「区画漁業免許」の設定時代に比べ、大きく変動している可能性が高い  塩分低下 :閉殻時間が長期化、呼吸・摂餌が困難になり、体力低下、衰弱時の開口による外水との浸透圧差により斃死  付 着 物 :付着珪藻:高透明度による光達で異常繁殖→通水阻害+呼吸困難・酸素不足・餌料不足で夏場に斃死      :脊索動物: 貝口付近のマボヤやヨーロッパザラボヤなどの 異常繁殖による通水阻害+呼吸困難   異常気象: (高水温・低水温・低比重・貧酸素:垂下層に至る高水温による貧酸素水塊形成 )  操作ミス:( 密植・付着物による収容器の通水阻害・過度な洗浄作業)要:高水温に対応する作業変化 過去に取り組んだ斃死対策の紹介 〇 タイラギの斃死対策 (貧酸素水塊・低比重・立枯:基質への潜砂困難) 【平成19年度先端技術を活用した農林水産研究高度化事業】    「大型二枚貝タイラギの環境浄化型養殖技術の開発」  潜砂性タイラギの垂下養殖技術  基質への潜砂困難(立枯) 対策    洋上浮体施設(竹筏・フロート筏)から底面付着器を使用した防汚収容器で垂下育成する事で、タイラギの安定   生産 を 達 成した。貧酸素水塊や低比重など環境変化の大きい海底から切り離し中層へ垂下する事で生存率を高める   技術を開発し た。 付着物対策としては貝に無害なシリコン系防汚塗料による収容器への防汚加工する事で対応した。    「立ち枯れ」と言われ る貧酸素などによる海底からの飛び出し斃死への対応は、収容器の基質内底面付着器を配す   る事で、タイラギ自体の潜砂 能力(環境変化時には基質に深く潜砂する事で回避)を高め、高い生残率を確保出来   る技術を開発した。    ※成長に伴い潜 砂の際に足糸が掴む粒度の大きい基質(サルボウなどの殻片など)が無い漁場で立ち枯れ多発。  「環境変化」  :育成環境を海底から切り離し、中層垂下育成する事で対応        ※気候変動に伴う貧酸素水塊や低比重などの環境変化に起因する大量斃死が多発 。  「付着防御」 : 垂下養殖における付着物対策として、貝に無害なシリコン系防汚塗料で防汚加工する事で対応。  「潜砂不能」 : 海底基質からの飛び出し斃死対策は、収容器の基質内底面付着器を配する事で対応。       : 潜砂に必要な、足糸が掴む粒度の大きい基質(サルボウなどの殻片など)が無い漁場で立ち枯れ多発。       ※タイラギ自体の潜砂能力(環境変化時には基質に深く潜砂する事で回避)を高め、高い生残率を確保 【関係知財 】Ⅰ 【 名 称 】 「タイラギを垂下養殖するための養殖用器具」特許番号第 5288546号 【 概 要 】  垂下養殖において、タイラギを基質内に確実に潜砂させ、タイラギ殻体への付着物を防御し、成長させるた めに使用するタイラギ専用のタイラギ養殖器具を提供する。基質を使用した防汚処理養殖用容器内にタイラ ギ専用の足糸固定器を設置する。かかるタイラギ垂下養殖用器具を使用すれば、基質中の足糸固定器によ      り、アンスラサイトなどの軽量基質を使用しても、砂や砂泥を使用しても、タイラギの基質上への飛出しを確      実に防止することができ、タイラギ殻体へのフジツボなどの海洋生物の付着を防御しつつ養殖を行なうことが      できる。      ※ 知財化、特許権者のFRAと「特許実施許諾契約」を締結し商品化 【 関係知財 】 Ⅱ   【 名 称 】 「海洋生物の付着防御器具」 特許第5521154号(P5521154) 【 概 要 】 食用貝であるタイラギの殻体表面に、フジツボ、イガイ、カサネカンザシや粘着ホヤ、複合ホヤ等の海洋性 生物 が付着するのを確実に防御する方法及びそれに使用する防御器具を提供すること。 事前に防汚効果を持たせた通水性素材 を貝の殻体に密着させて使用することで、 (1)付着時期にあるフジツボ浮遊幼生が付着基盤に付着する際の「好適付着流速」を阻害、 (2)付着基盤となる貝殻表面の微生物フィルム形成を阻害することにより、フジツボ、イガイ、カサネ カ ンザシ 等の蛋白質由来の付着「嗜好」を阻害 (3)加えて「粗密な形状」から平滑性を好む粘着ホヤ、複合ホヤ等を防御する      ※ 知財化、特許権者のFRAと「特許実施許諾契約」を締結し商品化 〇 真珠養殖における斃死問題  斃死率(生残率)について   「母貝養殖」 :母貝(重量)で事業成立 目的:「大きな貝」を如何に効率良く( 斃死なく)生産するか       :功利優先で自然の生理メカニズムを軽視する傾向(採苗技術の進歩:陸上水槽内)外の育成漁場とのズレ  「真珠産業」 :真珠(重量・サイズ)で事業成立 目的:「大きな真珠」を如何に効率(斃死なく)良く生産するか       :挿核施術後の斃死率増大 高水温ばかりではない使用母貝の弱体化( 抗 ウイルス耐性を含む)       :優良母貝  母貝生産段階で淘汰選別 核入れ後に減耗しない強い体質の貝で事業スタートは必須    稚貝 :温暖化対応の高水温耐性:近交弱性による弊害(選抜過多による生存バンドの狭小と均一化=大量斃死)      :先天的要因→人工採苗におけるの系統(交配:採苗個体数・継代:系統保存)が確立・後天的要因を排除      :早期採卵→大珠志向から大きな貝のニーズが増大→「早期採卵」傾向(冬場の採卵母貝の成熟漁場を開拓) 〇マガキ養殖における斃死問題  採苗手段で異なる養殖技法   ①「カルチベーション養殖」(裸吊)→ ホタテ貝殻に種苗貝を付着させて連結垂下育成   ②「シングルシード養殖」 (網篭)→ 単離種苗を網篭に入れて連結垂下育成  育成法で異なる「大量斃死」に繋がる直接原因 〇真珠養殖における斃死問題 夏季の高水温(中間育成)時の「適正養殖密度」と分殖時期について  〇マガキ養殖における斃死問題    ①「カルチ養殖」ホタテ貝殻への付着密度 やカルチ貝殻への付着藻類の増殖繁栄 (台風などの風波による付着藻類など    の剥離脱落が少ないためのカルチ周辺への通水阻害・海水の鉛直交換による浮泥が少ないために海水の透明度が上が    り光達深度が高くな り垂下層への付着藻類が繁殖)に起因する通水阻害(摂餌困難・酸欠)   ②「シングル養殖」水温上昇による収容器内部の溶存酸素量の低下と 貝の活性上昇に伴う収容器内部の酸欠(密殖)と    海水の鉛直交換による浮泥が少ないために海水の透明度が上が り光達深度が高くな り垂下層への付着藻類が繁殖)に    起因する通水阻害(摂餌困難・酸欠)  それぞれの対処法    ・藻類付着による通水阻害は収容器の網篭を防汚処理し通水を確保する事    ・高水温時の溶存酸素量の減少に伴う酸欠に関しては、従来水温時より収容器内部の養殖密度を低く(一篭当たりの     貝の入数)設定する事 工事中

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